Round02ハンガリーハンガリー

1日目

2018年4月28日(土)

会場:Hungaroring

Honda Civicがレース1で1-2フィニッシュ

FIAワールド・ツーリングカー・カップ(WTCR)の第2戦ハンガリーラウンドが、同国のハンガロリンクで開幕しました。レース1で、ALL-INKL.COM Münnich Motorsportのヤン・エアラッシが優勝し、チームメートのエステバン・グエリエリが2位に入賞。Honda Civic Type R TCRにとってのWTCR初優勝を、見事1-2フィニッシュで飾りました。

レース1は12周で争われ、現地時間の午後3時25分にスタートしました。2番グリッドからスタートしたグエリエリがホールショットを飾るも、続くコーナーで接触を受けて後退。その合間を縫ってエアラッシが先頭に浮上します。エアラッシとグエリエリは序盤から1-2体制を築き、そのままチェッカーまで走りきりました。

予選5番手タイムをマークしたつけたベンジャミン・レッスン(Boutsen Ginion Racing)は、セッション中のフルコースコーション時に減速が不十分だったとして10番グリッドに降格。10番手でフィニッシュしましたが、レース終盤にジェームス・トンプソン(ALL-INKL.COM Münnich Motorsport)と接触したことによるペナルティーで14位に降格。トンプソンは12位となりました。

レッスンのチームメート、トム・コロネルは、予選12番手からスタートしたものの、オイルの温度が上昇するトラブルを抱え、さらには2周目に他車に衝突されたこともあり、ピットへマシンを戻してリタイアしました。

また、このハンガリーで、アッティラ・タッシ(HELL ENERGY Racing Team with KCMG)がWTCRにデビュー。FP2では10番手につけるなど好調でしたが、予選ではトラックリミット(コース外走行)規定違反と判断され21番手にとどまり、レースを19位で終えました。

コメント

ヤン・エアラッシ(優勝)ヤン・ラッカー
「今の気持ちをうまく表現できません。Münnichチームでの自身初勝利、さらにはWTCRでのHondaの初勝利、さらにはチームの1-2フィニッシュまで達成することができました。最高の結果です。スタートがうまく決まり、エステバンたちがターン2でワイドになるのが見えたのでそのスペースに飛び込みました。後方のエステバンのプレッシャーはありましたが、彼が危険を冒すようなドライバーでないことは分かっていました。マシンは絶好調で、素晴らしいクルマに仕上げてくれたチームに感謝します」

エステバン・グエリエリ(2位)
「モロッコでは苦戦しましたが、今日は私にとってもチームにとっても、とてもいい結果になりました。レースではウイング角度を低く設定したことで、ターン1でオーバーランしてしまい、ノルベルト・ミケリスとガブリエーレ・タルクィーニの追撃を受けることになりました。さらにターン2に向けてはコースの汚れている側にいたので、彼らとともにアウト側にふくらみ、ヤンに先行されました。それでも2番手を確保し、そこからはヤンがミスをしたら前に出るプランでレースを進めました。1-2フィニッシュはチームにとって本当に素晴らしい結果です」

ジェームス・トンプソン(12位)
「フリー走行でのペースは、ヤンとエステバンに劣らず、とてもよかったのですが、予選とレースでは苦戦しました。ターン1で後方から追突されたことで順位を落としてポイント獲得を逃しましたが、接触自体は軽かったのでマシンに大きなダメージはありません」

ベンジャミン・レッスン(14位)
「今日見せられたペースには満足しています。予選5番手というのはハンガリーでの自己ベストですし、そこからスタートできればかなりいい結果が得られたと思います。しかし、予選時のフルコースコーション中のことでペナルティーを受けて降格となり、集団の中で激しいバトルを強いられました。WTCRでは経験豊富なライバルたちと集団内で争うことになるので、その戦い方についてもっと学んでいく必要があると思います。ただ、スピードの面ではかなりよかったので、明日はこのスピードを再現できるようにがんばります」

トム・コロネル(26位)トム・コロネル
「予選12番手というのはいい結果で、レースではそこからさらに順位を上げられる手ごたえがありました。オープニングラップで少なくとも2台に接触され、2周目にはダッシュボードの警告灯が点いてオイル温度の上昇と表示。それを見ながら走っていると、ターン9で激しく追突を受けました。明日の2レースでポイントを獲得するためにはマシンを守らねばと判断してエンジンを切りました」

アッティラ・タッシ(19位)アッティラ・タッシ
「厳しい一日でしたが、多くを学ぶことができました。FP2では一周の速さならトップ10に入れるペースを見せられましたが、予選では不運にも新品タイヤを履いて出したベストタイムがトラックリミットのペナルティーで抹消されてしまいました。21番手スタートとなって集団内でのバトルとなり、順位を上げるのはかなり難しかったです。それでもスタートより順位を上げられましたし、明日の2レースではさらに向上できると思います」

リザルト

1日目 予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
15N.ミケリスヒュンダイ1'52.644
286エステバン・グエリエリ Honda1'52.900
311T.ビョークヒュンダイ1'53.063
430G.タルクィーニヒュンダイ1'53.088
563ベンジャミン・レッスンHonda1'53.152
668ヤン・エアラッシHonda1'53.213
1015ジェームス・トンプソン Honda 1'53.736
129トム・コロネル Honda 1'54.144
2119アッティラ・タッシHonda 1'54.749

レース1

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
168ヤン・エアラッシHonda1223'08.602
286エステバン・グエリエリ Honda12+0.692
35N.ミケリスヒュンダイ12+5.942
448Y.ミュラー ヒュンダイ12+7.290
512R.ハフフォルクスワーゲン12+9.117
630G.タルクィーニヒュンダイ12+9.856
1215ジェームス・トンプソン Honda12+25.448
1463ベンジャミン・レッスンHonda12+26.901
1919アッティラ・タッシHonda12+34.344
269トム・コロネル Honda2+10Laps

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