ROUND 09

マカオマカオ Guia Circuito 2017.11.19(日)・メインレース

第9戦 マカオ

ミケリスがタイトルを引き寄せる2位を獲得
グエリエリが4位、道上が15位でマカオでの戦いを終える

世界ツーリングカー選手権(WTCC)第9戦マカオ大会のメインレースが、11月19日(日)に行われました。Castrol Honda World Touring Car Teamは、予選2番手のノルベルト・ミケリスがフロントローを獲得、エステバン・グエリエリは5番手。道上龍(Honda Racing Team J.A.S.)は7番手からレースに挑みました。

前日のオープニングレースで大きなダメージを受けたミケリスとグエリエリのマシンは、チームの懸命な作業によって修復が完了。無事にグリッドにつくことができました。

前日からの雨でウエットコンディションとなったレースは、セーフティカー先導によるスタートに。2周に渡るセーフィティカー先導のあと、レースが始まりました。ミケリスはポジションを守ったまま、リスボアベントを通過。グエリエリも好ダッシュで4番手にポジションをアップします。道上は開始早々に隙を突かれ、後続にパスされて11番手に後退しました。

トップを追うミケリスですが、その差はなかなか縮まらず、2番手をキープ。グエリエリは5秒以上あった3番手との差を徐々に詰めていきます。道上は7周目にポジションを一つ上げますが、8周目にリスボアでガードレールに接触し、15番手にダウン。9周目にはグエリエリがリスボアベントで前車をパスし、3番手に上がりました。

最終的に、ミケリスは2番手を死守してフィニッシュ。グエリエリは最終ラップに後続に抜き返され、4位でレースを終えました。道上は15位で完走を果たしました。

マカオ大会を終え、Hondaはマニュファクチャラーズランキングでトップとの差を12.5ポイントに縮め、ドライバーズチャンピオンシップでもミケリスがトップとの差を6.5ポイントに縮めました。チームは逆転での両タイトル獲得を狙い、最終戦に挑みます。

シーズン最終戦となる第10戦カタール大会は、11月30日(木)~12月1日(金)の2日間にわたって、カタール・ドーハで開催されます。

コメント

ノルベルト・ミケリス(2位)
ノルベルト・ミケリス 「2位は、ドライバーズチャンピオンシップ争いにとって非常に重要な結果です。これで、トップと6.5ポイントというわずかな差で最終戦に挑めます。チームによる懸命な作業がなければ、これは実現できませんでした。徹夜の作業で2台のマシンを仕上げてくれた彼らに感謝しています。ウエットの難しい状況で、早い段階にトップを狙うトライを試してみましたが、このコンディションの中ではプッシュする自信がありませんでした。エステバン(グエリエリ)は途中3番手になり、安全なギャップを作る手助けをしてくれました。大きな助けになり、感謝しています」

エステバン・グエリエリ(4位)
エステバン・グエリエリ 「Hondaで4レースを戦い、そのすべてでトップ6に入ることができました。私は満足のいく仕事ができたと思います。まずは、徹夜でマシンを修復してくれたチームに感謝しなければなりません。私は3位に上がることができましたが、そのときはミケリス選手にぶつからないようにしなければならなかったので、かなり大変な状況でした。しかし、彼の2位というポジションを守ることができたと思います。最終的にはファイナルラップで表彰台を失いましたが、重要だったマニュファクチャラーズ、そしてチャンピオンシップのポイントには影響しないので、十分に貢献できたと思います。この結果に非常に満足しています」

道上龍(15位)
道上龍 「今日は、昨日のドライからウエットになり、難しいレースでした。フォーメーションラップから、水溜りやわだちがあちこちにあり、どのラインを取ればいいかを探りながらのレースでした。セーフティカーがいなくなった直後、慎重に行き過ぎて4つポジションを落としてしまいました。徐々に状況を把握していき、最終コーナーの手前で前のクルマを抜いたのですが、直後にリスボアでガードレールにヒットしてしまい、そのままエスケープゾーンにコースアウトしてしまいました。あとは最後まで走りきるのが精一杯でした。22年前、F3のデビューレースでこのコースを走ったことがあったのですが、ウエットでも結果を残せなかったのは残念です。次戦のカタールも初めてのコースであり、初めてのナイトレースですが、チャンピオン争いに貢献できるよう、がんばりたいと思います」

古川隆一|Honda Civic WTCC 開発プロジェクトリーダー
「ウエットコンディションになってしまったのが残念でした。ドライでレースができれば、スタートでもラップペースでもかなりアドバンテージがあると思っていましたが、それが活かせず終わってしまいました。ミケリス選手については、もちろん優勝を狙ってはいましたが、チャンピオンシップを考慮するとあまりリスクは負えないと判断し、レースの状況を見て、2位でしっかりポイントを重ねる戦略としました。今回のマカオは、道上選手の表彰台があり、これでミケリス選手の優勝があれば満足のいく結果だったのですが、それは叶いませんでした。しかし、このような特殊なコースでも、マシンの速さを示すことができたことはよかったと思っています。そして、両チャンピオンシップのポイント差も大きく縮めることができました。最終戦には、エンジンのアップデートと新フロアなどシャシー側にも新たなアイテムを投入して、全力でタイトル奪還を狙います」

リザルト

順位 No. ドライバー マシン 周回数 タイム/差
112R.ハフシトロエン1338'15.740
25ノルベルト・ミケリスHonda13+8.142
33T.チルトンシトロエン13+8.684
486エステバン・グエリエリHonda13+9.228
562T.ビョークボルボ13+21.237
69T.コロネルシボレー13+25.818
 
1066ツォルト・デビッド・ザーボHonda13+41.598
1199ダニエル・ナギHonda13+57.796
1534道上龍Honda13 +1'51.491

ポイントランキング

 

順位 No. ドライバー マシン 総合ポイント
162T.ビョークボルボ 255.5
25ノルベルト・ミケリスHonda249
325M.ベナーニシトロエン216
463N.キャッツバーグボルボ 211.5
53T.チルトンシトロエン 210.5
718ティアゴ・モンテイロHonda200
1434道上龍Honda19
168オーレリアン・パニスHonda2
1799ダニエル・ナギHonda1
1866ツォルト・デビッド・ザーボHonda1

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マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1ボルボ804.5
2Honda792

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ノルベルト・ミケリス

ノルベルト・ミケリス

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