HONDA The Power of Dreams

決勝日:5月30日(日) サーキット:オーシャーズレーベン･サーキット 天候:快晴 気温24℃ 観客:週末通算6万9500人

※2004年6月8日、FIMはHonda勢ライダー6名への失格裁定の取り消しを発表した

　WSS(スーパースポーツ世界選手権)第5戦は、5月30日にドイツのオーシャーズレーベンで行われた。決勝レースではHonda CBR600RRに乗るカール・マガリッジ(Ten Kate Honda)が優勝し、2位にはチームメイトのブロク・パークスが入ったが、その後、リアホイールスピンドルの重量が規定と異なるということから、6人のHondaライダーが失格となってしまった。この判定に対してHonda勢がただちに提訴したため、来週ジュネーブのFIM本部で最終的な裁定が出される。

　レースが行われた時点では、マガリッジがパークスを抑えて優勝。さらにセバスチャン・シャルパンティア(Klaffi Honda)も3位に入ったことにより、Honda陣営の喜びはひとしおだった。しかし、その後、上位3人はポイントと賞金を剥奪された。その結果、優勝はステファン・シャンボン(スズキ)となり、2位は藤原克昭(スズキ)、3位ユルゲン・ファンデン・グールベルグ(ヤマハ)となった。

　シャルパンティアのチームメイト、マックス・ノイキルヒナーは、これまでで最高の5位に入る健闘を見せたが、彼もまた失格となってしまった。

　Team Italia Megabike Hondaのアレッジオ・コラディとデニス・サケッティの2人は本来9位と13位に入ったが、彼らもまた他のHondaライダー同様に失格。このため、Honda勢の最上位は、8位に入ったプライベートライダーのウェルナー・ディーメン(Van Zon Honda)となった。

　現在ポイントトップは、今回3位に繰り上がったグールベルグで89ポイント。ランキング2位はマガリッジ(62ポイント)で、3位は藤原(54ポイント)となっている。

　第6戦は6月13日にイギリスのシルバーストーンで行われる。

●ブロク・パークス(失格)
｢今回はクラッシュしないようにと自分に言い聞かせてレースに臨んだので、ちょっと慎重すぎた。マガリッジを追いかけている時に、ダートに出そうになったので2位で満足することにした。その後、失格だと聞いてがっかりしている｣

●セバスチャン・シャルパンティア(失格)
｢レースはハードだったけど、よいペースで走れた。失格だと聞いて落胆している。次のシルバーストーンは僕の好きなサーキットなので、頑張りたい｣

●マックス・ノイキルヒナー(失格)
｢レースのスタートではとても冷静でいられた。マシンのセットアップも良かったし、タイヤチョイスや僕のライディングも良かった。すべてがノーマルなレースだったんだ。それなのに失格になってしまってがっかりだ｣

●アレッジオ・コラディ(失格)
｢2周目に、前を走っていたマシンが跳ねた石が当たって、ヘルメット・バイザーのマウントが壊れてしまった。マシンの調子は良かったのだけど、風でバイザーが飛びそうになるのを抑えて走るのは大変だった。そんな苦労をして走ったのに、失格なんて最悪だ｣

●デニス・サケッティ(失格)
｢右コーナーでステアリングに問題があった。今朝のウオームアップの時に転倒してナンバーワン・バイクを壊してしまったので、セカンドバイクはセッティングが出ていなかったんだ｣