9月3日(土)、WTCC(世界ツーリングカー選手権)第9戦日本ラウンドの予選が栃木県のツインリンクもてぎで行われ、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム(Castrol Honda World Touring Car Team)」のティアゴ・モンテイロが4番手タイムを記録しました。スポット参戦した「ホンダ・レーシング・チーム・ヤス(Honda Racing Team JAS)」の道上龍は予選15番手。決勝レースでのポジションアップを狙います。
道上はQ1で一時3番手タイムを記録するものの、その後タイムを伸ばすことができず、最終的に15番手となりQ1を突破することはできませんでした。Q2ではノルベルト・ミケリス(Honda Racing Team JAS)が10番手、ロブ・ハフ(Castrol Honda World Touring Car Team)が9番手のタイムを記録。これにより、10番手までのリバースグリッドでスタートするオープニングレースのフロントローにHonda Civic WTCC勢が並ぶことになりました。
Q2で3番手タイムを記録したモンテイロは、Honda Civic WTCC勢の中で唯一Q3に進出。Q3では自己ベストタイムを伸ばしたものの4番手となり、メインレースではセカンドローからのスタートとなりました。
MAC3(Manufacturers Against the Clock)では、ミケリスがコーナーでわずかにオーバーランし、あとから走行したシトロエンに1.045秒のリードを許し、2番手となりました。
予選リザルト
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
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1 | 37 | J.ロペス | シトロエン | 1'55.602 | |
2 | 68 | Y.ミュラー | シトロエン | 1'56.409 | |
3 | 25 | M.ベナーニ | シトロエン | 1'56.535 | |
4 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | ![]() | 1'56.602 | |
5 | 3 | T.チルトン | シトロエン | 1'56.877 | |
6 | 81 | N.ジロラミ | ボルボ | 1'56.916 | |
9 | 12 | ロブ・ハフ | ![]() | 1'57.251 | |
10 | 5 | ノルベルト・ミケリス | ![]() | 1'57.465 | |
15 | 34 | 道上龍 | ![]() | 1'57.971 | |
17 | 55 | フェレンツ・フィクザ | ![]() | 1'58.885 | |
18 | 99 | ダニエル・ナギ | ![]() | 1'59.000 |
道上龍(15番手)
「フリー走行までは、ほかのHonda勢について行くことはできましたが、予選になると彼らのタイヤの使い方やマシンの走らせ方、ライン取りなどが自分のイメージとは違うことがデータに表れていました。思ったほどタイムを上げることができず、難しい予選でしたが、自分の中では楽しめたと思います。決勝はトップドライバーの走りを後ろから見ながらの走行となりますが、とにかくリタイアせず、完走を目標にがんばりたいと思います。オープニングレースを最後まで走り切ることでなにが足りなかったのか、こうしたいというのをメインレースにつなげられると思うからです」
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー
「ツインリンクもてぎでの日本戦に向けて、車体、エンジンともにコースに合わせたセットアップをして臨みました。具体的にはタイトなコーナーをクイックに回れるような足回りのセットと、エンジンに関してはALS(アンチラグシステム)のセッティングを、よりアクセルレスポンスをよくする方向にしています。今回は80sのウエイトハンデとなり、予想以上に影響がありました。もてぎのコースはストップ&ゴーが多いことが特徴ですが、このコース特性がウエイトの影響を大きくしたのだと思います。予選については、道上選手がQ1を突破できなかったことは残念な結果でした。テスト、フリープラクティスを通してだいぶマシンにも慣れて、道上選手本人もいい感触だったのですが、やはり最後ではコンマ数秒のタイムを削るレギュラードライバーたちにはわずかに及びませんでした。ハフ選手、ミケリス選手については、Q2の終盤の状況を見て、オープニングレースのフロントローを狙いました。モンテイロ選手はQ3に進み、がんばりをみせてくれました。レースは厳しくなることが予想され、ブレーキ、タイヤなどのマネージメントが勝敗のカギを握るでしょう。両レースともに期待のできるポジションを得ましたので、日本のファンの皆さんの声援にお応えできるようにがんばります」