Hondaにとっては6年連続のライダーズ・タイトル獲得となるが、これはすべてTen Kate Hondaによって達成されている。2002年はファビアン・フォーレ、2003年はクリス・バーミューレン、2004年のカール・マガリッジと続き、2005年と2006年にはセバスチャン・シャルパンティアが獲得している。
WSSのレースが終わった直後、地元トルコの総理大臣からソフォーグルに祝福の電話が入った。
予選で2番手だったソフォーグルは、23周の決勝レースでは序盤の混乱が落ち着いたあとは、トップを走行するブロック・パークス(ヤマハ)を先行させ、自分はチャンピオンを取るのに必要なポイントを獲得するという作戦を選び、2位でゴールした。
ソフォーグルにとっては、残り3戦でランキング2位につけるファビアン・フォーレ(カワサキ)に75ポイント以上の差をつければチャンピオンが決定するというレースだった。今回ソフォーグルが、優勝したパークスに続いて2位に入ったことにより、ソフォーグルが206ポイント、フォーレが126ポイントと、80ポイントの差がついた。
また、マニュファクチュラーズ・ランキングでも、Hondaは現在、2位に56ポイント差でトップに立っている。
今回の予選で通算21回目となるポールポジションを獲得したセバスチャン・シャルパンティア(Hannspree Ten Kate Honda)は、決勝レース直前にマシンを変更したため、最後尾からのスタートとなった。シャルパンティアは15位まで追い上げたが、ピットレーンに戻ってきた際に、パルクフェルメに入らなかったため、失格となってしまった。
藤原克昭(Althea Honda)は予選で3位に入って、表彰台を狙っていたが、4人のライダーで接戦を繰り広げていた17周目にマシンが止まってしまい、リタイアに終わった。それでもまだ、ランキング3位のポジションをキープしている。
藤原のチームメートであるロレンツォ・アルフォンシは予選で10番手につけたことで調子を上げ、決勝レースでは7位に入った。ランキングでも10位にポジションを上げている。
10戦を終えて、ソフォーグル(206ポイント)のチャンピオンが決定。ランキング2位はフォーレ(126ポイント)。藤原はランキング3位(87ポイント)、アルフォンシ(45ポイント)が10位、シャルパンティア(37ポイント)は13位となっている。
併催されたWSB(スーパーバイク世界選手権)では、ポイントリーダーのジェームス・トーズランド(Hannspree Ten Kate Honda)がレース1とレース2で優勝し、2位に66ポイント差でランキングトップにつけている。
WSSとWSBは約1カ月間の休みを挟んで終盤戦に突入する。第11戦は9月9日にドイツのユーロ・スピードウェイで開催される。 |