世界ツーリングカー選手権(WTCC)第2戦の舞台はイタリア・モンツァです。4月29日(土)の予選では、カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)のティアゴ・モンテイロが、Honda Civic WTCC勢では唯一Q3に進出し、2番グリッドを獲得。メインレースではフロントローからのスターティンググリッドを得ました。ノルベルト・ミケリスはフリー走行での好調さを予選で発揮できず6番手。Honda Racing Team JASの道上龍は、アタックのタイミングがかみ合わず11番手に終わり、悔しい結果となりました。
ティアゴ・モンテイロ(2番手)
「予選でフロントローを獲得できたことを喜んでいます。6週間前に、ここモンツァでテストしたときよりもマシンは大幅に改善されました。Hondaとチームがそれぞれ驚異的な仕事をした成果です。モンツァは追い抜きが容易なコースですし、スリップストリームを使うことも非常に重要です。なにが起こるか分かりませんが、レースがとても楽しみです」
ノルベルト・ミケリス(6番手)
「自分自身のパフォーマンスにはとても満足しています。個人的にはできる限りのことをしました。データを見ると、コーナーでのスピードはティアゴと同じですが、すべてのストレートで彼より10%ほど遅れていました。このコースではそれがコンマ5秒の遅れとなり、結果は残念なものとなりました。この問題を解決し、ティアゴが出しているものと同じペースを取り戻せれば、いいレースができると思います」
道上龍(11番手)
「3月のモンツァでのテストからマシンのフィーリングはかなりよくなり、自分自身もマシンとコースに慣れて、手応えを感じて臨んだ予選だっただけに残念な結果です。直線が長いコースなので、チームで引っ張り合う戦略だったのですが、そのタイミングがなかなか合わずに終わってしまいました。単独での走行でも、もう少しいいタイムを出せる自信はあったので、11番手は本当に不本意です。フリー走行でのロングランではいいペースで走れていたので、いくつかの課題をクリアして、レースでは上位を目指してがんばりたいと思います」
古川隆一|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「開幕戦より搭載した2017仕様エンジンのセットアップを煮詰め、車体も空力面・メカニカルグリップ面にアップデートしたアイテムを入れ、マシンのポテンシャルをかなり上げて臨んでいます。その効果はフリー走行から確認でき、ドライバーからも高評価のコメントを得ていただけに、予選結果は悔しいものと言わざるを得ません。フリー走行で非常に好調だったミケリス選手の予選タイムが伸びなかった理由をしっかりと確認して、決勝レースまでにセットアップを改善するつもりです。最高速ではCivic WTCCがほかより優れているので、レースでは速さを生かして優勝を目指し、この悔しい結果をばん回できるようがんばります」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
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1 | 62 | T.ビョーク | ボルボ | 1'52.505 | |
2 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | ![]() | 1'52.821 | |
3 | 12 | R.ハフ | シトロエン | 1'52.968 | |
4 | 63 | N.キャッツバーグ | ボルボ | 1'53.013 | |
5 | 61 | N.ジロラミ | ボルボ | 1'57.834 | |
6 | 5 | ノルベルト・ミケリス | ![]() | 1'52.606 | |
11 | 34 | 道上龍 | ![]() | 1'53.973 | |
14 | 8 | オーレリアン・パニス | ![]() | 1'54.221 | |
16 | 99 | ダニエル・ナギ | ![]() | 1'55.040 |