スーパースポーツ世界選手権(WSS)第4戦が、5月8日にイタリア北部にあるモンツァで行われた。大激戦を制したのは、藤原克昭選手(Winston
Ten Kate Honda)。2位にはチームメイトのセバスチャン・シャルパンティア選手が入った。
予選では、シャルパンティア選手が1分51秒730をマークして4戦連続のポールポジションを獲得。藤原選手は1分52秒126で2番手につけた。予選3番手はジャンルカ・ナンネッリ選手(ドゥカティ)だった。
16周のレースは、ほとんど最初から最後まで藤原選手、シャルパンティア選手、そしてナンネッリ選手の3人の激戦となった。しかし、最終的には藤原選手とシャルパンティア選手の一騎打ちとなった。
最終ラップにパラボリカ・コーナーでシャルパンティア選手が藤原選手のインに入ったが、少しワイドにはらんだ。その隙に藤原選手が再びインに飛び込み、トップに立つとそのままシャルパンティア選手を押さえ込んで、今季2勝目を挙げたのである。2人の差は0.036秒と僅差だった。
2列目からスタートしたミシェル・ファブリッツォ選手(Team
Italia Megabike)は、スタート時に失敗し、最後尾から追い上げることになった。それでも1周目を終えた時には11位に上がり、最終的に3位のナンネッリ選手に続き4位でフィニッシュした。5位はケビン・カーテン選手(ヤマハ)となっている。
WSSルーキーのタツ・ラウスレート選手(Honda)にとって、モンツァは他多くのサーキット同様、初めてのコースだった。完走者20人中7位でフィニッシュしたラウスレート選手は、アレッジオ・コラーディ選手(ドゥカティ)が失格となったため6位に繰り上がった。
ファビアン・フォーレ選手(Team Italia Megabike)は、前週行われたイタリア選手権のレースに出場したため、シーズン開幕後からレース前までに同じコースでプラクティスまたはレースに参加してはいけないという規則に違反し、今回は失格となった。
4戦を終えた段階でランキングトップはシャルパンティア選手で90ポイント。ランキング2位の藤原選手(83ポイント)との差は7ポイントになる。4位はファブリッツォ選手で42ポイント。5位にはフォーレ選手(38ポイント)がつけている。
スーパーバイク世界選手権では、クリス・バーミューレン選手(Winston
Ten Kate Honda)がヒート2で優勝。Honda勢としては、今季初優勝となった。
第5戦は、5月29日にイギリスのシルバーストーン・サーキットで行われる。
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