round 10

June 30 2013 FIM Motocross World Championship Sweden スウェーデン

SCHEDULE

ナグルがレース1で2位、レース2で10位となり、総合4位に入賞

2013年6月30日(日)・決勝  会場:ウッデバラ  天候:晴れときどき曇り  気温:21℃  観客:2万2000人

FIMモトクロス世界選手権の第10戦スウェーデンGPが、ウッデバラ・サーキットで開催されました。Honda World Motocross Teamのマキシミリアン・ナグルは、ファクトリーマシンのCRF450Rを駆り、レース1で今季ベストリザルトに並ぶ2位入賞。レース2では2度の転倒を喫して10位となり、ポディウム登壇にあと一歩と迫る総合4位で大会を終えました。

  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグル(#12)、イブジェニー・バブリシェフ(#777)マキシミリアン・ナグル(#12)、イブジェニー・バブリシェフ(#777)
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • ダビド・フィリッパーツダビド・フィリッパーツ
  • ダビド・フィリッパーツダビド・フィリッパーツ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ

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ウッデバラは、深いワダチとバンプの多さから、ほとんどのコーナーが1ラインになりがちで、追い抜きが難しいコースとして知られています。土曜に雨が強く降ったため、プラクティスと予選は狭くて滑りやすい路面上で行われましたが、そのあとの強い風と日差しによって、日曜の決勝はドライコンディションとなりました。

ナグルは「このコースコンディションを楽しんだ」とのコメント通り、35分プラス2周で競われたレース1で快走をみせました。好スタートと、リズムのよい走りをみせて、トップのアントニオ・カイローリ(KTM)を終始追走し、ブラジルGPで記録した2位に並ぶ今季最高位でゴールしました。

ナグルにとってもCRF450Rにとっても、今季初のポディウム登壇の期待がかけられましたが、レース2ではスタート直後にジェレミー・バン・ホービーク(カワサキ)と絡み、後方からトップ10を目指してばん回する途中に、2度の軽い転倒を喫してしまいました。そこから追い上げをみせたナグルは、トミー・サール(カワサキ)がイエローフラッグ中のジャンプでペナルティーを受けたこともあり、10位でフィニッシュしました。

ナグルのチームメート、イブジェニー・バブリシェフは、土曜のプラクティスで速さをみせましたが、レース1の序盤で右足首を負傷。痛めた個所は今シーズン初めに骨折した部分と同じで、バブリシェフはすぐにリタイアして検査を受けましたが、レントゲン写真では幸いにも大きな損傷は認められませんでした。

バブリシェフは、鎮痛剤を服用してレース2に臨みましたが、負傷の影響から右コーナーをうまく攻めることができません。さらにはエンジンストールの際にもキックスタートができず、この日2度目のリタイアを喫しました。

ダビド・フィリッパーツ(Honda Gariboldi)は、12位/9位で総合11位となりました。2週間前のイタリアGPで元世界チャンピオンらしい速さを垣間見せましたが、今はそれをコンスタントに発揮できるように集中しています。

MX1のポイントランキングでは、ナグルがサールと36点差の7位。フィリッパーツは11位、バブリシェフは14位となっています。FIMモトクロス世界選手権の第11戦ラトビアGPは、ケグムスで1週間後の7月7日(日)に開催されます。

コメント

マキシミリアン・ナグル(MX1 2位/10位 総合4位)「レース2の前まではとても気分がよかったです。レース2のスターティングゲートからの飛び出しはまずまずでしたが、隣にいたジェレミー・バン・ホービークがものすごいホイールスピンでぶつかってきて、危うく2台一緒に転倒するところでした。そのようにスタートが終わったので、思いきりイン側に曲がらなければならず、だいぶんポジションを失いました。必死に8番手までばん回しましたが、そこで転倒。ひどい転倒ではなく、前輪を少し滑らせただけでしたので、キック一発でエンジンがかかって再スタートしました。その前に抜いたライダーたちを再度抜いて、そのあとにまたクラッシュ。最初の転倒で自分を見失ってしまっていたようです。プレッシャーはものすごくありました。自分も含めただれもが表彰台を狙っていましたし、アグレッシブに攻めすぎたかもしれません。あわやビッグクラッシュというピンチが何度かあり、完走するためにはスロットルを戻さなければなりませんでした。コースはとても滑りやすく、黒っぽい路面はある程度トラクションが得られたのですが、白っぽい路面はツルツルでした。簡単ではありませんでしたが、ライディングを楽しむことはできました。アントニオ・カイローリに続いて、いいリズムで2位に入ったレース1のことは、しっかりと覚えておきたいです。デサールや後続のライダーをずいぶん引き離せたことが、なによりもうれしかったです。今回はポディウム登壇に向かって意気も上がっていたのにもかかわらず、最終的に実現できなかったのが残念です」

ダビド・フィリッパーツ(MX1 12位/9位 総合11位)「今日という日に納得できません。あるいは、自分のスピードに満足できない……と言うべきでしょうか。コースが好きになれず、それでもなんとかいいレースをしようと取り組みました。体力的に問題はなかったのですが、もっとトレーニングをしないと、負傷による2年間のブランクを埋めてコンディションをピークに戻すのは難しいです。マシンセッティング面でもまだ少しやることがありますから、これからばん回できる余地があるということです。北欧3連戦があと2戦あるので、もっと好結果を出せるようにしたいです」

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 DNF/DNF 総合28位)「本当に災難としか言いようがない出来事でした。ウォームアップのときからコースも走りも順調で、一日の入り方としてはよかったです。レース1ではスタートがトップ5でしたし、序盤は(スティーブン)フロサール(ヤマハ)と競り合っていました。そのあとコーナーで足を出したときに、足が地面に強く当たってひねってしまいました。それは骨折した方の足で、ヒビが入ったような感じでした。骨折はまだ完治していませんでしたし、その瞬間はすごく痛みがありました。レントゲン写真で確認すると骨折していなかったので、痛み止めを受けてレース2に出てみることになりました。スタートはあまりよくなくて、中団に埋もれてしまいました。右コーナーがうまく走れずに苦しみ、そのあとマシンが止まって再スタートできなくなりました。またしても思い出したくない週末を増やしてしまいました。私を勇気づけてサポートしてくれたチームスタッフに感謝したいです。それ以外になんと言えばいいのか分かりません」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:17.944-
212マキシミリアン・ナグルHonda39:24.307+06.363
325C.デサールスズキ39:30.549+12.605
49K.ド・ディッカーKTM39:32.325+14.381
589J.バン・ホービークカワサキ39:34.682+16.738
6100T.サールカワサキ39:44.709+26.765
 
1219ダビド・フィリッパーツHonda40:22.301+1:04.357
18249ニコライ・ラーセンHonda39:33.986+1Lap
2095アウグスツ・ジュストHonda39:43.219+1Lap
24167サントゥ・ティアイネンHonda40:19.775+1Lap
25198 ヴィータウタス・ブカスHonda40:36.712+1Lap
31777イブジェニー・バブリシェフHonda5:38.953+19Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:42.231-
29K.ド・ディッカーKTM39:43.630+01.399
325C.デサールスズキ39:45.980+03.749
421G.ポーリンカワサキ40:02.027+19.796
589J.バン・ホービークカワサキ40:08.340+26.109
622K.ストリボススズキ40:17.356+35.125
 
919ダビド・フィリッパーツHonda40:37.223+54.992
1012マキシミリアン・ナグルHonda40:42.740+1:00.509
17249ニコライ・ラーセンHonda39:48.680+1Lap
27777イブジェニー・バブリシェフHonda31:45.133+5Laps
2995アウグスツ・ジュストHonda30:54.020+6Laps
30198ヴィータウタス・ブカスHonda28:06.123+8Laps
31167サントゥ・ティアイネンHonda25:09.800+9Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
123C.シャルリエヤマハ39:24.898-
245J.ニコルズKTM39:32.444+07.546
384J.ハーリングスKTM39:35.481+10.583
4911J.ティクシーKTM39:36.087+11.189
5111D.フェリスヤマハ39:52.441+27.543
6300A.ルピーノカワサキ39:57.771+32.873
 
759アレクサンダー・トンコフHonda39:59.903+35.005
19136ステファン・オルセンHonda41:13.652+1:48.754
21195ロバーツ・ジュストHonda39:48.884+1Lap
22210フセヴォロド・ブリリャコフHonda39:55.171+1Lap
24218 ジョン・フィリップスHonda40:35.326+1Lap

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM39:28.573-
2911J.ティクシーKTM39:41.554+12.981
323C.シャルリエヤマハ39:44.793+16.220
4300A.ルピーノカワサキ39:48.010+19.437
545J.ニコルズKTM39:59.912+31.339
6111D.フェリスヤマハ40:04.633+36.060
 
859アレクサンダー・トンコフHonda40:06.426+37.853
18136ステファン・オルセンHonda41:09.097+1:40.524
22195ロバーツ・ジュストHonda39:31.928+1Lap
23210フセヴォロド・ブリリャコフHonda39:32.575+1Lap
26 218 ジョン・フィリップス Honda 40:57.946 +1Lap

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリKTM467
2G.ポーリンカワサキ 398
3C.デサールスズキ 374
4K.ド・ディッカーKTM359
5K.ストリボススズキ 298
6T.サールカワサキ 289
 
7マキシミリアン・ナグルHonda252
11ダビド・フィリッパーツHonda165
14イブジェニー・バブリシェフHonda143
16タネル・レオクHonda123
20アウグスツ・ジュストHonda44
23ジェイソン・ドウガンHonda19
25ニコライ・ラーセンHonda17
26ニコラ・オービンHonda12
28アダム・チャットフィールドHonda12
30サントゥ・ティアイネンHonda12
31ラウリ・レトラHonda12
38セイドリック・ソーベイラスHonda6
39イェンス・ゲッテマンHonda6
49ファビオ・フェラーリHonda1

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 476
2 カワサキ 402
3 スズキ 400
4 Honda 316
5 ヤマハ 174
6 TM 146

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.ハーリングスKTM492
2J.ティクシーKTM363
3J.ブトロンKTM311
4C.シャルリエヤマハ306
5G.コルデンホフKTM282
6D.フェリスヤマハ256
 
13アレクサンダー・トンコフHonda159
16ハリ・クラッスHonda106
18ステファン・オルセンHonda83
31パウロ・アルベルトHonda8
32タレス・ヴィラルディHonda8
37ロバーツ・ジュストHonda5
38フセヴォロド・ブリリャコフHonda5

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 497
2 ヤマハ 355
3 カワサキ 301
4 スズキ 239
5 Honda 214
6 TM 37
7 ハスクバーナ 1