round 13

August 19 2012 FIM Motocross World Championship Great Britain 第13戦 イギリス
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SCHEDULE

  • レース情報
  • 決勝

ゴンカルベスが総合9位フィニッシュ
大荒れのイギリスGP

2012年8月19日(日)・決勝  会場:マタリー・ベイザン  天候:晴れのち曇り  気温:25℃  観客:3万5000人

2012年FIMモトクロス世界選手権全16戦シリーズの第13戦イギリスGPが、陽光に恵まれたマタリー・ベイザンで開催されました。ウインチェスターにほど近い、広い会場を埋め尽くした3万5000人の観衆の前で、アントニオ・カイローリ(KTM)が優勝。CRF450Rを走らせたライダーの中で最高位は、肩の痛みと戦いながら疾駆したルイ・ゴンカルベス(Honda World Motocross Team)の総合9位でした。

  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • J.バラガンJ.バラガン
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ

マタリー・ベイザンは気力が削がれるコースであり、やりがいのあるコースでもありました。ウインチェスターの郊外にある天然の窪地に設けられたハイスピードのジャンプは、硬質土で作られていましたが、早くも荒れてワダチだらけになっていました。一瞬のミスも許されないコースですが、豊富なライン選びによって仕かけるチャンスは多々ありました。今大会はMXGPフェスティバルとして4日間開催され、参加300人以上、10クラスと、予定がぎっしり詰まっています。

ゼッケン999番のゴンカルベスは、2回のレースで対照的な35分+2周を体験しました。レース1の3コーナーで転倒すると、GP優勝経験のあるゴンカルベスは、曲がってしまったフロントタイヤを蹴り直してから、すでに見えなくなってしまった集団を追いかけました。土曜日のプラクティス中の転倒で左肩を負傷しており、100%のコンディションではなかったのですが、それでも最後尾から14位までばん回しました。レース2では前半3番手を走行していましたが、負傷の影響とミスが重なり、6位でフィニッシュしました。

チームメートのイブジェニー・バブリシェフも不運に襲われ、総合13位と低迷しました。バブリシェフは、レース1の転倒で脱落し、上位までばん回する力を残していながら、シートの破損によりピットインを強いられて、リタイアを喫しました。自信を持ってレース2に復活し、6番手のポジションから前をいくゴンカルベスをかわして、彼にとって今シーズンのベストリザルトとなる4位でフィニッシュしました。

LS Motors Hondaのジョナサン・バラガンは総合11位(8位/13位)を得ました。バラガンにとってレース1の8位は、今シーズン6度目のトップ10フィニッシュでした。

MX2クラスでは、Honda Gariboldi-Esta所属のマックス・アンスティが、地元イギリスのファンが見守る前でCRF250Rを駆り、総合13位に入りました。アンスティは2012モトクロス・オブ・ネイションズ(国対抗団体戦)に参戦するイギリス代表チームの第3ライダーに選ばれ、土曜日に正式発表されました。アンスティは現在MX2ランキング7位ですが、モトクロス・オブ・ネイションズではオープンクラスにコンバートされ、CRF450Rで出場します。

FIMモトクロス世界選手権MX1ランキングでは、ゴンカルベスがCRF450R勢の最上位となる9位。8位からわずか5ポイントのビハインドです。バブリシェフは11位、バラガンは13位につけています。2週間後には第14戦ベネルクスGPがオランダのサンドコース、リーロップで開催されます。

コメント

ルイ・ゴンカルベス(MX1 14位/6位 総合9位)「今日はよくも悪くもない日でした。レース1のスタートで当てられて激しく転倒した際、マシンの車体が曲がってしまい、再スタートするのに少し手間取りました。1回目のプラクティスで肩を痛めていましたので、スムーズに追い上げることが難しかったです。我々はすべてを注ぎ込み、ベストを尽くしましたが、とても難しいレースでした。転倒後はずいぶん離された最後尾になってしまいましたので、気持ちを入れ替えて走りに集中しました。レース2のスタートはうまく決まりましたし、序盤は乗れていました。ところが、本調子ではなかった肩をかばおうとして、右側に力が片寄ったため、背中がけいれんを起こしてしまいました。ミスで転倒して6位になりましたが、決して満足できるポジションではありません。今週末のよかったことをポジティブに捉えて、前進を続けたいです」

ジョナサン・バラガン(MX1 8位/13位 総合11位)「レース1はとてもうまくいき、好スタートを切れましたが、レース2は正反対でした。3位争いの集団にいたのですが、1コーナーで戻したときにずいぶんと遅れてしまいました。レース1ではリズムもよかったのですが、レース2では身体のキレも悪く、気分的にもよくありませんでした。今日は暑かったですし、コースコンディションも難しかったのですが、それほど悪くはなかったので、気に入っています」

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 27位/4位 総合13位)「このような結果で、今大会を締めくくることができてうれしいです。モチベーションも与えてくれましたし、気分も少し上向きになりました。レース1ではスタートに失敗して転倒してしまいました。コースが滑りやすく、出遅れて集団の中に埋もれると、前走車が巻き上げる砂じんでラインが見えず、フロントを滑らせました。ばん回中にシートが外れたので、そのまま走り続けるのは危険と判断し、リタイアしなければなりませんでした。しかし、レース2では長い間待ち望んでいたようなレースができました。序盤は少し遅かったのですが、中盤になるとラインとリズムをつかみました。レース序盤の弱点を改善する必要がありますが、4位は悪くありません。今は次のリーロップが楽しみです」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM40:25.134-
212M.ナグルKTM40:40.663+15.529
39K.ド・ディッカーKTM40:50.781+25.647
421G.ポーリンカワサキ40:56.846+31.712
5121X.ブーグカワサキ41:00.696+35.562
625C.デサールスズキ41:05.150+40.016
 
87J.バラガンHonda41:09.307+44.173
10131N.オービンHonda41:12.502+47.368
14999R.ゴンカルベスHonda42:00.745+1:35.611
1632M.ポティセクHonda42:26.749+2:01.615
1737G.クレスティノフHonda40:27.845+1Lap
2580 N.ワトソン Honda42:22.970+1Lap
27777E.バブリシェフHonda29:31.436+6Laps
2895A.ジュストHonda20:03.537+11Laps
30120C.ソーベイラスHonda13:06.655+14Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM41:00.780-
212M.ナグルKTM41:11.288+10.508
321G.ポーリンカワサキ41:25.404+24.624
4777E.バブリシェフHonda41:33.579+32.799
59K.ド・ディッカーKTM41:38.512+37.732
6999R.ゴンカルベスHonda41:41.245+40.465
 
137J.バラガンHonda42:20.363+1:19.583
15131N.オービンHonda42:38.938+1:38.158
2237G.クレスティノフHonda41:36.695+1Lap
2632M.ポティセクHonda29:33.204+7Laps
2780N.ワトソンHonda29:35.247+7Laps
2895A.ジュストHonda20:13.798+11Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1100T.サールカワサキ40:01.109-
284J.ハーリングスKTM40:20.771+19.662
3338Z.オズボーンヤマハ40:59.744+58.635
445J.ニコルズKTM41:04.503+1:03.394
589J.バン・ホービークKTM41:05.273+1:04.164
67A.トヌスヤマハ41:13.834+1:12.725
 
20195R.ジュストHonda40:51.382+1Lap
2168L.トゥームスHonda40:55.010+1Lap
22711J.コットレルHonda40:57.220+1Lap
2415 H.ハーウッド Honda41:21.855+1Lap
26114J.ブッカーHonda41:27.882+1Lap
306M.アンスティHonda23:33.411+9Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1100T.サールカワサキ40:56.885-
284J.ハーリングスKTM41:15.286+18.401
389J.バン・ホービークKTM41:29.678+32.793
4338Z.オズボーンヤマハ41:38.295+41.410
545J.ニコルズKTM41:42.371+45.486
67A.トヌスヤマハ41:44.075+47.190
 
106M.アンスティHonda42:44.966+1:48.081
1366A.トンコフHonda42:56.890+2:00.005
2068L.トゥームスHonda41:47.662+1Lap
21195 R.ジュストHonda41:48.852+1Lap
22711J.コットレルHonda42:05.364+1Lap
23114J.ブッカーHonda42:08.942+1Lap
2415H.ハーウッドHonda42:35.338+1Lap

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1A.カイローリKTM542
2C.デサールスズキ487
3C.ポールセルカワサキ452
4G.ポーリンカワサキ440
5K.ド・ディッカーKTM404
6K.ストリボスKTM342
 
9R.ゴンカルベスHonda295
11E.バブリシェフHonda235
13J.バラガンHonda201
18C.ソーベイラスHonda67
23M.ポティセクHonda39
27A.ジュストHonda30
28N.オービンHonda24
30G.クレスティノフHonda22
34D.パーシンHonda11
47W.ガルシアHonda4
49M.ファルファンHonda3
53D.ガルシアHonda2
55A.ガリードHonda2
59P.ベルトゥッツォHonda1
62R.ショーベリHonda1

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM592
2カワサキ543
3スズキ501
4Honda381
5ヤマハ364
6TM58

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1J.ハーリングスKTM572
2T.サールカワサキ521
3J.バン・ホービークKTM475
4J.ローランツカワサキ367
5J.ニコルズKTM359
6J.ティクシーKTM340
 
7M.アンスティHonda274
21A.トンコフHonda105
35R.ジュストHonda10
37J.クレアモントHonda9
44R.サティンクHonda4
48T.ヴィラルディHonda3
50E.アームストロングHonda3
53A.マンキューゾHonda2
55 L.トゥームス Honda 1

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM615
2カワサキ591
3ヤマハ384
4Honda298
5スズキ253
6ハスクバーナ228
7TM19