モータースポーツ > 世界ツーリングカー選手権 > 第2戦 モロッコ > 予選
2013年4月6日(土)・予選 会場:ムーレイ・エル・ハッサン・サーキット(4.545km) 天候:晴れ 気温:20℃
コースコンディション:ドライ
「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム」の2013年シーズン2戦目は、舞台をアフリカ大陸に移して行われました。モロッコのマラケシュでの戦いは、公道を使用するストリートコースで行われます。タイトなコースであり、アクシデントも多いため、レースではスタートポジションが重要となります。したがって、予選でのポジション争いは激しいものとなりました。
Q1では、セッション開始と同時にガブリエーレ・タルクィーニ選手(Castrol Honda World Touring Car Team)と、チームメートのティアゴ・モンテイロ選手がともにコースインし、1回目のアタックに入りました。まずはタルクィーニ選手がアタック3周目に1分46秒282、モンテイロ選手はアタック1周目に1分46秒396をマークして上位に入りました。両選手とも2回目のアタックに入るべく、ピットインしタイヤ交換を行いました。2回目のアタックでタルクィーニ選手はすぐさま1分44秒910のトップタイムをマークします。一方、モンテイロ選手はタルクィーニ選手の直後にアタックに入りましたが、2つ目のシケインでウオールと接触してストップ。このアクシデントにより、セッションは赤旗中断となりました。約10分間の中断のあと、セッションは再開されましたが、タルクィーニ選手のトップタイムを誰も越えることはできず、Q1を1番手で通過しました。モンテイロ選手はアクシデントのあとにアタックはできず、14番手でセッションを終え、Q2進出は果たせませんでした。
Q2でも、タルクィーニ選手とHonda Civic WTCCは速さを発揮し、アタック1周目で1分44秒358のトップタイムをマークしました。そのあと、ライバルたちの激しいアタックもこのタイムには及ばず、「カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チーム」は初の予選1番手を獲得しました。
4月7日(日)に行われる決勝レースにおいて、タルクィーニ選手は、レース1ではポールポジションからのスタートとなり、レース2ではリバースグリッドのため10番手からのスタートとなります。
ガブリエーレ・タルクィーニ選手(ポールポジション)「ポールポジションが獲得できてうれしいですね。マラケシュでは、スタート直後のシケインでアクシデントが起こりやすいので、それを避けるためにも、ベストのポジションです。後続のマシンは強敵ですが、私たちも常によくなっていますし、まだCivic WTCCのポテンシャルをすべて出しきれているわけではありません。シーズン中もマシンの開発を続け、さらにいい結果を求めていきます。明日は、天候もレースも、熱い、暑い戦いになるでしょうが、冷静にHonda Civic WTCCを走らせたいと思います」
ティアゴ・モンテイロ選手(14番手)「ここは縁石をうまく使わなければならないコースで、フリー走行でその感覚をつかんではいたのですが、予選ではスピードが出過ぎてウオールと接触してしまいました。明日までにメカニックがマシンを修復できることを祈るしかありません」
堀内大資|Civic WTCC開発プロジェクトリーダー「モンツァでのパフォーマンスデータを分析し、エンジンのマッピングを変更してマラケシュに臨みました。コーナーの立ち上がりでの加速を向上させ、ほかの実績あるマシンのパフォーマンスに対抗できるようにしたつもりです。今週の目標は彼らに追い付き、可能ならば追い越すことです。今日の予選は、チームにとって大変うれしい結果だと思います」
順位 | No. | ドライバー | マシン | タイム | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 3 | ガブリエーレ・タルクィーニ | Honda | 1:44.358 | |
2 | 14 | J.ナッシュ | シボレー | 1:44.406 | |
3 | 12 | Y.ミュラー | シボレー | 1:44.504 | |
4 | 17 | M.ニュケア | シボレー | 1:44.745 | |
5 | 23 | T.チルトン | シボレー | 1:44.863 | |
6 | 9 | A.マクドウォル | シボレー | 1:45.060 | |
14 | 18 | ティアゴ・モンテイロ | Honda | 1:46.396 | |
17 | 5 | ノルベルト・ミケリス | Honda | 1:46.629 |