スーパースポーツ世界選手権(WSS)第7戦が、7月17日にチェコのブルノ(全長5.403km)で行われ、ポールポジションからスタートしたセバスチャン・シャルパンティア選手(Winston
Ten Kate Honda)が優勝した。シャルパンティア選手は、今季5勝目となる。
シャルパンティア選手にとって、今回のレースはいつものように先行逃げ切り型のレースではなかった。次から次へとライバルが猛攻をしかけてくるというハードなレースだった。
最終的に、シャルパンティア選手はケビン・カーテン選手(ヤマハ)とトップ争いを繰り広げ、カーテン選手が転倒。2位に入ったミッシェル・ファブリッツォ選手(Team
Italia Megabike)に4.429秒差をつけて優勝した。シャルパンティア選手は、レース中に2分07秒316というラップレコードも樹立した。
2位に入ったファブリッツォ選手は、18周のレースのうち最初の1周だけはトップを走行したが、シャルパンティア選手のペースについていけずに後退した。ファブリッツォ選手と3位のジャンルカ・ナンネッリ選手(ドゥカティ)との差は1秒弱。4位に入ったのは、Hondaのプライベーター、ロビン・ハームス選手(Stiggy
Motorsports)だった。
シャルパンティア選手のチームメイト、藤原克昭選手は日本で行われた8耐用のテスト中に負傷し、今回は欠場した。藤原選手の代役として、イギリススーパースポーツ選手権で活躍しているクレイグ・ジョーンズ選手が出場。ジョーンズ選手は終盤まで3位を走行していたが、フロントタイヤのパフォーマンスが落ちてしまったため後退し、6位でフィニッシュした。
フィンランド人のタツ・ラウスレート選手(Honda)は、リアタイヤが予想していたより早く摩耗してしまったために12位に終った。ファビアン・フォーレ選手(Team
Italia Megabike)はリタイヤした。
ライバルの藤原選手が今回欠場したため、シャルパンティア選手はさらにポイントリードを広げている。シャルパンティア選手が165ポイント、藤原選手が106ポイントと、その差は59ポイントとなった。フォーレ選手はランキング4位(74ポイント)、ファブリッツォ選手は5位(62ポイント)に浮上した。
スーパーバイク世界選手権(SBK)では、クリス・バーミューレン選手(Winston
Ten Kate Honda)が1ヒート目で8位、2ヒート目で3位に入った。
第8戦は8月7日にイギリスのブランズハッチで行われる。
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