2019年12月19日(木)

HondaのCIVIC TCRが「TCRモデル・オブ・ザ・イヤー」を受賞

2019年シーズン、世界各地のさまざまなレースで活躍したHondaのCIVIC TCRが「TCRモデル・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。TCRモデル・オブ・ザ・イヤーは、TCRレースの技術規則を定めているWSCグループが、その年のTCRレースで最も活躍したマシンに贈るものです。

市販のCIVIC TYPE RをベースにJAS Motorsportがレース仕様に仕上げたCIVIC TCRは2019年、主要な選手権で計65勝を挙げ、14タイトルを獲得しました。

年初に行われたTCRミドルイーストではレネ・ミュニッヒ選手がドライバータイトル、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportがチームタイトルを獲得。続いて行われた北米、欧州、アジア・太平洋の各地域の選手権でもCIVIC TCRがタイトルを手にしました。

FIAワールド・ツーリングカー・カップではエステバン・グエリエリ選手、ネストール・ジロラミ選手、ティアゴ・モンテイロ選手が合わせて8勝し、グエリエリ選手がランキング2位でシーズンを終えました。また、モンテイロ選手はニュルブルクリンク24時間のTCRクラスをマルクス・オーストリッチ選手、セドリック・トッツ選手、ドミニク・ヒューゲル選手とともにTeam Castrol Honda Racingで走り、勝利しました。

IMSAミシュラン・パイロット・チャレンジでは、LA Honda World Racingがデイトナ大会とセブリング大会で勝利。ミシェル・ハルダー選手はTCRドイツで女性選手として初めて優勝し、ジュニアカップでシーズン優勝を果たしました。

現行型のCIVIC TCRは2018年のドバイ24時間でデビューを飾り、現在までに主要な選手権で17タイトルを獲得。計110勝を挙げ、来シーズンもさらなる勝利を目指します。

アレッサンドロ・マリアーニ｜JAS Motorsport CEO
CIVIC TCRがTCRモデル・オブ・ザ・イヤーを受賞し、大変光栄です。Hondaとは1999年から協力関係にあり、共にさまざまな大会に参戦してきました。参戦している各チームのプロフェッショナルな仕事、ベースとなったCIVIC TYPE Rの高い品質、我々の技術面・販売面でのサポートがあり、今回の受賞に至りました。CIVIC TCRに関わっているメンバー全員の努力の賜物です

清水宏｜Hondaモータースポーツ部部長
CIVIC TCRの活躍が評価され、WSCから今回の賞をいただいたことは、とても素晴らしいことです。CIVIC TCRで参戦するチームは、カスタマーレーシングの精神の下で戦っています。並外れた努力をしてきた世界各地のチームが、Hondaを信頼してくれたことに感謝します。これらのチーム、そしてかけがえのないサポートを提供してくれているJAS Motorsportに祝辞を送ります。この受賞はベースとなっている市販車CIVIC TYPE Rの性能を証明するものでもあります。2020年の更なる活躍を期待しています

2019年CIVIC TCRの主な獲得タイトル

TCRミドルイースト（ドライバー） – レネ・ミュニッヒ
TCRミドルイースト（チーム） – ALL-INKL.COM Münnich Motorsport
カナダツーリングカー選手権 – ゲーリー・ウォック
TCR中国（マニュファクチャラー） – Dongfeng Honda Racing Team
TCRドイツ・ジュニアカップ – ミシェル・ハルダー
TCR東ヨーロッパトロフィー（チーム） – ASK Vesnic Racing
TCRジャパン・サタデーシリーズ（ドライバー） – マシュー・ホーソン
TCRジャパン・サタデーシリーズ（ジェントルマンカップ・ドライバー） – 谷口行規
TCRジャパン（チーム） – KCMG
TCRジャパン（マニュファクチャラー） – Honda
TCRイベリコ（チーム） – ALM Motorsport
サウスアイランド耐久シリーズ・クラス2（1時間） – ジョーダン・マイケルズ
ニュージーランド耐久選手権・クラス2（1時間） – ジョーダン・マイケルズ
ニュージーランド耐久選手権・クラス2（3時間） – ロフレン・フィッツジェラルド・シムス、マット・ペニー