'06年度WSS(スーパースポーツ世界選手権)第10戦が、9月10日にドイツのユーロ・スピードウェイ(ラウシッツ)で行われ、ルーキーのケナン・ソフォーグル選手(Winston Ten Kate Honda)が、先週に引き続き優勝を果たした。
先週オランダのアッセンで行われた第9戦は大雨だったが、今回はドライでのレースとなった。予選で2番手のポジションを獲得したソフォーグル選手は、全23周のレースの終盤までケビン・カーテン選手(ヤマハ)の後ろにつけていたが、20周目にカーテン選手を抜き去りトップに立った。そして、そのまま逃げ切って今シーズン2勝目を挙げた。
ウエットに続きドライでのレースも制したソフォーグル選手は、4周目に1分42秒090というコースレコードもマークしている。
セバスチャン・シャルパンティア選手(Winston Ten Kate Honda)は予選4番手、ソフォーグル選手と同様にフロントローからのスタートとなったが、決勝レースでは7周目の1コーナーでコースアウトしてしまった。さらに悪いことに、タイヤバリアにぶつかった際の衝撃で左手首を骨折。その後も走行を続けたが、9周目にリタイアした。
ヨアン・ティベリオ選手(Team Megabike Honda)は、17周目にリタイア。藤原克昭選手(Team Megabike Honda)は、一度ピット・インしてリアタイヤを交換してコースに復帰したが、22周目にレースを断念した。
カーテン選手が2位に入ったことにより、ランキングトップのカーテン選手(171ポイント)と、ランキング2位のシャルパンティア選手(144ポイント)の差は、27ポイントに広がった。ランキング3位はヤマハのブロック・パークス選手(119ポイント)。ソフォーグル選手(117ポイント)は、今回優勝したことによりランキング4位に浮上している。
併催されたWSB(スーパーバイク世界選手権)では、ジェームス・トーズランド選手(Winston Ten Kate Honda)がレース1で9位、レース2で優勝。ランキング3位につけている。
WSS、WSBともに残りは2戦。第11戦は10月1日にイタリアのイモラ・サーキットで行われ、その翌週には最終戦がフランスのマニクール・サーキットで行われる。
|