決勝日:2月29日(日) サーキット:バレンシア・サーキット 観客:週末通算2万8000人
WSS(スーパースポーツ世界選手権)開幕戦が、2月29日にスペインのバレンシア・サーキットで行われた。
23周で競われた決勝レース。予選で上位につけたHonda勢にとって、決勝レースはまったく逆の展開となってしまった。路面はドライだったが、気温は上がらず、おまけに風が強かった。さらに午前中行われたウォームアップ・セッションの時に突然雨が降ったため、状況はさらに難しいものとなっていたのである。
予選1位になったカール・マガリッジ(Ten Kate Honda)と同2位のブロック・パークス(Ten Kate Honda)の2人は決勝レースで抜群のスタートを切った。しかし、最初に不運に見舞われたのもこの2人だった。序盤トップを走行していたパークスが3周目に転倒。再スタートを切れなかったパークスは、残念な形でレースを終えた。
シーズンオフのテストでも好調で、今回もポールポジションからスタートしたマガリッジは、セバスチャン・シャルパンティア(Klaffi Honda)とトップ争いを展開していたが、リアタイヤのトラクションが失われたために後退。さらに終盤1人のライダーに追突され、8位でレースを終えた。
このため今回Honda勢で最上位となったのはパートタイムでWSSに出場しているウェルナー・ディーメン(van Zon Honda)の7位で、ランキングでもディーメンがHonda勢のトップにつけている。
予選4番手からスタートしたシャルパンティアは、ジャンプスタートのペナルティを科された。他のライダーのスリップストリームに入っていたため警告フラッグを見逃し、ピットインしなかったシャルパンティアは失格となり、本来だったら表彰台に上がれるはずだったレースを逃している。シャルパンティアのチームメイト、ドイツ人のマックス・ノイキルヒナーはレース中に転倒したが、再スタートを切って14位に入り、初出場したWSSのレースで2ポイントを獲得した。
Team Italia Megabike Hondaのアレッジオ・コラディとデニス・サケッティの2人は共にマシン・トラブルでリタイヤした。
今回優勝したのは元MotoGPライダーのユルゲン・ファンデン・グールベルグ(ヤマハ)で2位にはファビアン・フォレット(ヤマハ)が入り、3位藤原克昭(スズキ)となった。
次戦は3月28日にオーストラリアのフィリップアイランドで行われる。
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