FIAワールド・ツーリングカー・カップ第7戦・中国大会のレース2とレース3が行われました。KCMGのアッティラ・タッシは、レース2で6位、レース3で13位に入り、両レースでポイントを獲得しました。
レース2を17番手でスタートしたタッシは、最終ラップに2台をオーバーテイクするなど、ポジションを上げて6位でチェッカーを受けました。さらに、レース3でも13位入賞を果たし、合計13ポイントを獲得しました。
チームメートのティアゴ・モンテイロは、レース3で他のマシンとの接触に巻き込まれ、リタイアしました。予選は17番手と、土曜日よりもポジションを上げてレース2をスタートしましたが、オープニングラップで接触し、コース外へ。マシンにダメージを受けたモンテイロは、ピットへ戻ると、そのままリタイアしました。
ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのエステバン・グエリエリにとっては、チャンピオン争いで大きな痛手を負ったレースとなりました。ノックアウト方式で行われたレース2とレース3の予選で、グエリエリはわずかな差でQ3進出を逃し、5番手となりました。しかし、レース2のオープニングラップで接触・スピンしてリタイア。レース3でも他車と接触し、左前輪のトラックロッドを破損。レース半ばでリタイアとなりました。
チームメートのネストール・ジロラミはQ1を8番手で通過し、Q2でも3番手タイムを記録しましたが、赤旗中断発生の責任を問われてタイムを抹消され、予選12番手となりました。レース2は接触によりリタイアしたジロラミですが、レース3ではオープニングラップで発生した接触を回避。最終的に8位入賞を果たしました。
この結果、グエリエリはドライバーズランキングで2位に後退。ALL-INKL.COM Münnich Motorsportも、チームランキングで2位に順位を下げています。
アッティラ・タッシ(6位/13位)
「昨日の自分に『レースウイーク獲得ポイントが最高になった』と言ったら、信じられなかったでしょう。トラック上で繰り広げられたバトルはとても激しいものでしたが、運よく大きな接触を避けることができました。バトルは好きではないとしても、ポジションを維持するために、よりアグレッシブな走りをしなくてはならないと感じました」
ネストール・ジロラミ(リタイア/8位)
「昨日起こったことを考えると、Q2で3番手に入れたことはとてもうれしかったです。しかし、予選を終えてから、すべてがバラバラになってしまいました。アグレッシブすぎるぐらいのドライビングをしましたし、ウエイトハンデの状況はおかしかったです。コーナリングに優れたマシンなので、予選でこそ補うことはできますが、いざレースとなると、ストレートで10kmや15kmもスピードが違い、レースになりませんでした。今後、このようなレースがないことを願っています」
ティアゴ・モンテイロ(リタイア/リタイア)
「大きな接触はありましたが、僕自身は大丈夫です。メディカルチェックを経て、身体に問題はありませんでした。3レースすべてで接触をされたので、かなりフラストレーションがたまっています。だれもコース上のほかのドライバーをリスペクトしていないかのようでした。当てられるがままになってしまいました。アッティラ(タッシ)のように混乱を避けられたらと思っていましたが、不可能でした」
エステバン・グエリエリ(リタイア/リタイア)
「ポイントを獲得することができませんでした。想定しうる中で最悪の状況ですし、チャンピオンシップでも2位に後退してしまいました。終盤戦が混沌としたものになるだろうとは分かっていました。僕がポイントを獲得できない状況を願っている人がいて、時にはその状況から逃れることもできますが、このレースウイークではできませんでした。レース2では多くのマシンと接触してバリアに当たりましたし、レース3でもクラッシュして、セーフティーカーが出ているタイミングでトラックロッドが破損してしまいました。ひどい週末でしたが、それを忘れて、鈴鹿で勢いを取り戻したいです」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 5 | N.ミケリス | ヒュンダイ | 15 | 32'31.594 |
2 | 1 | G.タルクィーニ | ヒュンダイ | 15 | +0.766 |
3 | 100 | Y.ミュラー | Lynk & Co | 15 | +1.537 |
4 | 11 | T.ビョーク | Lynk & Co | 15 | +1.906 |
5 | 37 | D.ハグロフ | クプラ | 15 | +2.360 |
6 | 9 | アッティラ・タッシ | ![]() | 15 | +6.708 |
19 | 29 | ネストール・ジロラミ | ![]() |
7 | +8Laps |
20 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | ![]() |
4 | +11Laps |
21 | 86 | エステバン・グエリエリ | ![]() |
4 | +11Laps |
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 100 | Y.ミュラー | Lynk & Co | 18 | 38'40.228 |
2 | 68 | Y.エアラッシ | Lynk & Co | 18 | +0.431 |
3 | 1 | G.タルクィーニ | ヒュンダイ | 18 | +1.234 |
4 | 8 | F.オーガスト | ヒュンダイ | 18 | +3.830 |
5 | 11 | T.ビョーク | Lynk & Co | 18 | +4.248 |
6 | 21 | A.パニス | クプラ | 18 | +5.064 |
8 | 29 | ネストール・ジロラミ | ![]() | 18 | +11.729 |
13 | 9 | アッティラ・タッシ | ![]() | 18 | +19.654 |
18 | 86 | エステバン・グエリエリ | ![]() |
5 | +13Laps |
19 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | ![]() |
5 | +13Laps |
順位 | No. | ドライバー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 5 | N.ミケリス | ヒュンダイ | 247 |
2 | 86 | エステバン・グエリエリ | ![]() | 231 |
3 | 100 | Y.ミュラー | Lynk & Co | 230 |
4 | 11 | T.ビョーク | Lynk & Co | 209 |
5 | 96 | M.アズコナ | クプラ | 188 |
6 | 29 | ネストール・ジロラミ | ![]() | 186 |
19 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | ![]() | 58 |
21 | 9 | アッティラ・タッシ | ![]() | 52 |
順位 | チーム | マシン | 総合ポイント | ||
---|---|---|---|---|---|
1 | Cyan Racing Lynk & Co | Lynk & Co | 439 | ||
2 | ALL-INKL.COM Münnich Motorsport | ![]() |
417 | ||
3 | BRC Hyundai N Squadra Corse | ヒュンダイ | 403 | ||
4 | BRC Hyundai N LUKOIL Racing Team | ヒュンダイ | 272 | ||
5 | PWR Racing | クプラ | 234 | ||
6 | Cyan Performance Lynk & Co | Lynk & Co | 227 | ||
13 | KCMG | ![]() |
110 |