モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第7戦 ポルトガル > プレビュー
6月29日(土)、30日(日)に行われるWTCC第7戦ポルトガル・ポルトでの戦いは、ヨーロッパでのシーズン最後のレースであるとともに、Castrol Honda World Touring Car Teamのティアゴ・モンテイロ選手にとって、地元での特別なレースでもあります。その重要なレースを前に、モンテイロ選手が語ってくれました。
「とても多くの理由で、私にとって大事なレースになるでしょう。シーズンの前半をいい形で締めくくるという大切な戦いであるとともに、私の地元ということで多くのHondaの関係者だけでなく、家族や友人が応援に来てくれます。予選でも、決勝でもトップを目指して全力を尽くすという点ではどこのレースでも同じですが、やはりホームタウンは特別です」
ポルトでのレースにおいて、主催者は30台のHonda Civicを用意しました。これらはサーキットでのオフィシャルカーとして、またサーキットへ行き来する人々のトランスポートカーとしても使用されます。また、Hondaヨーロッパの6支店から、約700人のディーラースタッフがHonda Civic WTCCの応援に駆けつける予定です。
「ここまでのシーズンを振り返ると、少し運が悪かったように感じています。いくつかのトラブルやアクシデントに見舞われましたが、新しい挑戦の初年度はこういうものだと思っています。私もチームも、レースのたびに学び、そしてそれを生かしています。皆、本当に一生懸命ですから、必ず将来の好結果につながるものになるでしょう」
「スロバキアでのレースで得たすばらしい結果によって、非常に大きなハンディウエイトが課せられました。これが、そのあとの苦戦の一つの理由ですが、今回10kgに見直されたことにより、シーズンの転機となり、再び上位で戦えるようになると信じています」
第7戦からは、Honda Civic WTCCのハンディウエイトが40kgから10kgに変更されます。市街地コースのポルトでは、この変更が有利に働く可能性があります。
「ポルトのサーキットは、マカオの市街地のように、非常にテクニカルであり、かつ高速コースです。ストリートサーキットではマカオやマラケシュのように、予選で上位になってグリッド前列からスタートすることが、なにより大切なのです。地元なので、言うまでもなく力は入りますが、有利というわけではありません。レースに使われる港沿いの道は、普段は逆方向に走る道ですから。ただ、とてもありがたいのは、自分の家で寝て、歩いてサーキットへ行けること(笑)。こんなレースは、ほかにはないですからね」
WTCC第7戦ポルトガルは、ポルト市街地コースにて、6月29日(土)に予選、30日(日)に決勝が行われます。