round 13

July 28 2013 FIM Motocross World Championship Germany ドイツ

SCHEDULE

フィリッパーツが総合6位入賞

2013年7月28日(日)・決勝  会場:ラウジッツリンク  天候:晴れ  気温:30℃   観客:1万6000人

FIMモトクロス世界選手権全17戦シリーズ第13戦ドイツGPが、ベルリンの南東に位置するラウジッツリンクのユーロスピードウェイで開催されました。このコースは、2000年に設立されたサーキットで、普段はアスファルトの路面でレースが行われています。ここ5週間で4戦目となるグランプリでは、MX1クラスでアントニオ・カイローリ(KTM)が優勝。Honda Gariboldiのダビド・フィリッパーツは、CRF450Rを駆るライダーの中で最上位であり、今季の自己ベストリザルトとなる総合6位に入賞しました。

  • ダビド・フィリッパーツダビド・フィリッパーツ
  • #12 マキシミリアン・ナグル、#777 イブジェニー・バブリシェフ#12 マキシミリアン・ナグル、#777 イブジェニー・バブリシェフ
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • #12 マキシミリアン・ナグル#12 マキシミリアン・ナグル
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

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舗装されたサーキットに土を搬入して特設されたモトクロスコースは、バンプが多いサンド質の高速路面に、スリリングなジャンプを配したレイアウトに設定されました。

フィリッパーツは、難しいコースになるほど力を発揮するライダーですが、35分プラス2周のレース1では、スタートで失敗。20番手以下と出遅れましたが、猛然と追い上げて8位でフィニッシュしました。レース2では比較的いいスタートを決め、ライバルたちよりも勝るスタミナによって、今季3度目の6位。この結果、フィリッパーツは、MX1ランキングで10位に浮上しました。

フィリッパーツとは対照的に、Honda World Motocross Teamのイブジェニー・バブリシェフとマキシミリアン・ナグルは、スタミナの消耗に苦しみました。バブリシェフはスタートと序盤のスピードは好調でしたが、レース1で9位、レース2は14位となり、総合13位。地元大会に臨んだナグルは、胃腸の調子がよくないまま今大会に出場しました。レース1ではスタート失敗と転倒により12位。ピットインして冷水を浴びる作戦を講じたレース2でも12位となり、総合14位となりました。ナグルはMX1ランキングで8位、バブリシェフは11位につけています。

1週間後にはチェコGPが開催されます。伝統を持つロケットのサーキットは、スタート地点付近の直線などの改修が行われましたが、特徴である石の多いハードパックの路面がライダーたちを待ち受けています。

コメント

ダビド・フィリッパーツ(MX1 8位/6位 総合6位)「とてもいい一日でした。今シーズンの自己ベストだと思います。マシントラブルが多かったことに加え、バンプやクラッシュ、さらに暑さの影響もあって難しいレースでした。それだけに、自分の成績にはとても満足しています。どちらかと言えば、レース1の方がうれしかったです。スタートで出遅れながら8位までばん回でき、あのような状況にしてはいい走りだったと思います。レース2ではもっといいスタートが切れて、1周目にジョエル・ローランツ(ヤマハ)を、そのあとにバブリシェフを抜きました。トップライダーに近い総合6位になれたことはすばらしいことです。笑顔でドイツをあとにすることができます」

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 9位/14位 総合13位)「暑さが苦手で、今日はうまくいきませんでした。レース1ではスタートに失敗し、5番手まで追い上げたのですが、そのあとは暑さでペースが落ちてしまいました。最終ラップでフィリッパーツに追い詰められたので、踏ん張ろうとしましたが、振り絞る力がありませんでした。気を失いそうで、完走するのが精一杯でした。レース2ではスタートがうまく決まり、トップグループと一緒に走っている間はスピードも悪くありませんでした。しかし、またしても30分過ぎあたりから、スタミナがなくなってしまいました。ピットインして全身に水をかけてもらったのですが、それでポジションを下げてしまいました。トップ5と同等のスピードがありながら、暑さに負けてしまったのが残念でなりません。レース後は目が回って、すぐには回復できませんでした。それが自分の弱点だということは分かっていますし、みんながフラストレーションを感じていると思います。チームには感謝したいです。上を見て、前に進んでいかなければなりません」

マキシミリアン・ナグル(MX1 12位/12位 総合14位)「とても難しい地元グランプリでした。このところ数週間の体調不良を含めて考えても、もっと好成績を期待していましたし、体調も今大会までにはずいぶん回復していました。暑さはだれにとっても同じですが、とても辛かったです。レース1ではスタートしてから数周でジェレミー・バン・ホービーク(カワサキ)と接触して転倒しました。そのあといくつか順位をばん回しましたが、結果はよくなかったです。レース2では体力はそこそこ回復した感じでしたし、何度かうまいパッシングもできました。ところが、途中から身体が熱くなり、疲れを感じるようになりました。レース2が辛くなることは想定していましたので、メカニックと打ち合わせをして水浴びのためのピットインを予定していました。実際に身体に水をかけてもらうと少し元気になり、数周の間に何人か抜くことができました。その中には同じように暑さに苦しむホービークもいました。もしピットインしていなかったら、完走できていなかったと思います。ピットインすることはなるべく避けたいものですが、ポイントを獲得するためには最善の策だったと思います」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
125C.デサールスズキ39:51.482-
2222A.カイローリKTM40:15.785+24.303
3100T.サールカワサキ40:40.987+49.505
49K.ド・ディッカーKTM40:45.156+53.674
522K.ストリボススズキ40:54.899+1:03.417
634J.ローランツヤマハ41:00.477+1:08.995
 
819ダビド・フィリッパーツHonda41:08.789+1:17.307
9777イブジェニー・バブリシェフHonda41:13.622+1:22.140
1212マキシミリアン・ナグルHonda41:25.042+1:33.560
1895アウグスツ・ジュストHonda41:09.214+1Lap
20162クレメン・ガーチャーHonda41:20.164+1Lap
25198ヴィータウタス・ブカスHonda26:19.509+9Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:23.445-
225C.デサールスズキ39:42.436+18.991
39K.ド・ディッカーKTM40:00.288+36.843
4100T.サールカワサキ40:05.027+41.582
522K.ストリボススズキ40:07.826+44.381
619ダビド・フィリッパーツHonda40:29.824+1:06.379
 
1212マキシミリアン・ナグルHonda41:05.209+1:41.764
14777イブジェニー・バブリシェフHonda39:25.577+1Lap
1695アウグスツ・ジュストHonda40:33.631+1Lap
19162クレメン・ガーチャーHonda41:06.699+1Lap
20198ヴィータウタス・ブカスHonda40:11.682+2Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM39:47.667-
223C.シャルリエヤマハ40:21.782+34.115
3911J.ティクシーKTM40:30.396+42.729
414M.アンスティスズキ40:31.785+44.118
5259G.コルデンホフKTM40:58.638+1:10.971
617J.ブトロンKTM41:06.946+1:19.279
 
11 59 アレクサンダー・トンコフ Honda 39:51.987 +1Lap
19136ステファン・オルセンHonda40:48.478+1Lap
21210フセヴォロド・ブリリャコフHonda39:54.573+2Laps
23 218 ジョン・フィリップス Honda 41:14.571 +3Laps
2980マイケル・リーブHonda7:47.380+19Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM39:05.841-
2911J.ティクシーKTM40:00.242+54.401
3259G.コルデンホフKTM40:11.551+1:05.710
417J.ブトロンKTM40:17.099+1:11.258
5111D.フェリスヤマハ40:32.962+1:27.121
6119M.ポーコックヤマハ40:44.615+1:38.774
 
20 218 ジョン・フィリップス Honda 39:50.435 +2Laps
23 59 アレクサンダー・トンコフ Honda 23:01.741 +10Laps
26136ステファン・オルセンHonda10:59.701+17Laps
2780マイケル・リーブHonda9:47.765+18Laps
28210フセヴォロド・ブリリャコフHonda7:47.474+19Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリKTM611
2C.デサールスズキ503
3K.ド・ディッカーKTM479
4G.ポーリンカワサキ465
5K.ストリボススズキ397
6T.サールカワサキ375
 
8マキシミリアン・ナグルHonda314
10ダビド・フィリッパーツHonda219
11イブジェニー・バブリシェフHonda202
20アウグスツ・ジュストHonda59
24ジェイソン・ドウガンHonda19
26ニコライ・ラーセンHonda17
27ニコラ・オービンHonda12
29アダム・チャットフィールドHonda12
31サントゥ・ティアイネンHonda12
32ラウリ・レトラHonda12
41セイドリック・ソーベイラスHonda6
42イェンス・ゲッテマンHonda6
46ルドヴィク・セーデルべリHonda3
49クレメン・ガーチャーHonda3
51ヴィータウタス・ブカスHonda3
55ファビオ・フェラーリHonda1

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 623
2 スズキ 531
3 カワサキ 512
4 Honda 392
5 ヤマハ 244
6 TM 174

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM642
2J.ティクシーKTM483
3J.ブトロンKTM416
4C.シャルリエヤマハ365
5G.コルデンホフKTM362
6D.フェリスヤマハ341
 
13アレクサンダー・トンコフHonda195
18ステファン・オルセンHonda101
29フセヴォロド・ブリリャコフHonda17
30ロバーツ・ジュストHonda14
33パウロ・アルベルトHonda8
34タレス・ヴィラルディHonda8
44 ジョン・フィリップス Honda 1

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 647
2 ヤマハ 466
3 カワサキ 365
4 スズキ 306
5 Honda 267
6 TM 57
7 ハスクバーナ 1