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3月23、24日に開催されたモンツァでのWTCC開幕戦、レース2で3位を獲得したガブリエーレ・タルクィーニ選手が、悪天候での厳しい戦いと、次戦マラケシュへの意気込みを語りました。
―開幕戦、Hondaでの初戦を振り返って。
「開幕戦は激しい雨の中での難しいコンディションでした。あのようなコンディションでのテストは行っていませんでしたが、Honda Civic WTCCはウエットの状況でも、とても走りやすくて驚きました。あのような厳しい状況の中、私の最大の強みは、やはり経験です。テストでもこの経験を生かし、ずいぶん多くの距離を走行しました。そしてリズムを保って速いペースで走行する技術を身につけることができたのです。これまでの経験、そしてテストでの経験がモンツァのあの雨の際に、とても役立ったと思います。実際、視界は全くなく、コース上は大量の水がたまり、その中でレースをするのはとてもリスクが高いものでした。結果的に2レースとも完走し、結果を残せたことはすばらしいシーズンのスタートだったと思います」
―カストロール・ホンダ・ワールド・ツーリングカー・チームについて。
「故郷にいるような気持ちです。JASと一緒にレースをするのは12年ぶりですが、今も皆を知っていますし、彼らの仕事の仕方もよく分かっています。彼らの仕事に疑問を持つことはありません。また、同じ言葉で話せることも、良好な関係を築き、私たちが定めた目標を達成するにはとても大事なことだと思っています」
―次戦マラケシュでの戦いについて。
「文字通り“暑くて、熱い”週末になると思います。気温は26℃に達することもあるくらいで、この前の雨のモンツァとは全く異なります。2本の長いストレート、高速でトリッキーなシケイン、コースを取り囲む壁と縁石があり、熱い、激しい戦いになるでしょう。(ストリートコースである)マラケシュのコースにある縁石は、ほかのサーキットとは比べものにならないくらい高いのです。まるでマシンを思いきり飛ばせるジャンプ台のようです。モンツァとマラケシュの間はあまり期間がないため、マシンのポテンシャルを上げることは難しいですが、私はマラケシュで優勝したこともあります。コースを熟知している経験は強みです。現状、マラケシュでの私たちの第一目標は、選手権のトップ争いにとどまるべくポイントを獲得することです。そして、その裏ではHonda Civic WTCCの開発をさらに進めることも重要です。それがうまくいけば、タイトルをかけて戦うことができると思っています」
WTCCの第2戦は、モロッコ・マラケシュで、4月6日(土)に予選、7日(日)に決勝が行われます。