モトクロス世界選手権第15戦が、ベルギーのロンメルで開催されました。シリーズの中で最も苛酷なこのグランプリに備えるため、Team HRCのライダーはディープサンドコースを走り込んできました。さらによく似た路面コンディションを求めて、ドイツのグレーベンブロイヒで2日間マシンテストを行い、サンド用のセッティングを詰めました。

レース1では序盤4番手につけたティム・ガイザーが、3周目にロマン・フェーヴル(ヤマハ)をかわしてトップ3に浮上しました。その後フェーヴルに抜き返されたガイザーは、後半になって現れた周回遅れにペースを乱され、10周目にはマックス・アンスティ(ハスクバーナ)に先行を許します。その後のクラッシュでガイザーはさらにポジションを落とし、7位でフィニッシュしました。

レース2では好スタートを決め、2番手につけたガイザーでしたが、オープニングラップの混戦の中でポジションを下げました。序盤から中盤にかけて、ガイザーはフェーヴルを相手に5番手争いを繰り広げましたが、11周目にジェレミー・シーワー(ヤマハ)にかわされ、7位でチェッカーを受けました。

この結果ガイザーは、総合で7位。表彰台は逃しましたが、シリーズランキング3位のクレモン・デサール(カワサキ)に対し、25ポイント差まで接近しました。Team HRCのトッド・ウォータースは、両レースとも開始早々に転倒を喫し、26位/21位にとどまりました。