ローマ近郊にあるバレルンガがスーパーバイク/スーパースポーツ世界選手権の開催地となったのは初めてのこと。全長4.110kmのこのコースは超高速コーナーと超低速コーナーが混在した非常に難しいコースで、マシンのセットアップをバランスの取れたものとすることがポイントとなっていた。
土曜日に行われた公式予選でポールポジションを獲得したのはクレイグ・ジョーンズ(Reve Ekerold Honda Racing)、2番手にセバスチャン・シャルパンティア(Hannspree
Ten Kate Honda)、3番手にソフォーグルと続いた。まだ負傷の癒えていない藤原克昭(Althea Honda)は14番手、藤原のチームメート、ロレンツォ・アルフォンシは11番手となった。
決勝レースではCBR600RRに乗るソフォーグルとジョーンズが、中盤からし烈なデッドヒートを繰り広げた。そんな中、ソフォーグルは6周目に1分40秒231というラップレコードをマークした。
終盤、コース上にオイルが散って数名のライダーが転倒したため、レースは中断された。このため、その前の周の順位で結果が決まり、優勝はソフォーグル、2位ジョーンズ、3位にはスペインのプライベーター、ファン・ラスコルツ(Glaner
Motocard.com)となった。これにより、Honda勢が表彰台を独占した。
予選2番手のポジションからスタートしたシャルパンティアは、序盤は上位につけていたが、徐々に順位を落として9位でレースを終えた。足を負傷している藤原は、疲労と戦いながら10位に入り、執念でポイントを獲得した。
アルフォンシは不運なことに、オイルフラッグが掲示される直前にクルバ・チミニの入り口でオイルに乗って転倒。完走扱いにはならなかった。
12戦を終えて、すでにチャンピオンとなっているソフォーグルは251ポイントを獲得している。ランキング2位のファビアン・フォーレ(カワサキ)は128ポイント。同3位はブロック・パークス(ヤマハ)で113ポイント。藤原はランキング4位(93ポイント)、シャルパンティアは10位(51ポイント)、アルフォンシは14位(45ポイント)となっている。
マニュファクチャラーズ選手権ではHondaが271ポイントで首位、ヤマハが208ポイントの2位となっており、すでにHondaがタイトルを獲得している。
併催されたWSB(スーパーバイク世界選手権)では、ポイントリーダーのジェームス・トーズランド(Hannspree Ten Kate Honda)がレース1で3位に入ったが、レース2では転倒後、再スタートを切って11位となった。
トーズランド(396ポイント)はランキング2位のマックス・ビアッジ(スズキ、367ポイント)に29ポイント差をつけて、最終戦(2レース、計50ポイント)に臨む。
13戦(最終戦)は10月7日にフランスのマニクールで開催される。 |