'06年度WSS(スーパースポーツ世界選手権)第3戦が4月23日にスペインのバレンシア・サーキットで行われた。
'05年のWSSチャンピオン、セバスチャン・シャルパンティア選手(Winston Ten Kate Honda)が3戦連続となるポール・トゥ・ウインを達成。今シーズン、ここまで圧倒的に強いシャルパンティア選手は、ポイントランキングでも単独首位に立っている。
CBR600RRに乗るシャルパンティア選手は、23周のレースで一度もトップの座を明け渡さなかった。2周目には1分38秒664というラップレコードをマークしたのである。
2位にはケビン・カーテン選手(ヤマハ)が3戦連続で入った。これでシャルパンティア選手とカーテン選手のポイント差は、シャルパンティア選手75ポイント、カーテン選手60ポイントで、15ポイント差になった。
3位に入ったのは藤原克昭選手(Megabike Honda Team)。2月25日の開幕戦カタール大会の時に転倒して、左手首を骨折した藤原選手は、まだ手首の痛みに悩まされていた。このため、予選3番手のポジションからスタートした藤原選手は、序盤はカーテン選手と2位争いを繰り広げていたが、途中から3位キープに専念した。
藤原選手のチームメイト、ヨアン・ティベリオ選手(Megabike Honda Team)にとって、今回は厳しいレースとなった。ティベリオ選手は、終盤タイヤのグリップがなくなるまでロビン・ハ―ムス選手(Stiggy Motorsports)と接戦を繰り広げたが、最終的に6位のハームス選手に続いて7位でゴールした。
開幕戦で3位に入ったWSSルーキーのケナン・ソフォーグル選手(Winston Ten Kate Honda)は、今回トップ5入りを狙っていたが、4周目に2コーナーの進入でフロントから滑って転倒・リタイアした。
2戦を終えてランキング3位にはハームス選手がつけている。今回3位に入った藤原選手は、今シーズン初のポイント獲得となり、16ポイント獲得でランキング11位に浮上した。ティベリオ選手は23ポイントで同5位、ソフォーグル選手は藤原選手と同点でランキング11位だ。
併催されたWSB(スーパーバイク世界選手権)では、ジェームス・トーズランド選手(Winston Ten Kate Honda)がレース1で9位、レース2で11位に入った。
次戦は5月7日にイタリアのモンツァで開催される。
|