round 05

May 18 2013, QUALIFYING Race of Austria 2013 オーストリア

SCHEDULE

タルクィーニ選手が6番手、モンテイロ選手が7番手のタイムをマークするも、審査委員会によりグリッドペナルティーが決定

2013年5月18日(土)・予選  会場:ザルツブルグリンク(4.241km)  天候:晴れ  気温:20℃
コースコンディション:ドライ

Castrol Honda World Touring Car Teamは、2013年シーズン5戦目を、オーストリアのザルツブルグリンクで迎えました。ハンガリーでの前戦でクラッシュし、病院で検査を受けたガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)は、体調に問題はなく無事にザルツブルグでの初日に臨んでいます。 また、Honda Civic WTCCは、このレースからウエイトハンディを引き上げられ、前戦から10s多い、40sを課せられることとなりました。

  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ガブリエーレ・タルクィーニ選手ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • (手前から)ティアゴ・モンテイロ選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(手前から)ティアゴ・モンテイロ選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手
  • ティアゴ・モンテイロ選手ティアゴ・モンテイロ選手
  • (手前から)ティアゴ・モンテイロ選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手(手前から)ティアゴ・モンテイロ選手、ガブリエーレ・タルクィーニ選手

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午後3時に開始されたQ1では、まずティアゴ・モンテイロ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)が1分27秒673をマークし、その時点で5番手につけ、1度目のアタックを終えました。タルクィーニ選手はアタックせずにピットに戻ります。セッションの残りが10分となった時点でタルクィーニ選手、モンテイロ選手ともに再度コースインし、アタックを試みました。このアタックでモンテイロ選手は1分27秒068をマークし、順位を4番手まで上げてこのセッションを終了。結果5番手でQ1を突破しました。タルクィーニ選手は1分27秒422とその時点で9番手のタイムを出してピットに戻りました。しかし、セッションが終盤に向かい、ライバルも追随し、タルクィーニ選手のポジションは13番手にダウン。セッション終了まで残り2分となった時点で、タルクィーニ選手はQ2進出をかけて最後のアタックに挑みました。このアタックで1分27秒308をマークし、11番手でQ2進出を決めることができました。

Zengő Motorsportのノルベルト・ミケリス選手についても、1度目のアタックでマークした1分27秒084がベストラップとなり、6番手でQ1を突破し、Honda Civic WTCCは、3台そろってQ2進出を決めました。

10分間のQ2では、セッション開始早々のアタックで、タルクィーニ選手が1分26秒701、モンテイロ選手が1分26秒746をマークし、その時点で5番手、6番手につけました。両車は残り時間3分のタイミングで、2度目のアタックに臨みましたが、スリップストリームを狙いスロー走行での駆け引きを行う10台以上の集団に組み込まれ、タイムアタックに入れずチェッカーを受けることになりました。結果、タルクィーニ選手は6番手、モンテイロ選手は7番手で予選を終えました。

ミケリス選手も、タルクィーニ選手らと同様に、2度目のタイムアタックができず、1分26秒902のタイムで9番手でした。

予選終了後、審査委員会は、予選における駆け引きを目的としたスロー走行などを、スポーツマンシップに反する行為とみなし、12名のドライバーに決勝レースでのグリッド降格のペナルティーを科しました。それによると、タルクィーニ選手はレース1、レース2ともに12ポジションダウン、モンテイロ選手とミケリス選手はレース1で12ポジションダウンの裁定が下されました。

※なお、決勝レースの正式なスターティンググリッドは、レース前に発表される予定です。

コメント

ガブリエーレ・タルクィーニ選手(6番手)「このサーキットではスリップストリームをうまく得ることが非常に重要です。前走車を利用しないと、1本のストレートで0.5秒失うこともあるくらいです。つまり、1周で1秒くらいの違いがすぐに出てしまいます。(この駆け引きによって)グリッドが降格になったのは残念です」

ティアゴ・モンテイロ選手(7番手)「Q2で、ポジションを上げるためにもう一度アタックできなかったことが本当に残念です。Q1ではスリップストリームを有効に利用することができ、5番手タイムを出すことができました。Q2の方が速く走れたのですが、ほかのタイムがもっとよくなったので、結局7番グリッドとなってしまいました」

アレッサンドロ・マリアーニ|Castrol Honda World Touring Car Team代表「予選で好タイムを出すことと同様に、決勝レースでの戦い方も重要だと考えています。レースが進むと、必ずタイヤの摩耗が重要な要素になってくるので、今日はその対策を行いました。その結果、セットアップが進み、だいぶんよくなったと思います」

堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「標高が約420メートルと、高地のザルツブルグリンクは気圧が低いために、ターボチャージャーや排気系を高地用のセッティングにして、薄い空気の中でもエンジンパワーを最大限引き出せるようにしました。しかし、予選では直線が多いコースのため、スリップストリームを有効に使うという作戦でしたが、アタックのタイミングがうまく取れず、タイムは伸びませんでした。今回から上げられたウエイトハンディは、予選では大きな影響はなく、タイムとしては、かなりの接近戦となりました。昨年のデータを見ても、タイヤに厳しいコースなので、明日はハードなレースになると思います。グリッドペナルティーを科せられたのは残念ですが、決勝レースでは上位を目指してがんばります」

予選

順位 No. ドライバー マシン タイム
112Y.ミュラーシボレー1:25.756
223T.チルトンシボレー1:25.961
31R.ハフセアト1:26.554
49A.マクドウォルシボレー1:26.560
517M.ニュケアシボレー1:26.654
63ガブリエーレ・タルクィーニHonda1:26.701
 
718ティアゴ・モンテイロHonda1:26.746
95ノルベルト・ミケリスHonda1:26.902