Honda Racing Team JASは、7月31日〜8月1日の2日間にわたり、イタリア・ローマ近郊のヴァレルンガ・サーキットにてテスト走行を実施しました。
テスト日は、気温36〜38℃、路面温度約50℃という高い気温となりましたが、開発ドライバーであるガブリエーレ・タルクィーニ選手と、2012年日本ラウンドから参戦するディアゴ・モンテイロ選手がHonda Civic WTCCをドライブし、エンジンパフォーマンスの確認を中心に各部システムの確認を行いました。
両選手は、特にスロットル・マッピングの確認や、ドライバビリティの向上をなすべく精力的に周回を重ね、トータルで300qを超える距離を走行しました。本格的なテスト走行としては初めてとなるこのテストで、Honda Civic WTCCは順調にプログラムをこなすことができました。
テスト後のインプレッションとしては「新エンジン(HR412E)はリニアリティがあり、パワーバンドも広くて、ドライバビリティもいいと思います。最初のテストなので、まだこれからですが、リクエストするとすれば、もう少しパワーが欲しいところです」というものでした。
Honda Racing Team JASは今後もテストを重ね、10月20〜21日に三重県・鈴鹿サーキットで開催されるWTCC日本ラウンドでのデビューに向けて万全の準備を行っていきます。
堀内大資 | Honda Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「まず、ちゃんと走れるマシンを作ることができ、初の走行テストとしては手応えのあるものになりました。
初期トラブルをすべて洗い出し、ここがレースに出られるマシンを作り上げる出発点と考えて、今後もテストを重ねていきます。デビューレースまで2カ月少々しかありませんが、ひとつひとつ着実にやっていきたいと考えています」