round 9

July 1 2012 FIM Motocross World Championship Sweden 第9戦 スウェーデン
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  • 決勝

マディに苦しめられたスウェーデンGP

2012年7月1日(日)・決勝  開催地:ウッデバラ  天候:雨  気温:19℃  観客:2万2000人

スウェーデンGPに赴いたHonda World Motocross Team を待ち受けていたのは、厚い雲に覆われたマディコンディションのウッデバラ・サーキットでした。2012年FIMモトクロス世界選手権全16戦シリーズの第9戦スウェーデンGPで、ルイ・ゴンカルベスはファクトリーマシンCRF450Rを駆り、総合13位に入りました。21世紀になっても毎年グランプリを開催してきた当地は、シリーズの中でも不動の地位を築いているだけあって、今年も2万2000人の観客が詰めかけました。

  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • スタート直前スタート直前
  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • R.ゴンカルベス(左)、E.バブリシェフ(右)R.ゴンカルベス(左)、E.バブリシェフ(右)
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • J.バラガンJ.バラガン

最上位クラスのMX1では、クレメント・デサール(スズキ)が今季2度目の総合優勝。Hondaライダーの中での最上位は、Honda France HDI MX Team 所属のセイドリック・ソーベイラスによる11位でした。

ウッデバラのレイアウトは、高速コーナーとタイトコーナー、多くの起伏とジャンプセクションを組み合わせたものです。路面は浅く崩れやすい表面のところと、荒れてワダチだらけになるところがあります。

雨の影響でレース1はマディコンディションでしたが、午後から顔を出した陽光のおかげでコースはある程度まで乾きました。コースに面した岩だらけの丘には多くのファンが陣取り、レースを俯瞰しながら楽しみました。

今大会ではHonda がヨーロッパの報道陣と観客に2013年モデルのCRF450Rを初公開し、イブジェニー・バブリシェフが契約の2年延長を発表。そんな中ですが、Honda World Motocross Team は不運に見舞われるレースウィークとなってしまいました。

ゴンカルベスは、土曜日に行われた予選で他車に衝突された際、マシンにダメージを受けてから苦難が続きます。ポルトガル人のゴンカルベスは、なんとか予選レースを23位で終えました。いまだにろっ骨に痛みを抱え、マディコンディションとなった日曜のレース1でスタートに失敗。10位付近まで浮上したものの、フィニッシュまであと少しという地点でマシントラブルにより再スタートできずにリタイアしました。ゴンカルベスはレース2では7位に入り、今大会をポジティブに締めくくりました。

バブリシェフは土曜の予選レースで2位に入り、自信満々で決勝レースに臨みました。ロシア人のバブリシェフは、2番目のゲート選択権を得ましたが、レース1の3周目にコースの最も険しいセクションで転倒を喫し、右ヒジに4針の重傷を負いました。ボビーはケガを悪化させるよりも、レース2を欠場する道を選びました。

LS Motors Hondaのジョナサン・バラガンは、両レースで転倒を喫しましたが、ばん回して総合12位を得ました。

FIMモトクロス世界選手権MX1ランキングにおいて、ゴンカルベスは10位、バブリシェフは13位、バラガンは14位につけています。MX2クラスでは、Honda Gariboldi-Estaのマックス・アンスティが土曜の予選レースで2度のクラッシュを喫しましたが、日曜にはレース2で13位に入り、ポイントランキング7位につけています。

2012FIMモトクロス世界選手権第10戦ラトビアGPは、2週間後にケグムスで開催されます。

コメント

ジョナサン・バラガン(MX1 12位/13位 総合12位)「いい日ではなかったです。レース2では転倒してしまい、最初の数ラップはとんでもないことになりました。レース2序盤の転倒は高くつくということを痛感して、残念に思います。転倒さえしなければ、リザルトが12位より上になることは確実だったからです。走りのリズムには一貫性があったけれど、決して十分ではありませんでした。今日はこれ以上は無理でした。チームも自分自身もこんなに努力してきたのに、ここまでの成績は芳しくありません。トップ8に食い込むためにはとても多くの要素が必要ですが、それは努力や意欲がなければ得られません」

ルイ・ゴンカルベス(MX1 22位/7位 総合13位)「レース1は容認しがたいレースでした。それほどいいスタートは切れなかったけれど、なんとか隙を見つけて1周目から何人も抜きました。ところが、ついていませんでした。そのポジションを転倒によって失ってしまいました。また踏んばって11位までばん回したけれど、チェッカーの2コーナー手前でマシンが止まってしまい、完走することができませんでした。モータースポーツにはマシントラブルがつきもので、ライダーにはどうすることもできません。レースの間にチームスタッフが一生懸命にマシンを修理してくれたので、次のスタートには間に合いました。スタートはまたしてもよくなかったけれど、何台か抜こうと試みていいレースになりました。コースはとても滑りやすくて、最初から最後まで気が抜けません。もちろん自分の集中力が切れることはなかったです。シーズン序盤から困難がいろいろあり、負傷や不運によって自分らしさを発揮できていません。だけど、チームの努力とサポートには感謝しています。こんなにひどいシーズンの入り方は過去になかったので、そろそろ運が向いてきてもいいころだと思っています」

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 33位/DNS 総合34位)「どうコメントしたらいいのだろう。腕に痛みがあるけれど、昨日の予選の手応えから決勝もいいレースになると期待していただけに、心にも痛みがあります。ひどい天気のせいで、コースはすごく危険なコンディションに変わってしまいました。とにかく自分はレース1に出て何台か抜いて、4位まで上がりました。ところが、きついこう配のジャンプで転倒……着地がマディでフロントを滑らせてしまいました。右側に倒れて地面を滑ったときに、尖った石でケガをしてしまいました。傷口はとても深くて、洗浄後に注射を打たれて何針も縫われました。医者には走ってもいいと言われましたが、腕に力が入らないので出走は不可能でした。ケガしたところは腫れていたし、また転倒して傷口をさらに悪化させたくはなかったです。当面のプランとしては、ラトビアGPまでの間にケガを治して、来週ケグムスに向かう前にトレーニングとライディングを再開したいです」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
125C.デサールスズキ40:52.302-
2377C.ポールセルカワサキ41:13.172+20.870
311S.ポールセルカワサキ41:20.690+28.388
424S.シンプソンヤマハ41:24.064+31.762
522K.ストリボスKTM41:31.282+38.980
64T.レオクスズキ42:06.023+1:13.721
 
8120C.ソーベイラスHonda42:15.038+1:22.736
127J.バラガンHonda40:54.532+1Lap
1595A.ジュストHonda41:29.917+1Lap
20 31 R.ショーベリ Honda 42:48.235 +1Lap
21198V.ブカスHonda42:57.803+1Lap
22999R.ゴンカルベスHonda38:03.200+2Laps
25291 F.スレッソン Honda42:54.664+2Laps
29 152 N.グスタフソン Honda 27:46.977 +8Laps
3217 T.ゼーダーシュトレーム Honda17:59.278+12Laps
33777E.バブリシェフHonda13:52.747+13Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
125C.デサールスズキ39:05.450-
2377C.ポールセルカワサキ39:09.895+04.445
322K.ストリボスKTM39:12.514+07.064
44T.レオクスズキ39:29.386+23.936
524S.シンプソンヤマハ39:42.461+37.011
611S.ポールセルカワサキ39:46.343+40.893
 
7999R.ゴンカルベスHonda39:57.961+52.511
137J.バラガンHonda39:08.307+1Lap
14120C.ソーベイラスHonda39:18.800+1Lap
1695A.ジュストHonda39:31.116+1Lap
24 152 N.グスタフソン Honda 39:26.166 +2Laps
25198V.ブカスHonda40:07.813+2Laps
27 31 R.ショーベリ Honda 40:19.108 +2Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
184J.ハーリングスKTM39:51.669-
2100T.サールカワサキ39:54.686+03.017
334J.ローランツカワサキ40:45.047+53.378
422 D.フェランディスカワサキ40:56.958+1:05.289
5338Z.オズボーンヤマハ41:09.226+1:17.557
645J.ニコルズKTM41:13.874+1:22.205
 
766A.トンコフHonda41:32.085+1:40.416
30 171 R.サティンク Honda 41:54.507 +2Laps
326M.アンスティHonda33:22.931+5Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1100T.サールカワサキ40:12.526-
289J.バン・ホービークKTM40:31.100+18.574
322D.フェランディスカワサキ40:39.792+27.266
445J.ニコルズKTM40:42.451+29.925
5338Z.オズボーンヤマハ41:03.845+51.319
623C.シャルリエヤマハ41:17.960+1:05.434
 
136M.アンスティHonda42:21.772+2:09.246
22 171 R.サティンク Honda 41:41.012 +1Lap
3366A.トンコフHonda27:57.550+8Laps

ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.デサールスズキ348
2A.カイローリKTM345
3C.ポールセルカワサキ336
4G.ポーリンカワサキ315
5K.ド・ディッカーKTM257
6K.ストリボスKTM243
 
10R.ゴンカルベスHonda183
13E.バブリシェフHonda137
14J.バラガンHonda135
19C.ソーベイラスHonda54
25M.ポティセクHonda21
28A.ジュストHonda13
38G.クレスティノフHonda5
40W.ガルシアHonda4
41M.ファルファンHonda3
45D.ガルシアHonda2
47A.ガリードHonda2

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1カワサキ394
2KTM392
3スズキ358
4ヤマハ276
5Honda255
6TM58

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1J.ハーリングスKTM403
2T.サールカワサキ387
3J.バン・ホービークKTM330
4J.ローランツカワサキ263
5J.ティクシーKTM243
6J.ニコルズKTM237
 
7M.アンスティHonda199
21A.トンコフHonda69
34R.ジャストHonda9
45T.ヴィラルディHonda3
47E.アームストロングHonda3
50 A.マンキューゾ Honda 2

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM424
2カワサキ410
3ヤマハ261
4Honda217
5スズキ186
6ハスクバーナ168
7TM11