Round09マカオマカオ

2019年11月15日(金)・予選

Circuito da Guia

第9戦 マカオ 予選

グエリエリがレース2のポールポジションを獲得

第9戦となるマカオラウンドが、市街地コースのギア・サーキットで開幕。金曜日は予選が行われ、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのエステバン・グエリエリがポールポジションを獲得しました。

残り2ラウンド6レースを残してポイントリーダーに立っているグエリエリでしたが、チームはパフォーマンス向上のためにエンジン交換を決断。これによって、予選第1セッションでは13番手となったものの、レース1は最後尾からスタートすることになりました。しかし、3ステージ行われる予選の2セッション目では10番手につけ、トップ10がリバースグリッドでスタートするレース2のポールポジションを手に入れました。

チームメートのネストール・ジロラミは、予選第1セッションで18番手に留まると、その後はグエリエリのタイトル獲得をアシストするため、前を走ってスリップストリームを使わせる形でサポートしました。マカオでは初走行となりましたが、走行ごとに習熟を深め、コースに慣れ始めています。

KCMGのティアゴ・モンテイロは、レース1の15番グリッドを獲得。その後のセッションではトップ10入りの手応えも感じていましたが、アタック中のイエローフラッグや赤旗中断に阻まれ、26番手となりました。

チームメートのアッティラ・タッシは、3年ぶりのマカオでしたが、フリー走行でのアクシデントからばん回し、レース1で22番グリッド、その後のセッションで17番手となりました。

KC Motorgroupからワイルドカード参戦しているジム・カー・トーは、レース1で27番グリッド。しかし、午後のセッションでは接触を引き起こしてタイムを記録できなかったため、日曜日のレース2・3への出場は特別な裁定を受けなければならない状況です。

Team TRCのワイルドカードドライバーは苦戦を強いられ、チー・ルン・タンが29番・28番グリッド、ツェー・テレンス・キン・リョンは午前のセッションでクラッシュを喫し、午後は予選トップの107%以内という基準タイムに届きませんでした。また、ロー・チン・ファン・アーサーは、セッションを欠場しました。

 

コメント

エステバン・グエリエリ
エステバン・グエリエリ 「午後のセッションでは、得られる最大限の結果を出せたと思います。午前のフリー走行や予選は残念でしたが、そこでエンジンを交換してレース2ではポールポジションからスタートできることになり、言葉に表せない気分です。チームのみんなは、すばらしい仕事ですべてを変更してくれました。レース1では最後尾ですが、レース2では先頭からスタートできます。今日はジェットコースターに乗っているような一日でしたが、チームの仲間を誇りに思います。明日は厳しいかもしれませんが、日曜、そして最終戦のセパンに向けてはすばらしいポテンシャルがあるはずです」

ネストール・ジロラミ
「フリー走行からやることがたくさんあったので、大変な一日でした。ただ、僕らが前進できているのは事実です。僕の予選順位はベストではありませんが、エステバンを手助けするために、なるべくスリップストリームの効果を与えようと走りました。その分、僕はあまりスリップを使っていませんが、それでも0.4秒差と僅差です。今週末は、ここからいかに接触などを避けてチームチャンピオンシップのためのポイントを稼げるかが重要です」

アッティラ・タッシ
アッティラ・タッシ 「順位はよくありませんが、朝のフリー走行から今日の午後までかなり進歩することができました。僕は、ティアゴに比べてこのコースでの経験が少ないのに、そこまで彼と差がなかったことがうれしいです。午後はもっと速く走れたはずですが、アタック中のイエローフラッグや、トラフィックに引っかかりました。エステバンをうまく支え、いい予選ができたと思います」

ティアゴ・モンテイロ
ティアゴ・モンテイロ 「きれいなアタックラップが取れず、イエローフラッグや他車のクラッシュに遭遇しました。ペースは十分にありましたし、リバースグリッドになるレース2ではポールポジションも狙えたと思います。昨日からフラストレーションがたまりますが、スピードは問題ありません。ストレートでタイムを失っていますが、ツイスティーなセクションではとてもバランスがいいです」

ジム・カー・トー
ジム・カー・トー 「フリー走行での接触の影響で走行時間が取れず、十分なタイムが出せませんでした。午前のセッションではワイルドカードの中で最速でしたし、マシンの改善箇所も分かったので、まだ向上できる自信があります。午後のセッションでは、最初のアタックラップでヘアピン出口で接触され、走行終了となってしまいました。Q1で107%以内のタイムを出せたので、主催者に日曜に出走できるように申請するつもりです」

チー・ルン・タン
「マカオを世界トップレベルのツーリングカードライバーと走れるのはすばらしい経験です。これが10度目のマカオですが、これまではサポートレースばかりだったので、僕とチームにとっては大きなステップになります。午後のセッションではワイルドカード最速だったことを誇りに思いますが、107%タイムに入れなかったのは残念です。もう少しで届くところでしたが、最後のアタックでパニス選手に後ろから追突され、スピンしてしまいました。チームの仕事を誇りに思いますし、残りのレースウイークはHondaドライバーをサポートしていきます」

リザルト

予選レース1

順位 No. ドライバー マシン タイム
1 100 Y.ミュラー Lynk & Co 2'28.661
2 5 N.ミケリス ヒュンダイ 2'28.729
3 111 A.プリオール Lynk & Co 2'28.806
4 31 K.チェッコン アルファロメオ 2'28.846
5 68 Y.エアラッシ Lynk & Co 2'28.942
6 11 T.ビョーク Lynk & Co 2'29.060
         
13 86 エステバン・グエリエリ Honda 2'29.833
15 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 2'29.919
18 29 ネストール・ジロラミ Honda 2'30.353
22 9 アッティラ・タッシ Honda 2'30.835
27 19 ジム・カー・トー Honda 2'33.654
29 98 チー・ルン・タン Honda 2'36.795
31 97 ツェー・テレンス・キン・リョン Honda 2'43.146
32 99 ロー・チン・ファン・アーサー Honda -

予選

順位 No. ドライバー マシン Q1 Q2 Q3
1 12 R.ハフ フォルクスワーゲン 2'29.019 2'27.963 2'28.538
2 111 A.プリオール Lynk & Co 2'29.820 2'28.586 2'28.744
3 69 J.カール・ベルネ アウディ 2'29.414 2'28.780 2'29.336
4 88 N.キャッツバーグ ヒュンダイ 2'29.163 2'28.373 2'29.531
5 14 J.クリストファーソン フォルクスワーゲン 2'29.582 2'28.845 2'31.369
6 100 Y.ミュラー Lynk & Co 2'29.445 2'28.860 -
10 86 エステバン・グエリエリ Honda 2'29.979 2'29.571 -
17 9 アッティラ・タッシ Honda 2'30.359 - -
18 29 ネストール・ジロラミ Honda 2'30.375 - -
26 18 ティアゴ・モンテイロ Honda 2'32.183 - -
28 98 チー・ルン・タン Honda 2'37.801 - -
30 19 ジム・カー・トー Honda - - -
31 97 ツェー・テレンス・キン・リョン Honda - - -
32 99 ロー・チン・ファン・アーサー Honda - - -

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