round 10

September 21 2013, QUALIFYING Race of Japan 2013 日本

SCHEDULE

ミケリス選手がポールポジションを獲得
モンテイロ選手は6番手、タルクィーニ選手は8番手をマークし、
Hondaの母国レースで勝利を目指し決勝に挑む
伊沢選手は、わずかの差で15番手

2013年9月21日(土)・予選  会場:鈴鹿サーキット東コース(2.243km)  天候:晴れ
気温:26℃  コースコンディション:ドライ

世界ツーリングカー選手権日本ラウンドは、Hondaのホームコースである鈴鹿サーキットでその幕を開けました。昨年の鈴鹿大会において1台で初参戦を果たしたHonda Civic WTCCですが、1年を経た今年は、シリーズを戦うCastrol Honda World Touring Car Teamのガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手、Zengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手に、日本で活躍する伊沢拓也選手(Honda Racing Team JAS)を加え、4台のHonda Civic WTCCが参戦します。

  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ノルベルト・ミケリス選手ノルベルト・ミケリス選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • 伊沢拓也選手伊沢拓也選手
  • (左から)ノルベルト・ミケリス選手、伊沢拓也選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手(左から)ノルベルト・ミケリス選手、伊沢拓也選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手、ティアゴ・モンテイロ選手

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午後3時30分に開始された20分間のQ1では、まずミケリス選手が53秒863をマークし、上位に進出。その後、モンテイロ選手が53秒430、タルクィーニ選手が53秒625、伊沢選手が53秒827の好タイムをマークしました。その直後、ミケリス選手が2回目のタイムアタックで53秒341を叩き出して、トップに躍り出ました。セッションが残り4分を切った時点で、Castrol Honda World Touring Car Teamの2台が再びアタックに入りました。その結果、タルクィーニ選手が53秒382とタイムアップを果たし、3番手に順位を上げました。モンテイロ選手はタイムアップできず7番手となりました。伊沢選手はタイヤを交換し、2回目、3回目のアタックに挑みましたが、微妙なコンディションの変化でタイムアップを果たせず、15番手で予選を終えました。Q1において、ミケリス選手が2番手、タルクィーニ選手が3番手、モンテイロ選手が7番手でQ2進出を果たしました。

続く10分間のQ2では、1回目のアタックでモンテイロ選手が53秒365、タルクィーニ選手が53秒379、ミケリス選手が52秒886をマークしました。ミケリス選手のタイムは2番手以下に大きな差をつけてのトップタイムでした。続く2回目のアタックでタルクィーニ選手、モンテイロ選手はタイムアップを果たせず、この結果、ミケリス選手は自身2度目、Honda Civic WTCCを駆る今シーズンでは初のポールポジション(PP)を獲得。モンテイロ選手が6番手、タルクィーニ選手が8番手となりました。

9月22日(日)に行われる決勝では、レース1においてミケリス選手がPPから、レース2においてタルクィーニ選手が3番手、モンテイロ選手が5番手からのスタートとなり、勝利を目指してレースに挑みます。

コメント

ノルベルト・ミケリス選手(ポールポジション)「うれしくて言葉になりません。マシンは最高でした。(Q2での)最初のアタックのあと、チームの皆に『私にとってほぼ完ぺきなラップだったので、1000分の1秒だけ縮めることはできても、それ以上は無理だから、もう一回出て行く意味はない』と言いました。これにより、レース本番に向けてタイヤを温存することができました。Hondaにとって一番大事な場所でポールポジションが取れましたし、これはHondaのWTCCプロジェクトの関係者だけでなく、今日我々を応援してくれたファンにとっても大きな意味を持つ結果です。これまでの人生の中でもすごく幸せな一日でしたが、明日はもっと幸せな日にしたいと思います。明日もマシンは好調でしょう。これまでのレースで、マシンは長距離の方がずっといいことが分かりましたから、かなり自信があります。今年は何度も表彰台を獲得しました。そのたびに優勝したいと思っていました。明日は最初からアタックして勝利を狙っていくつもりです」

ティアゴ・モンテイロ選手(6番手)「今週末、Honda Civic WTCCは最初からすごく調子がいいです。バランスがとてもいいので、すぐにいいタイムを出すことができました。Q2の最後の1分でアタックする心構えができていて、セクター1で自身の最速タイムを出しました。しかし、そのあとイエローフラッグが出たので、スピードを緩めなければならず、チャンスを逃してしまいました。それがなければ1列目か2列目からスタートできたと思いますが、これもレースというものです。マシンの競争力は非常に高いですが、明日はスタートから第1コーナーまでがすごく混み合うでしょう。そこを無事に切り抜けられるように、しっかり集中していかなければなりません」

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(8番手)「各ドライバーのタイム差はとても小さいので、トップ3に入れなかった時点で、レース2のポールポジションが取れるよう10番手タイムを狙いました。しかし、これだけ短いラップで、しかもチームがほかのマシンのセクターのタイムを監視している状態で、正確に10番手になるのは結局不可能でした。ただ、レース2は2列目からのスタートなので、Hondaのためにまた表彰台に立ちたいと思います」

伊沢拓也選手(15番手)「とても悔しい気持ちです。1回目のアタックはとてもいい感じで走れました。しかし、2回目、3回目では、マシンにこれまでにない挙動が出て、それをうまくリカバリーできず、タイムを伸ばせませんでした。フリープラクティスからいい流れできていたので、『いける』という自信があっただけに、本当に悔しいです。明日のレースは少しでも上のポジションを狙って、攻めていきたいと思います」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「鈴鹿での戦いに向けて、特別な仕様を用意したということはありません。ソノマで優勝した時と、基本的に同じエンジンのマッピングで臨みました。今回のマシンは、エンジンも車体も、これまでの積み重ねをベースにした集大成と言えるものです。そして、予選ではマシンについてはすべてが順調にいきました。その結果、ポールポジションを獲得でき、とてもうれしく思います。4人のドライバーはとてもがんばってくれました。伊沢選手は残念な結果に終わりましたが、その差はほんの少しですので、明日のレースに期待したいと思います。決勝レースについては、レース1、レース2ともに期待の持てるポジションを取れたと考えています。マシンは万全ですので、あとはドライバーのがんばりに期待し、よい結果を残したいと思います」

予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
15ノルベルト・ミケリスHonda52.886
29A.マクドウォルシボレー53.011
323T.チルトンシボレー53.101
412Y.ミュラーシボレー53.119
514J.ナッシュシボレー53.125
618ティアゴ・モンテイロHonda53.365
 
83ガブリエーレ・タルクィーニHonda53.379
1599伊沢拓也Honda53.827