2020年5月13日(水)

グエリエリがeSportsでまたもや見事なドライビングを披露

グエリエリがeSportsでまたもや見事なドライビングを披露

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)のeSportsシリーズ第3戦が、中国の寧波国際スピードパークに見立てたサーキットを舞台に行われました。Hondaのエステバン・グエリエリは、レーシングゲームのプロを相手に圧倒的な力を見せ、優勝目前まで迫りました。

スロバキアリンクに見立てたサーキットで2週間前に行われたレースでは、グエリエリが実際のWTCRドライバーで初めてトップ10フィニッシュ。寧波でも好調を維持し、ポールポジションから0.1秒遅れの5番手で予選を通過しました。

その後のレース1では、Honda CIVIC TCRを駆りレーシングゲームのプロたちと熱戦を繰り広げます。コースアウトを喫し、一時は10番手まで順位を落としますが、ポジションを回復して最終的には8位でフィニッシュしました。

レース2を3番グリッドからスタートしたグエリエリは、すぐに2番手に浮上。ターン2でトップに立ちかけましたが、レーシングゲームプレーヤーのネストール・ガルシアと接触し、首位を奪取することができませんでした。グエリエリは再びガルシアを抜きにかかります。4周目のヘアピンカーブでは惜しくも抜けませんでしたが、5周目の左のヘアピンで内側から仕掛け、トップに立ちます。その後、2019年のeSportsシリーズでチャンピオンになったゲルゴ・バルディとのトップ争いの末、残り5分のところで抜かれてしまいます。しかし、昨シーズンのWTCRで4勝したグエリエリは意地を見せ、ターン10~11で再びトップを奪取しました。残り3周をトップで走り、歴史的な快挙を成し遂げるかと思われましたが、ターン17で後続車から接触され、惜しくも勝利を逃してしまいました。

それでもグエリエリはすばらしいパフォーマンスをみせ、eSportsシリーズのランキングで7位に上昇しました。eSportsシリーズは残り1戦を残すのみです。

同じくHondaのアッティラ・タッシは、インターネット接続の不調から、2戦連続で早々にレースを終了しました。タッシは2週間前のレースでサーバー接続の不具合がありました。今回はプレ予選で22番目のタイムを出し、実際のWTCRドライバーの中ではグエリエリに次ぐ2番手に入りました。ところが、レース開始30分前にネット接続がうまくいかず、レースに参加できませんでした。

ネストール・ジロラミも今回のレースで力強いドライビングをみせようと、チームメートのグエリエリと激しいトレーニングをしてきました。ネット接続に問題があったものの、予選で23番手につけましたが、レース1の序盤に接続が完全に切れてしまいました。

ティアゴ・モンテイロは今回のレースには参加しませんでした。

コメント

エステバン・グエリエリ
「かなりヒートアップしたレース展開だったので、今は自分を落ち着かせています。レース1は混戦でした。ブレーキ操作をミスして10番手まで後退してしまい、最終的に8位フィニッシュとなりました。レース2はいいスタートが切れました。1周目のターン2で前を走るHondaマシンに接触してしまい、レース中盤までは2番手を走りました。それから仕掛けますが、(ゲルゴ)バルディがついてきて、最終周までトップを目指して争いました。互いに抜きつ抜かれつの展開でしたが、残念ながら彼に後ろからぶつけられてしまい、彼はそのままフィニッシュラインを通過しました。もちろんわざとぶつかったのではないと思いますが、後ろからぶつかるのはスポーツマンスピリットに反しています。次戦はさらにいい結果を目指します」

アッティラ・タッシ
「またしても不運でした。ここまで練習したのは初めてでしたし、それがプレ予選の好結果にも出ていました。ところが、レースの30分前にインターネット接続が切れました。ネットには接続しましたが、レーシングゲームにはつながりませんでした。かなりいい結果が出せると思っていたので本当に残念です」

ネストール・ジロラミ
「フリー走行と予選を走りましたが、予選の途中でサーバーとの接続が切れてしまいました。予選は結局1周しか走れませんでしたが、インターネット接続が切れるまでは2~3人のWTCRドライバーよりも前を走っていました。来週にはヨーロッパに戻ります。eSportsシリーズの最終戦は、自分のシミューレーターで万全のネット環境で参加します。今回の件を挽回するため、次戦はいいレースをみせます。エステバン(グエリエリ)、好成績おめでとう」

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