スーパースポーツ世界選手権(WSS)第5戦が5月29日にイギリスのシルバーストーンで行われた。前戦で優勝した藤原克昭選手(Winston
Ten Kate Honda)は、今回は9位に終わったが、チームメイトのセバスチャン・シャルパンティア選手が優勝した。
今回使用されたのは新たに設立された全長3.561kmのショートコース。土曜日に行われた予選では、シャルパンティア選手が1分28秒750をマークしてポールポジションを獲得した。藤原選手は予選中に転倒し、肩を痛めたため予選6位に終わった。
決勝レースでシャルパンティア選手は終盤までケビン・カーテン選手(ヤマハ)の迫撃を受けたが、最終的にカーテン選手に2秒843の差をつけて今季3勝目を飾った。また、レース中、シャルパンティア選手は1分29秒027というファステストラップをマークし、これがニューラップレコードとなった。
3位にはファビアン・フォーレ選手(Team Italia
Megabike)がトップから20.4秒遅れで入った。4位は元世界チャンピオンのステファン・シャンボン選手(Honda)となった。
終盤、藤原選手にとって手ごわいライバルとなったのはルーキーのタツ・ラウスレート選手(Honda)だった。ラウスレート選手は一旦シケインで藤原選手の前に出たが、スロットルを早く開けすぎてハイサイドしそうになり、再び藤原選手に抜かれた。その結果、藤原選手9位、ラウスレート選手10位でレースを終えた。
イタリア人ライダーのミッシェル・ファブリッツォ選手(Team
Italia Megabike)は、クラッチトラブルのため23周目にリタイヤした。
5戦を終えた段階で、Winston Ten Kate
Hondaはシャルパンティア選手が3勝、藤原選手が2勝と全勝している。ランキング・トップはシャルパンティア選手で115ポイント。ランキング2位の藤原選手(90ポイント)との差は25ポイントに開いた。4位はフォーレ選手で54ポイント。ファブリッツォ選手(42ポイント)は今回ノーポイントだったので、ランキング7位に順位を落とした。ラウスレート選手は30ポイントでランキング9位となっている。
スーパーバイク世界選手権では、クリス・バーミューレン選手(Winston
Ten Kate Honda)が両ヒートで4位に入った。
第6戦は6月26日にイタリアのミサノ・アドリアティコで行われる。
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