決勝日:4月18日(日) サーキット:ミサノ・サーキット
WSS(スーパースポーツ世界選手権)第3戦は4月18日に悪天候の中、イタリアのミサノ・サーキットで行われた。
スーパースポーツ・レースの前に行われたスーパーバイク世界選手権のヒート1が終わる直前に豪雨が降ったため、スーパースポーツのレースは40分間延期された。その間にコースの汚れた部分が清掃され、雨脚が弱まるのが待たれたためだ。それでもスーパースポーツの決勝レースは"ウエット・レース"だと宣言され、ライダーたちはソフト・コンパウンドのウエット・タイヤを選択した。
決勝レースでは、Honda CBR600RRに乗るカール・マガリッジ(Ten Kate Honda)が今季初優勝を飾った。レースの大半は、チームメイトのブロク・パークスに続いて2番手を走っていたマガリッジだったが、ラスト8周の時点でパークスが転倒。このため急遽トップに躍り出た。
しかし、その後のマガリッジのレースも決して楽なものではなかった。雨を得意とするケヴィン・カーテン(ヤマハ)がピタリと背後につけてきたからである。だが、最終的にマガリッジはカーテンを抑えて優勝。2位のカーテンに続いて3位には、ポイントリーダーのユルゲン・ファンデン・グールベルグ(ヤマハ)が入った。
Team Italia Megabike Hondaのアレッジオ・コラディとデニス・サケッティの2人は共に完走を果たした。コラディはスタートが悪かったが、その後素晴らしい追い上げを見せて5位に入った。サケッティは14位でフィニッシュしている。
Klaffi Hondaのセバスチャン・シャルパンティアとマックス・ノイキルヒナーの2人は今回揃って転倒。ちなみに今回は悪天候のもとで行われたレースであったため、完走したのは16台と少なかった。
シャルパンティアは9周目に、スリッピーな最後のシケインの立ち上がりでハイサイドを起こしてしまった。ノイキルヒナーの方は1周目の1コーナーで、目の前で転倒したライダーに巻き込まれて転倒、早々に姿を消していた。幸いノイキルヒナーは無傷だったが、落胆は大きかったようだ。
現在ポイントトップはファンデン・グールベルグで57ポイント。ランキング2位にカーテン(47ポイント)がつけ、マガリッジは37ポイントで3番手につけている。コラディは20ポイントで9位、パークスは13ポイントで11位。
第4戦は5月16日にイタリアのモンツァで行われる。 |