2006年度WSS(スーパースポーツ世界選手権)第5戦が5月28日にイギリスのシルバーストーン・サーキットで行われた。
2005年のWSSチャンピオン、セバスチャン・シャルパンティア選手(Winston Ten Kate Honda)は今回もポール・トゥ・ウインを達成。今シーズン、5戦中4勝目を挙げてポイントテーブルでもリードを40ポイントに広げている。
CBR600RRに乗るシャルパンティア選手にとって、今回は決して楽な勝利ではなかった。一時的にケビン・カーテン選手(ヤマハ)とブロック・パークス選手(ヤマハ)によってプレッシャーをかけられたからである。しかし、シャルパンティア選手は最終的にカーテン選手に2.8秒差をつけて優勝した。
Hondaのサポートを受けているライダーとして次に上位に入ったのは藤原克昭選手(Megabike Honda Team)で8位だった。開幕戦カタール大会の時に転倒して、左手首を骨折した藤原選手は、今回も金曜日に転倒し、さらに骨折しており、痛みと戦いながらのレースとなった。
藤原選手のチームメイトで第4戦イタリア大会(モンツァ)で優勝したヨアン・ティべリオ選手は、今回タイヤのチョイスを間違えた。一時は6位を走行していたティベリオ選手だったが、終盤後退して14位でゴールした。
シャルパンティア選手のチームメイト、WSSルーキーのケナン・ソフォーグル選手は、唯一ドライの予選となった初日に18位だったため、決勝レースでも20位に終わってしまった。今回は悪天候のため、ライダー全員がドライでの走行時間が少ないことに泣かされた。結局、レース当日は曇りで風が強かったのである。
5戦を終えて、シャルパンティア選手は116ポイントで単独ランキング首位に立っている。ティベリオ選手は5位(50ポイント)、ソフォーグル選手は9位(27ポイント)、藤原選手は10位(22ポイント)となっている。
併催されたWSB(スーパーバイク世界選手権)では、ジェームス・トーズランド選手(Winston Ten Kate Honda)がレース1、レース2ともに3位に入賞した。
第6戦は6月25日にイタリアのミサノで開催される
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