round 12

July 14 2013 FIM Motocross World Championship Finland ロシア

SCHEDULE

Honda World Motocross Teamの2人がそろって総合トップ10入り

2013年7月14日(日)・決勝  会場:ヒュヴィンカー  天候:晴れのち曇り  気温:24℃   観客:2万3000人

FIMモトクロス世界選手権は、全17戦シリーズの第12戦に当たるフィンランドGPが、フィンランドのヒュヴィンカーで開催されました。4大会連続にわたる快適な日差しと気温という好条件の中、MX1クラスで荒れたサンド質の路面を制覇したのはアントニオ・カイローリ(KTM)でした。一方、ファクトリーマシンのCRF450Rを駆るライダーの最上位は、Honda World Motocross Teamのイブジェニー・バブリシェフで、総合8位となりました。

  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • ダビド・フィリッパーツダビド・フィリッパーツ

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スウェーデン、そしてラトビアと続いた連戦のあとに訪れたフィンランドは、大多数のライダーにとって、初めての会場となりました。第10戦のウッデバラのハードパック、前戦のケグムスの波状バンプと続き、今回のコースはコンパクトで、おおむねフラットな地形にザクザクの路面がレイアウトされていました。一周1分30〜40秒という比較的短いラップタイムとなり、一部では批判も寄せられていました。

ロシアGPの開催がなくなった今年、バブリシェフにとって最も地元に近い大会がこのフィンランドGPとなりました。35分プラス2周を2レースで競われる決勝で、バブリシェフは2レースともまずまずのスタートを切り、トップ10の中位まで進出したところで安定したペースを築こうとしました。その目論見はおおむね成功しましたが、コースのコンパクトさゆえに、周回遅れが発生してからは、少々いら立つ場面もありました。バブリシェフは、レース1の最終ラップにゴーティエ・ポーリン(カワサキ)を抜こうと試みましたが7位となり、一瞬の強い雨が降ったレース2では、チームメートのマキシミリアン・ナグルを従えて8位でフィニッシュしました。

ヒュヴィンカーへ移動してきたナグルは、風邪で体調を崩していました。当初はフィンランドGPへの出走が危ぶまれましたが、決勝当日には快方に向かい、レース1では9位と完走。レース2では経験と作戦を生かしてスタートで好位置を確保し、バブリシェフを追走して同じく9位に入りました。ナグルはMX1クラスの総合9位となり、チームメートのバブリシェフとともにトップ10入りを果たしました。

Honda Gariboldiのダビド・フィリッパーツは、土曜の予選レース終盤にマシントラブルに見舞われた影響で、決勝は19番グリッドから臨みました。フィリッパーツは、レース1では13位に食い込む健闘をみせましたが、レース2では中盤にトラブルが再発し、22周のうち12周しか走れず、総合18位に甘んじました。

MX2で注目すべき活躍をみせたのは、Estamotorsports Hondaのアレクサンダー・トンコフで、先週のラトビアGPで2度の大転倒によって痛めたヒジのことは意識せず、CRF250Rを駆り、MX2の総合5位に入賞しました。

MX1クラスのランキングでは、ナグルが8位で、今大会で27ポイントを加算したバブリシェフは、12位となっています。また、フィリッパーツは11位をキープしました。

北欧3連戦を消化した今、FIMモトクロス世界選手権はいったんインターバルを挟みます。7月28日(日)にはラウジッツリンクでドイツGPが行われます。

コメント

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 7位/8位 総合8位)「今日は比較的涼しく、足の具合もよかったので、今回はとてもハッピーです。あまりミスをしませんでしたし、転倒は一度もありませんでした。ただ、スタートは一番うまく決まったときのようにはいきませんでしたし、ストレートではずいぶんホイールスピンをしてしまいました。今回のコースは攻略するのが難しかったので、少し限界を超えなければなりませんでした。周回遅れのライダーも問題でした。彼らはブルーフラッグを出されていましたが、私たちが抜くときにバトルを挑んできました。レース1の最終ラップで(ゴーティエ)ポーリン(カワサキ)を抜けそうでしたが、周回遅れのライダーが間に入って邪魔になりました。レース2も似たような状況でした。マックス(ナグル)と近いポジションでしたが、私はインからアウトから攻め続けました。終盤になると少し頭がくらくらしてきて、勢いを失ってしまい、何度かミスをして危ない瞬間もありました。とにかくドイツGPまでの間に、少しでもばん回できるように準備をしたいです。リザルトが芳しくないときでも、前向きに一緒に取り組んでくれる家族のようなチームに感謝したいです」

マキシミリアン・ナグル(MX1 9位/9位 総合9位)「とても満足していますし、とても驚いています。その対象は、それほどよくはないリザルトではなく、自分のライディングに対してです。昨日はとても体調が悪かったので、今日は走れないかもしれないし、出走してもリタイアするかもしれないと思っていました。もちろんチームとも相談して、リタイアする可能性については了解してもらっていました。とにかくライディングは悪くありませんでした。レース1のスタートではタイトに回って、かなり上位まで躍進できました。客観的に9位は悪くありませんでした。レース2でもスタートでの作戦が当たり、レース中はほとんどボビー(バブリシェフ)の後ろを走っていました。疲れも感じましたが、彼が引っ張ってくれたので助かりました。ラスト2周で周回遅れのマシンが2台現れ、いろいろとミスをするのでボビーも私も危うくクラッシュしそうになりました。我々は続いてチェッカーを受けましたが、とにかくいいレースだったと思います。リザルトにはもちろん不満ですが、今日の成り行きには満足しています。今の私にできることは、家に帰ったらすぐに医者の診察を受けて、今回の不調がウイルス性の病気なのかそうでないか見極めることです。少し休みを取って、ラウジッツリンクに備えて体調を整えるつもりです。なにしろドイツGPは地元の大会ですから、ベストコンディションで臨みたいと思います」

ダビド・フィリッパーツ(MX1 13位/25位 総合18位)「今日もよくない日でした。コースは難しかったですし、レース1ではスタートに失敗してしまいました。少しでもばん回したい気持ちで必死にがんばりましたが、少し納得がいきません。レース2のスタートは少しよくなりましたが、エンジンの調子が悪くなり、クラッチを多用しなければなりませんでした。しばらくしてエンジンが止まってしまいました。どうすることもできなかったです」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:23.418-
225C.デサールスズキ39:30.118+06.700
39K.ド・ディッカーKTM39:34.493+11.075
489J.バン・ホービークカワサキ39:36.799+13.381
522K.ストリボススズキ39:40.936+17.518
621G.ポーリンカワサキ39:52.925+29.507
 
7777イブジェニー・バブリシェフHonda39:54.962+31.544
912マキシミリアン・ナグルHonda40:04.160+40.742
1319ダビド・フィリッパーツHonda41:21.170+1:57.752
18388ルドヴィク・セーデルべリHonda40:08.190+1Lap
2095アウグスツ・ジュストHonda40:40.165+1Lap
21198ヴィータウタス・ブカスHonda41:01.822+1Lap
23162 クレメン・ガーチャーHonda39:38.783+2Laps
26177マルコ・コバライネンHonda11:23.045+17Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:10.609-
222K.ストリボススズキ39:16.247+05.638
325C.デサールスズキ39:17.867+07.258
421G.ポーリンカワサキ39:22.300+11.691
589J.バン・ホービークカワサキ39:27.970+17.361
69K.ド・ディッカーKTM39:51.045+40.436
 
8777イブジェニー・バブリシェフHonda40:02.897+52.288
912マキシミリアン・ナグルHonda40:06.332+55.723
1895アウグスツ・ジュストHonda40:02.022+1Lap
20198ヴィータウタス・ブカスHonda40:06.024+1Lap
21388ルドヴィク・セーデルべリHonda40:32.004+1Lap
22162クレメン・ガーチャーHonda40:42.868+1Lap
2519ダビド・フィリッパーツHonda23:02.308+10Laps
- 177 マルコ・コバライネン Honda - -

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM39:10.242-
2259G.コルデンホフKTM40:06.193+55.951
3111D.フェリスヤマハ40:17.220+1:06.978
445J.ニコルズKTM40:19.198+1:08.956
5911J.ティクシーKTM40:19.530+1:09.288
6152P.ペトロフヤマハ40:29.837+1:19.595
 
1059アレクサンダー・トンコフHonda40:40.568+1:30.326
19195ロバーツ・ジュストHonda40:03.323+1Lap
22136ステファン・オルセンHonda40:52.460+1Lap
29210フセヴォロド・ブリリャコフHonda33:37.150+5Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM38:52.389-
2911J.ティクシーKTM39:44.352+51.963
3111D.フェリスヤマハ39:59.791+1:07.402
417J.ブトロンKTM40:05.082+1:12.693
5461R.フェーヴルKTM40:16.905+1:24.516
659アレクサンダー・トンコフHonda40:18.099+1:25.710
 
16195ロバーツ・ジュストHonda39:47.224+1Lap
17210フセヴォロド・ブリリャコフHonda40:06.577+1Lap
22136ステファン・オルセンHonda40:47.294+1Lap

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリKTM564
2G.ポーリンカワサキ465
3C.デサールスズキ456
4K.ド・ディッカーKTM441
5K.ストリボススズキ365
6T.サールカワサキ337
 
8マキシミリアン・ナグルHonda296
11ダビド・フィリッパーツHonda191
12イブジェニー・バブリシェフHonda183
20アウグスツ・ジュストHonda51
23ジェイソン・ドウガンHonda19
26ニコライ・ラーセンHonda17
27ニコラ・オービンHonda12
29アダム・チャットフィールドHonda12
31サントゥ・ティアイネンHonda12
32ラウリ・レトラHonda12
40セイドリック・ソーベイラスHonda6
41イェンス・ゲッテマンHonda6
45ルドヴィク・セーデルべリHonda3
51ヴィータウタス・ブカスHonda2
53ファビオ・フェラーリHonda1

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM576
2スズキ484
3カワサキ474
4Honda364
5ヤマハ216
6TM161

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM592
2J.ティクシーKTM441
3J.ブトロンKTM383
4C.シャルリエヤマハ343
5G.コルデンホフKTM326
6D.フェリスヤマハ313
 
13アレクサンダー・トンコフHonda185
18ステファン・オルセンHonda99
29フセヴォロド・ブリリャコフHonda17
30ロバーツ・ジュストHonda14
33パウロ・アルベルトHonda8
34タレス・ヴィラルディHonda8

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM597
2ヤマハ428
3カワサキ344
4スズキ276
5Honda256
6TM57
7ハスクバーナ1