round 16

September 23 2012 FIM Motocross World Championship Germany 第16戦 ドイツ
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  • レース情報
  • 決勝

バブリシェフが両レースともに6位で今季を締めくくる

2012年9月23日(日)・決勝  会場:トイチェンタル  天候:晴れ  気温:18℃  観客:4万人

晴天に恵まれたトイチェンタルのタルケッセル・サーキットで開催されたドイツGPで、Honda World Motocross Teamのイブジェニー・バブリシェフが、負傷したばかりの親指の痛みをものともせず、総合6位に入賞しました。

  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • E.バブリシェフ(#777)E.バブリシェフ(#777)
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • J.バラガンJ.バラガン
  • J.バラガンJ.バラガン
  • J.バラガン(#7)J.バラガン(#7)

2012年FIMモトクロス世界選手権シリーズを締めくくる第16戦には、4万人の観客が訪れ、KTMのアントニオ・カイローリがMX1クラスで勝利を収めました。1週間後には伝統的な国別対抗レースである、2012FIMモトクロス・オブ・ネイションズが控えています。

バブリシェフはプラクティスで親指のじん帯を伸ばしたため、ハンディを負いながら、アップダウンやタイトで曲がりくねった硬質路面のコースと戦わなければいけませんでした。昨年グランプリ初優勝を遂げた、トイチェンタルの急斜面でファクトリーマシンCRF450Rを操る力を欠いていました。2013年に開催予定のビッグイベント、FIMモトクロス・オブ・ネイションズに備え、レイアウトやインフラが整備されたコースで、バブリシェフは表彰台ではなく、チェッカーフラッグを受けることを目指しました。

バブリシェフはあちこちで何度も見せてきた彼らしいガッツをここでも披露しました。両レースを通じてケン・ド・ディッカー(KTM)とゴーティエ・ポーリン(カワサキ)を追いかけ、6位フィニッシュを2度果たし、総合6位を獲得。彼の回復力とポイント獲得によって、負傷を抱えながらもMX1ランキングを9位に躍進させました。

肩甲骨を骨折したルイ・ゴンカルベス(Honda World Motocross Team)は出走できませんでした。GP優勝経験者であるゴンカルベスは、2週間前にイタリアで開催されたヨーロッパGPで転倒してから十分に回復していませんでした。Honda World Motocross Teamで最後となる世界選手権のプラクティスに出走しましたが、すぐに参戦を断念しました。ゴンカルベスはMX1ランキング10位で2012年を終えました。

LS Motors Hondaのジョナサン・バラガンは、メディカルセンター行きとなってしまい、シーズンを締めくくりました。レース1のスタートで転倒したあと、リズムをつかめずに苦しんでいました。レース2ではレース1の17位を上回ることができず、バンクで右手の指をこすった際の痛みでリタイアを喫しましたが、のちに骨折していることが判明しました。この結果、バラガンはMX1ランキングで14位まで転落してしまいました。

MX2クラスでは、アレクサンドル・トンコフ(Honda Gariboldi-Esta)がCRF250Rを総合10位に導きました。一方、チームメートのマックス・アンスティは2度のスタート失敗によって、総合17位にとどまりましたが、MX2ランキングの7位に食い込みました。

また、土曜日にはHonda Motor Europeによる記者会見で、2013年のHonda World Motocross Teamにマックス・ナグル(現KTM)が加入することが明かされました。

バブリシェフとアンスティは各々の祖国代表として、ベルギーのロンメルで開催される2012モトクロス・オブ・ネイションズに出場予定です。バラガンが出場できるかどうかはまだ分かりません。

コメント

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 6位/6位 総合6位)「今シーズンが終わったことにホッとしています。思えば第1戦のファルケンスワールト以来、ずっと痛みとの戦いでした。トレーニング不足のままレースに出てはまた痛めるという、悪循環を繰り返してきました。とても辛かったですし、今日も全然よくならなかったです。土曜日に進入のギャップで振られた際に、ハンドルから手が外れて親指を思いきり開いてしまいました。信じられない負傷でしたが、鎮痛剤が必要なほどの重傷で、アクセルをひねる握力もありませんでした。このコースではパッシングが難しく、今日は両レースともそのような感じになってしまいました。スタートで出遅れてしまいましたが、わずかなスペースを見つけたので、全開で最初の3コーナーを攻めてポジションアップしました。ポーリンの前を抑えていたかったのですが、逆に彼が前に出てからは自分が追う立場になってしまいました。巻き上げられた砂ぼこりや石には腹が立ちました。痛みをこらえての6位はそれほど悪くないですし、ランキングを上げられたことはよかったです。今は2012モトクロス・オブ・ネイションズを楽しみにしています。サンドコースなので、おもしろくなりそうです」

ジョナサン・バラガン(MX1 17位/20位 総合18位)「悪い一年を悪い形で締めくくってしまいました。レース1のスタートで転倒してしまったので、ポジションをばん回しようとがんばりましたが、なかなか好感触がつかめなかったです。レース2ではコーナーで転倒したときに泥の壁に手をついてしまい、痛みがひどかったのでピットインをしました。ドクターによると、手の骨にひびが入っているとのことで、2012モトクロス・オブ・ネイションズへの出場が難しくなってしまいました。今できるのは、2012年のことは忘れて先のことを前向きに考えることです」

ルイ・ゴンカルベス「依然として痛みがひどかったので、ここに来ても走るのは難しいことは分かっていました。ただ、薬やテーピングなどの処置を受けた上で、トライだけはしてみたかったのです。プラクティスの最初のジャンプで、とても無理だということが分かりました。このような形で今シーズンとHonda World Motocross Teamにピリオドを打つのが残念です。来週、ロンメルで開催される2012モトクロス・オブ・ネイションズに出るのは、とても難しいです。様子を見てみますが、かなり難しいと思います」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM40:20.857-
225C.デサールスズキ40:25.841+04.984
394K.ロクセンKTM40:43.991+23.134
421G.ポーリンカワサキ40:50.543+29.686
59K.ド・ディッカーKTM40:54.752+33.895
6777E.バブリシェフHonda40:56.135+35.278
 
1432M.ポティセクHonda41:48.944+1:28.087
177J.バラガンHonda40:11.114+1Lap
22171P.ベルトゥッツォHonda40:52.669+1Lap

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM40:24.135-
294K.ロクセンKTM40:28.997+04.862
312M.ナグルKTM40:32.112+07.977
425C.デサールスズキ40:34.742+10.607
521G.ポーリンカワサキ40:50.070+25.935
6777E.バブリシェフHonda40:54.242+30.107
 
19171P.ベルトゥッツォHonda40:50.581+2Laps
207J.バラガンHonda27:24.100+7Laps
2132M.ポティセクHonda23:52.922+9Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1100T.サールカワサキ41:00.578-
2338Z.オズボーンヤマハ41:03.922+03.344
3911J.ティクシーKTM41:21.575+20.997
445J.ニコルズKTM41:26.428+25.850
537V.テイレットカワサキ41:31.544+30.966
67A.トヌスヤマハ41:34.960+34.382
 
966A.トンコフHonda41:46.465+45.887
176M.アンスティHonda42:31.446+1:30.868
2415H.ハーウッドHonda41:01.870+1Lap
29511 K.シェーレHonda42:13.249+1Lap
35195R.ジュストHonda0:21.086+20Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1100T.サールカワサキ39:26.109-
284J.ハーリングスKTM39:29.600+03.491
37A.トヌスヤマハ39:51.284+25.175
4338Z.オズボーンヤマハ39:58.481+32.372
545J.ニコルズKTM40:03.441+37.332
637V.テイレットカワサキ40:10.300+44.191
 
1166A.トンコフHonda40:28.737+1:02.628
156M.アンスティHonda41:04.575+1:38.466
2315H.ハーウッドHonda39:49.478+1Lap
26511K.シェーレHonda41:34.844+1Lap
34195R.ジュストHonda6:58.046+16Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1A.カイローリKTM692
2C.デサールスズキ594
3G.ポーリンカワサキ536
4C.ポールセルカワサキ521
5K.ド・ディッカーKTM505
6K.ストリボスKTM405
 
9E.バブリシェフHonda325
10R.ゴンカルベスHonda315
14J.バラガンHonda224
19M.ポティセクHonda72
20C.ソーベイラスHonda67
28A.ジュストHonda37
31G.クレスティノフHonda31
32N.オービンHonda24
38D.パーシンHonda11
49 L.ロンカHonda5
54W.ガルシアHonda4
55M.ファルファンHonda3
58P.ベルトゥッツォHonda3
60D.ガルシアHonda2
63A.ガリードHonda2
68 R.ショーベリ Honda 1

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM742
2カワサキ649
3スズキ617
4Honda471
5ヤマハ439
6TM58

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1J.ハーリングスKTM694
2T.サールカワサキ651
3J.バン・ホービークKTM559
4J.ニコルズKTM443
5J.ティクシーKTM434
6J.ローランツカワサキ367
 
7M.アンスティHonda333
17A.トンコフHonda159
37R.ジュストHonda13
43J.クレアモントHonda9
48R.サティンクHonda5
52 C.クレイン・クロモフHonda3
53T.ヴィラルディHonda3
55A.マンキューゾHonda3
56E.アームストロングHonda3
61L.トゥームスHonda1

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM757
2カワサキ721
3ヤマハ489
4Honda382
5スズキ309
6ハスクバーナ271
7TM29