スーパースポーツ世界選手権(WSS)第2戦が4月3日にオーストラリアのフィリップアイランドで行われた。優勝したのは開幕戦で2位だったセバスチャン・シャルパンティア(Winston Ten Kate Honda)。3位にファビアン・フォーレ(Team Italia Megabike)が入り、前回優勝した藤原克昭(Winston Ten Kate Honda)は惜しくも4位で表彰台を逃した。
予選ではシャルパンティアが1分35秒746をマークしてポールポジションを獲得した。2位ミシェル・ファブリッツォ(Team Italia Megabike)、3位フォーレとHonda勢がトップ3を独占。藤原は1分36秒524で予選5番手だった。
決勝当日は強風に見舞われた。朝方降っていた雨は決勝レース開始の時点ではやんだものの、海から吹き付ける強風は25ノットもあり、時には40ノットの突風が吹き荒れた。このため、WSSの決勝レースは開始が遅れたのである。
ポールシッターのシャルパンティアはスタートで失敗し、8番手で1コーナーに入っていった。シャルパンティアが初めてトップに立ったのは4周目のこと。それからレース終了直前までシャルパンティアはケビン・カーテン(ヤマハ)とトップ争いを繰り広げた。そして、最終的にカーテンに3.595秒差をつけて優勝したのだった。
当初3位争いに加わっていたファブリッツォがラスト3周で転倒したため、3位争いは藤原とフォーレの間で最後まで繰り広げられた。午前中、ウエット・コンディションで行われたウオームアップの際に転倒し、膝を痛めていたフォーレは、序盤ペースを上げることができなかったが、最終的に藤原に0.021秒という僅差で3位に入った。
4位は藤原で、5位にはユルゲン・ファンデン・グールベルグ(ドゥカティ)が入った。WSSルーキーのタツ・ラウスレート(Honda)が9位となった。強風のため最後のふたつの高速コーナーは非常に走りにくくなっており、オーバーテイクしようとするライダーを悩ませていたのである。
5週間前のカタールでトップを走行しながら2位に終わったシャルパンティアは、今回の優勝により45ポイントでランキング・トップに浮上した。ランキング2位は38ポイントで藤原克昭が続く。
同日開催されたスーパーバイク世界選手権では、第1ヒートでクリス・バーミューレン(Winston Ten Kate Honda)が3位、マックス・ノイキルヒナー(Honda)が4位に入り、第2ヒートではノイキルヒナーが3位、バーミューレンが4位となった。
次戦は4月24日にスペインのバレンシアで行われる。
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