モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第11戦 中国 > プレビュー
世界ツーリングカー選手権(WTCC)は、第10ラウンドの日本から、今週末は中国の上海国際サーキットに舞台を移します。シリーズは、この上海でのレースと最終戦マカオの残り2ラウンドとなりました。中国ラウンドは11月2日(土)に予選、3日(日)に決勝が行われます。
F1世界選手権が開催される上海国際サーキットは、マレーシアのセパン・サーキットやトルコのイスタンブール・パーク・サーキットなどを手がけたドイツ人建築家のヘルマン・ティルケ氏が設計。2004年にオープンした、一周4.603kmのフラットなサーキットです。コースレイアウトは上海の「上」の文字がモチーフとなっていることでも有名で、東側のテクニカルなセクションと西側の900mに及ぶストレートが組み合わされています。
前戦日本でのレースでは、Zengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手がレース1で優勝を果たし、Castrol Honda World Touring Car Teamのティアゴ・モンテイロ選手が、レース2で3位表彰台を獲得しました。この結果、Honda Civic WTCCには、今回の中国でのレースから40kgのハンディウエイトが課せられることになりました。
「上海のコースはグランプリコースなので、とてもエキサイティングです。フラットでコース幅は広く、長いストレートの先にはヘアピンコーナーがあり、激しいブレーキングが必要で、難しくおもしろいコースだと思います。観客にとっても眺めがいいですし、テレビの映像でもとても楽しめるレースになるでしょう。このサーキットは路面が非常に粗く、タイヤの摩耗が激しいことも特徴です。タイヤのマネジメントが重要なポイントですが、私たちにとってはウエットレースの方が有利かもしれません。今回、Honda Civic WTCCには40kgのウエイトが課せられたので楽にはいかないことは分かっていますが、いつものように狙えるポジションはすべて狙い、エキサイティングなレースを見せます」と、Castrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手は語っています。
昨年、Honda Civic WTCCでこのコースを経験しているモンテイロ選手は、「ハンディウエイトにより厳しい戦いになるでしょう。昨年のデータがありますので、最初のセットアップには役立ちますが、Honda Civic WTCCはこの1年で大きく変わっています。私としては、目標である優勝をまだ果たしていませんので、この戦いでも勝利を目指してがんばります」とコメントしています。