round 06

May 5 2013 FIM Motocross World Championship Portugal ポルトガル

SCHEDULE

ナグルがアグレッシブに攻め総合6位入賞

2013年5月5日(日)・決勝  会場:アグエダ  天候:晴れ  気温:24℃  観客:1万5000人

FIMモトクロス世界選手権シリーズの第6戦となるポルトガルGPがアグエダで開催されました。アグエダは、今季これまで開催されたコースの中で、最も難しいコースの一つでしたが、ゴーティエ・ポーリン(カワサキ)が前戦に続いて総合優勝を飾りました。

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  • ダビド・フィリッパーツダビド・フィリッパーツ
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  • タネル・レオクタネル・レオク
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ポルトガル第二の都市であるポルトの南部に位置する会場は、晴天に恵まれ、気温も上昇。Honda World Motocross Teamのマキシミリアン・ナグルは、2日間合計1万5000人の観衆が見守る中、総合6位というリザルトを残しました。

週末を通して好天となった影響で、アグエダの路面は、硬くバンピーになりました。ポルトガルGPでは、ヨーロッパ選手権が併催されましたが、そのタイトなタイムスケジュールの合間に散水が実施されたことで、全周の路面がワダチと土の塊だらけになり、テクニカルな高速コースとなりました。

ナグルは、35分プラス2周で競われる2レースで4位/7位に入りましたが、最高峰クラスであるMX1クラスでのライバルたちと戦って手応えと進化の度合いを感じ取り、自信を深めました。

前戦ブルガリアGPでは上位陣にアタックできないことにフラストレーションを感じていましたが、ポルトガルではもっと自分らしい走りを披露できるように、大会前の限られた時間を利用して向上に取り組みました。レース1では、1周目5番手から堅実なペースを刻んで4位でフィニッシュ。レース2は、スタートこそあまりよくありませんでしたが、トップ10に食い込み、7位までポジションを上げました。

チームメートのイブジェニー・バブリシェフは、脚の骨折によってトレンティーノGPとブルガリアGPの2戦を欠場していましたが、レース勘を取り戻したい一心で、足を引きずりながらも今大会のパドックに姿を見せました。歯を食いしばって出走したバブリシェフは、土曜日の予選レースで転倒を喫してしまいました。幸い負傷を悪化させることはありませんでしたが、日曜の決勝レースには出走せず、ブラジルGPでの復帰を予定しています。

Honda Gariboldiのダビド・フィリッパーツは、総合8位で今大会を終えました。レース1はケン・ド・ディッカー(KTM)と競り合い、8位でゴール。レース2では、もう少しでホールショットという好スタートを決め、ナグルの前でレースを進めました。しかし、途中トリッキーなウェーブセクションでコースアウトを喫し、ポジションダウン。レース1と同じ8位でチェッカーを受けました。

ナグルは、MX1ポイントスタンディングの7位に上昇しました。6位のトミー・サール(カワサキ)とは、48ポイント差です。また、フィリッパーツはランキング9位につけています。

次戦、FIMモトクロス世界選手権は、今季3度目となるヨーロッパ外での大会を迎えます。HondaがスポンサーとなるブラジルGPは、5月19日(日)に、昨年と同じ会場となるベトカヘロで開催されます。

コメント

マキシミリアン・ナグル(4位/7位 総合6位)「レース1では、とてもうまくスタートできました。バン・ホービーク(ジェレミー、カワサキ)やほかのライダーたちに競り勝ち、4位でフィニッシュすることができました。レース1の内容とリザルトにはとても満足しています。少々疲れを感じていましたが、レース2が始まるまでには、すっかり回復しました。レース2のスタートもうまく決まったのですが、隣にいたトミー・サール(カワサキ)の方がほんの少し前で、彼の肘でハンドルバーがふさがれてしまいました。そのままだと大クラッシュの危険性があったので、スロットルを戻しました。早めにブレーキをかけて1コーナーのイン側をクリアし、ジャンプを越えたときには14位前後だったと思います。序盤の4〜5周はとてもアグレッシブで、これだけの短時間で大勢を抜いたことは過去にもなかったはずです。その瞬間はとても興奮してうれしかったです。しばらくフィリッパーツの背後をマークしていましたが、彼はものすごく攻めていました。ミスに乗じて彼を抜くことができたのですが、その段階で自分がスタミナ切れになり、あとはフィニッシュまで持たせるのが精一杯でした。自分の前にはだれもいませんでしたが、背後からは追撃を受けていました。コースにはギャップやワダチがたくさんあり、とても難しいコンディションでした」

ダビド・フィリッパーツ(8位/8位 総合8位)「毎戦フィーリングがよくなってきていますし、今日もうまく走れたと思います。午前中にいくつかセッティングを変更してみましたが、これが見事に功を奏して、ウォームアップセッションで3番手のタイムを出せました。レース1のスタートはそれほどよくなく、レオク(タネル、Route 77 Energy Honda)に前をふさがれましたが、彼がクラッシュしたのでポジションを上げ、ゴンカルベス(ルイ、KTM)を抜くことができました。ずっとド・ディッカーと一緒に走り、8位でフィニッシュしましたが、現時点ではこの辺りが自分の居場所だと感じています。レース2ではとてもいいスタートが切れて2番手につけましたが、アントニオ・カイローリ(KTM)やポーリンのようなライダーたちと張り合うスピードは今の自分にはありません。しばらく苦労しましたが、セカンドグループに自分のポジションを見つけて、ナグルの前の7番手を長い間キープできました。ウェーブセクションでミスをしてコースアウトした際に、ナグルに先行を許してしまい、彼を捕まえようとトライしたのですが、ラップタイムに差がなかったので、失ったポジションはばん回できませんでした。前戦に続きまた8位でしたが、満足しています。今回のグランプリでは積極的に走り、一貫性のあるリザルトを残せました」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
121G.ポーリンカワサキ39:41.179-
225C.デサールスズキ40:01.232+20.053
3222A.カイローリKTM40:17.879+36.700
412マキシミリアン・ナグルHonda40:22.606+41.427
589J.バン・ホービークカワサキ40:25.319+44.140
6100T.サールカワサキ40:27.415+46.236
 
819ダビド・フィリッパーツHonda41:04.291+1:23.112
1340タネル・レオクHonda41:50.349+2:09.170
1695アウグスツ・ジュストHonda40:24.878 +1Lap
17167サントゥ・ティアイネンHonda40:42.321 +1Lap
22 85 ジェイソン・ドウガンHonda 16:15.081 +14Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:56.650-
221G.ポーリンカワサキ40:00.454 +3.804
39K.ド・ディッカーKTM40:04.956 +8.306
4100T.サールカワサキ40:05.562 +8.912
525C.デサールスズキ40:18.407+21.757
689J.バン・ホービークカワサキ40:20.455+23.805
 
712マキシミリアン・ナグルHonda40:24.650+28.000
819ダビド・フィリッパーツHonda40:30.114+33.464
1240タネル・レオクHonda41:00.736+1:04.086
1695アウグスツ・ジュストHonda40:33.497+1Lap
1785ジェイソン・ドウガンHonda40:44.316+1Lap

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM 39:53.240 -
245J.ニコルズKTM 41:12.088 +1:18.848
317J.ブトロンKTM 41:14.845 +1:21.605
423C.シャルリエヤマハ 41:21.219 +1:27.979
5122D.フェランディスカワサキ 41:24.239 +1:30.999
6111D.フェリスヤマハ 41:29.144 +1:35.904
 
11151ハリ・クラッスHonda39:57.290+1Lap
1259アレクサンダー・トンコフHonda40:10.923+1Lap
16136ステファン・オルセンHonda40:41.925+1Lap
23195ロバーツ・ジュストHonda 40:03.989+2Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM40:30.592-
2111D.フェリスヤマハ41:38.896+1:08.304
3911J.ティクシーKTM41:40.692+1:10.100
4259G.コルデンホフKTM41:44.489+1:13.897
523C.シャルリエヤマハ41:50.684+1:20.092
617J.ブトロンKTM41:58.001+1:27.409
 
859アレクサンダー・トンコフHonda40:31.087+1Lap
14151ハリ・クラッスHonda40:47.669+1Lap
19195ロバーツ・ジュストHonda42:00.937+1Lap
20136ステファン・オルセンHonda42:10.864+1Lap

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1A.カイローリKTM280
2G.ポーリンカワサキ242
3C.デサールスズキ227
4K.ド・ディッカーKTM217
5K.ストリボススズキ183
6T.サールカワサキ180
 
7マキシミリアン・ナグルHonda132
9ダビド・フィリッパーツHonda112
11タネル・レオクHonda96
16イブジェニー・バブリシェフHonda87
19アウグスツ・ジュストHonda43
21ジェイソン・ドウガンHonda19
23ニコライ・ラーセンHonda10
24サントゥ・ティアイネンHonda10
28イェンス・ゲッテマンHonda6
34ファビオ・フェラーリHonda1

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM285
2カワサキ242
3スズキ237
4Honda188
5ヤマハ101
6TM93

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1J.ハーリングスKTM300
2J.ティクシーKTM219
3G.コルデンホフKTM183
4J.ブトロンKTM178
5C.シャルリエヤマハ171
6D.フェリスヤマハ152
 
14ハリ・クラッスHonda72
17ステファン・オルセンHonda62
19アレクサンダー・トンコフHonda56
32フセヴォロド・ブリリャコフHonda5
34ロバーツ・ジュストHonda3

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1 KTM 300
2 ヤマハ 213
3 スズキ 172
4 カワサキ 160
5 Honda 107
6 TM 21
7 ハスクバーナ 1