今回は予選で好タイムをマークし、レースタイヤを選ぶためには困難なコンディションとなった。なぜならば、プラクティスの行われた金曜日の気温は高く、予選が行われた土曜日はそれよりやや低く、さらに決勝レース当日は27℃と涼しく、しかも強風が吹くといった具合に気候が日々変化を見せたためだ。
このような状況の下で、CBR600RRを駆るソフォーグルは、土曜日に行われた公式予選で2分04秒871というスーパースポーツ・クラスのコースレコードをマークしてポールポジションを獲得した。さらにレース中にも2分06秒089というニューラップレコードをマークして、18周のレースでスタート・トゥ・フィニッシュを飾った。
今回の勝利によりポイントリーダーのソフォーグルは、ランキング2位につけるファビアン・フォーレ(カワサキ)に70ポイントという大差をつけた。2週間後にイギリス・ブランズハッチで行われる大会で優勝すれば、ソフォーグルのWSS初タイトルが確定する。それは同時にWSSにおけるHondaの6年連続ライダーズ・タイトル獲得ともなる。
また、マニュファクチャラー・ランキングでもHondaは2位に61ポイント差をつけてトップに立っている。
今回、2位にはルーキーのクレイグ・ジョーンズ(Reve Ekerold Honda Racing)が入り、Hondaの1-2フィニッシュとなった。
藤原克昭(Althea Honda)は予選では10番手だったが、決勝では6位に入っている。藤原は先日ブルノで行われたタイヤテストに参加できなかったため、その分ハンディを抱えていた。それでも藤原は依然としてランキング3位のポジションをキープしている。
ソフォーグルのチームメート、セバスチャン・シャルパンティアは予選では5位だったが、決勝のスタート直後はソフォーグルに続いて2位につけていた。しかし、その後徐々に順位を落とし、8位でフィニッシュした。
藤原のチームメート、ロレンツォ・アルフォンシはプラクティス中に3回転倒し、予選では19番手だった。それでも決勝レースでは14位まで順位を上げ、貴重なポイントを獲得している。
9戦を終えて、WSSのランキングトップはソフォーグル(186ポイント)。ランキング2位のフォーレ(116ポイント)との差は70ポイントとなった。藤原はランキング3位(87ポイント)、シャルパンティア(37ポイント)は同12位、アルフォンシ(36ポイント)は同13位につけている。
併催されたWSB(スーパーバイク世界選手権)ではジェームス・トーズランド(Hannspree Ten Kate Honda)がレース1で優勝し、レース2で2位に入った。
第10戦は8月5日にイギリスのブランズハッチ・サーキットで開催される。
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