round 01

March 2 2013 FIM Motocross World Championship Qatar カタール

SCHEDULE

2013年の開幕戦でバブリシェフが総合5位

2013年3月2日(土)・決勝  会場:ロサイル  天候:晴れ  気温:18℃  観客:5000人

全18戦で争われる2013年FIMモトクロス世界選手権シリーズが、カタールで開幕戦を迎えました。ロサイル砂漠にあるサーキットで行われた今大会は、初の中東開催、初のナイトレース、初の新レースフォーマット採用という、話題の多いグランプリとなりました。

  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフ(左)、マキシミリアン・ナグル(右)イブジェニー・バブリシェフ(左)、マキシミリアン・ナグル(右)
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • イブジェニー・バブリシェフイブジェニー・バブリシェフ
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル
  • マキシミリアン・ナグルマキシミリアン・ナグル

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開幕戦のトラックは、MotoGPの開催地として定着したロサイルのロードレースサーキットに隣接し、大がかりな照明設備の整ったモトクロスコースとなりました。大きなジャンプやタイトなコーナーからなる新設コースは、軟質土で、高速セクションだけでなく、テクニカルな箇所もありました。ピットで作業するチームやライダーたちは、ナイトレースのタイムスケジュールや、照明の当たらない部分の暗さに順応しなければなりませんでしたが、運営のレベルは高く、称賛されました。

今年からヨーロッパ以外での開催時に実施される新フォーマットのレースでは、MX1とMX2が混走したスーパーファイナルでアントニオ・カイローリ(KTM)が優勝。レース1とスーパーファイナルの総合ポイントスタンディングでは、MX1でクレメント・デサール(スズキ)が、MX2でジェフリー・ハーリングス(KTM)がそれぞれトップに立ちました。

Honda World Motocross Teamのイブジェニー・バブリシェフは、ファクトリーマシンCRF450Rを駆り、総合5位に入賞しました。

最新型のCRF450Rを駆ったバブリシェフは、2レースとも軟質土のスタート地点からうまく発進させ、35分プラス2周の間、常にトップ5以内をキープ。ライバルのケン・ド・ディッカー(KTM)、ケビン・ストリボス(スズキ)、デサール、ゴーティエ・ポーリン(カワサキ)と争い、レース1では5位、スーパーファイナルでは4位に入賞しました。

新しくチームに加わったマキシミリアン・ナグルにとっては、不運なレースとなりました。優勝経験もあるトップライダーのナグルですが、原因不明の胃痛によって、今回は総合15位にとどまり、望みを来週にゆだねることになりました。

Honda Gariboldiは、ベテランライダーのダビド・フィリッパーツを擁して2013シーズン初戦に臨みました。フィリッパーツは粘り強い走りで知られており、08年にはイタリア人として初のMX1チャンピオンに輝きました。レース1では転倒したものの、最後尾から18位までばん回して3ポイントを獲得。スーパーファイナルでは、好スタートを切ると、終盤でハンドルがずれてしまったにもかかわらず、MX1のライダーの中で、9位でチェッカーフラッグを受けました。

FIMモトクロス世界選手権は、カタールからタイのパタヤに飛び、初のタイGPとして第2戦が開催されます。

コメント

イブジェニー・バブリシェフ (MX1 レース1/5位 スーパーファイナル/4位 総合5位)「両レースともスタートがうまく決まりましたし、終始ペースを保つことができました。フィジカルコンディションも良好でした。これは、冬の間にトレーニングを積んだ成果で、ようやく自分の体力が必要なレベルまで戻ってきました。今は、レースごとに自信を築いて強くなろうとしています。両レースとも終盤になって少しスピードが落ちましたので、この点が当面の課題だと思います。それでも、開幕戦で5位/4位というリザルトは悪くないと思います。チームスタッフ全員と、妻、そして生まれたばかりの愛娘エバに感謝しています。とてもハッピーです」

ダビド・フィリッパーツ (MX1 レース1/18位 スーパーファイナル/10位 総合12位)「うれしさが半分という感じです。レース1では軽い転倒が2度ありましたが、スピードとラップタイムはよかったです。転倒前のポジションから1分以上も遅れてしまったので、ばん回するのに必死でした。スーパーファイナルではスタートがよく、10番手以内につけましたが、ジャンプ着地のショックでハンドルがずれて下がってしまいました。乗りにくく痛みもありましたが、最後にはなんとかなりました。ここから徐々にランキングを上げていくつもりです」

マキシミリアン・ナグル (MX1 レース1/11位 スーパーファイナル/22位 総合15位)「よく分かりませんが、昼食でなにかにあたったようです。レース1の3周目辺りから吐き気と胃痛を覚え、とても疲れてしまいました。そのため、ひたすら耐えるレースになりました。攻めることも追い上げることも、なにもできなかったので、とても残念でした。グザビエ・ボーグ(KTM)との軽いクラッシュもありました。1周目に彼が目の前で転倒したので、彼のマシンに突っ込んでしまい、幸いエンジンが止まっていなかったので、すかさずクラッチを握って再スタートすることができました。チームの理学療法士がよくやってくれて、スーパーファイナルの前にマッサージと薬で胃痛が和らいだので、助かりました。気分はよくなりましたが、スーパーファイナルではスタートに失敗してしまいました。前半15分のリズムは悪くなかったですし、小さなクラッシュをするまでは、いいラップタイムで走っていました。再スタートのあと、何周かはがんばりましたが、すぐに疲れが出てしまいました。今週末を振り返ると残念でしたが、マシンの調子はよかったですし、チーム全員が一丸となって努力していたので、彼らに対して申し訳ない気持ちです。これから少し身体を休めれば、来週はもっと好結果を出せると思います」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
125C.デサールスズキ40:02.285-
29K.ド・ディッカーKTM40:10.594 +8.309
3222A.カイローリKTM40:12.059 +9.774
421G.ポーリンカワサキ40:13.957+11.672
5777 イブジェニー・バブリシェフHonda40:15.633+13.348
622K.ストリボススズキ40:21.518+19.233
 
1112 マキシミリアン・ナグルHonda41:00.237+57.952
1440 タネル・レオクHonda41:18.330+1:16.045
1819 ダビド・フィリッパーツHonda41:55.970+1:53.685
1985 ジェイソン・ドウガンHonda40:05.049+1Lap
2195アウグスツ・ジュストHonda40:18.970+1Lap
2351 イェンス・ゲッテマンHonda9:58.250+18Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM39:51.449-
2259G.コルデンホフKTM40:22.993+31.544
323C.シャルリエヤマハ40:24.337+32.888
4461 R.フェヴレKTM40:36.410+44.961
5111D.フェリスヤマハ40:51.175+59.726
6300A.ルピーノカワサキ40:54.500+1:03.051
 
14151ハリ・クラッスHonda41:31.787+1:40.338
1559 アレクサンダー・トンコフHonda41:33.816+1:42.367
16136 ステファン・オルセンHonda41:35.165+1:43.716
22195 ロバーツ・ジュストHonda40:27.624+1Lap
24711 ジェームズ・コットレルHonda40:53.585+1Lap
27495 プレッセルス・マティアスHonda41:35.644+1Lap

スーパーファイナル

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:55.020-
225C.デサールスズキ40:02.492 +7.472
321G.ポーリンカワサキ40:04.854 +9.834
4777イブジェニー・バブリシェフHonda40:06.535+11.515
5100T.サールカワサキ40:06.829+11.809
622K.ストリボススズキ40:11.612+16.592
 
1019ダビド・フィリッパーツHonda40:48.908+53.888
1540 タネル・レオクHonda41:13.748+1:18.728
2212 マキシミリアン・ナグルHonda41:33.502+1:38.482
3359 アレクサンダー・トンコフHonda40:17.288+1Lap
34151 ハリ・クラッスHonda40:19.567+1Lap
36136 ステファン・オルセンHonda40:43.178+1Lap
3751 イェンス・ゲッテマンHonda41:25.934+1Lap
3885 ジェイソン・ドウガンHonda42:06.622+6Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.デサールスズキ47
2A.カイローリKTM45
3G.ポーリンカワサキ38
4K.ド・ディッカーKTM36
5 イブジェニー・バブリシェフHonda34
6T.サールカワサキ30
 
12 ダビド・フィリッパーツHonda15
15 マキシミリアン・ナグルHonda15
16 タネル・レオクHonda15
19 ジェイソン・ドウガンHonda4
20 イェンス・ゲッテマンHonda3

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM47
2スズキ47
3カワサキ38
4Honda34
5ヤマハ22
6TM20

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1J.ハーリングスKTM50
2D.フェリスヤマハ38
3 R.フェヴレKTM38
4G.コルデンホフKTM36
5C.シャルリエヤマハ33
6J.ティクシーKTM30
 
15 ハリ・クラッスHonda11
16 アレクサンダー・トンコフHonda11
19 ステファン・オルセンHonda7

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM50
2ヤマハ42
3カワサキ25
4スズキ25
5Honda12
6TM2