round 01

April 10 2011
FIM Motocross World Championship Bulgaria
第1戦 ブルガリア

Honda World Motocross Teamがデビュー戦で好発進!

2011年のFIMモトクロス世界選手権がブルガリアのセブリエボ・サーキットで開幕。新チームのHonda World Motocross Teamは、好天ながら風が強く涼しい天候のもとレースを楽しんだ。MX1デビューを果たしたルイ・ゴンカルベスは総合5位、チームメートのイブジェニー・バブリシェフも総合6位と2台のCRF450Rがトップ6に並ぶ好スタートを切った。

路面が固くホコリっぽい高速レイアウトのセブリエボ・サーキットは、セブリエボの街のほど近くに位置する。3万5000人の観衆を集めた風の強い週末は、全15戦のシリーズの開幕戦として開催され、シンプルながら身体能力が問われるレースとなった。450ccマシンを駆り、イタリアのチームからデビューを果たしたゴンカルベスは、両レースで好スタートを切った。レース1では35分+2周のレースにおいて先頭グループで戦う好走を見せ、8位でフィニッシュした。2009年にMX2でランキング2位を獲得しているポルトガル人のゴンカルベスは、レース2でもチームメートのバブリシェフに次ぐ5位に入った。

パワフルなロシア人ライダーのバブリシェフは、レース1では序盤にクラッシュを喫して12位に終わった。雪辱を期して臨んだレース2では、スタートに失敗しながらも4位までばん回した。

  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • E.バブリシェフE.バブリシェフ
  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • R.ゴンカルベスR.ゴンカルベス
  • S.シンプソンS.シンプソン
  • K.ド・ディッカーK.ド・ディッカー

MX1デビューを飾ったLS Honda Racingのショーン・シンプソンにとっては不本意な開幕戦となった。スコットランド人のシンプソンはプラクティスでトップ5につける好走を見せ、予選ヒートでも腕上がりに陥るまではトップ3につける速さを見せていた。前イギリスチャンピオンでもあるシンプソンは、13位/16位に入り総合14位につけている。

チームメートのケン・ド・ディッカーは、シンプソンの5番手後方の総合19位で開幕戦を終えた。テクニカルな問題により予選31番手とハンデを負うことになったベルギー人のド・ディッカーは、レース1では干し草のバリアにぶつけてマシンから投げ出されたものの、復帰してポイント圏外の22位でフィニッシュ。レース2では最初のターンで転倒したダビド・フィリッパーツ(ヤマハ)にからんだこともあり、17位でレースを終えた。

開幕戦終了後のランキングテーブルでは、Hondaの主要ライダー4名のうち2名がトップ6につけた。第2戦オランダGPは2週間後、イースターマンデー(月曜日)にアイントホーフェン近郊のファルケンスワード・サーキットで開催される。

コメント

ルイ・ゴンカルベス(MX1 8位/5位 総合5位)「この冬はすごくがんばった。新しいマシン、新しいチーム、アルミシャシーの450ccマシンでの初めてのシーズンだから、少しでも時間が欲しかった。とにかく、チームはよくやってくれたしハッピーだ。チームは私を信頼してくれ、私が望むものを用意してくれた。シーズン前のレースはいまいちだったが、今日のレースで報われた。いいスタートが切れたし、今後のレースに集中したい」

イブジェニー・バブリシェフ(MX1 12位/4位 総合6位)「レース1の3周目で転倒したのは、ホコリでゴーグルが汚れてしまい何も見えなくなってしまったからだ。石か何かにぶつけてしまって、フロントホイールを失ってしまった。14番手まで落ちてしまったが、多くのライダーが同じスピードで走っていたためばん回は難しかった。12位という結果にはがっかりしている。0ポイントになるよりは何ポイントかは獲得したかった。レース2はよかった。数周はラインを見つけるのに苦労したが、レースに集中できたしコースを分析できた。自分のリズムを得てからは4番手に戻れた。全体的には満足している。昨年のことを思えばはるかにいい」

ショーン・シンプソン(MX1 13位/16位 総合14位)「高速でバンピーなこのコースは苦手だ。腕上がりが出てヒートレースでは少しコントロールを失ってしまった。しかし、プラクティスの両セッションやウオームアップでトップ5に入れたし、自分のスピードには満足している。レースではもっといいスタートが切れていたら、目標としていたトップ10フィニッシュもかなったかもしれない。レース1ではスタートに失敗し、レース2では前を行くフィリッパーツが最初のターンで転倒したことで、行き場を失ってしまった。今回のレースを通じて、最後から2番目のラップが私の最速ラップだったように思える。今回はこのコースに慣れるまでに時間がかかりすぎてしまった。今回のレースをポジティブにとらえれば、ファルケンスワードではもっとうまくいくはずだ」

ケン・ド・ディッカー(MX1 22位/17位 総合19位)「厳しいGPで、悪いシーズンの幕開けとなってしまった。土曜日はマシンがほとんど走らず、ヒートレースではフラッグの3周前に止まってしまった。少なくとも問題は特定できた。このせいでゲート外からのスタートを余儀なくされたが、ここではスタートがとても重要だ。2周目にバリアにあたって転倒したときは、身体も打ちつけてしまいレースに戻るのが大変だった。レース2もスタートが悪く、石がゴーグルに当たってしまいレンズが外れてしまった。すごくホコリっぽくて止まらざるを得なかった。今週末はよくないことのすべてが起こったように思える。今回のことは忘れて次のレースに向かいたい」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1183S.フロサールヤマハ38:47.398-
225C.デサールスズキ38:55.442+08.044
32M.ナグルKTM39:06.933+19.535
419D.フィリッパーツヤマハ39:11.274+23.876
539D.ガルネリカワサキ39:29.821+42.423
67J.バラガンカワサキ39:31.850+44.452
 
8999R.ゴンカルベス Honda39:37.196+49.798
12777E.バブリシェフHonda40:02.549+1:15.151
1324S.シンプソンHonda40:05.534+1:18.136
2049G.シュミディンガーHonda39:10.594+1Lap
229K.ド・ディッカーHonda39:48.981+1Lap
29 95 J.オーガスト Honda 30:07.523 +6Laps
3273D.パーシンHonda11:58.841+15Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
125C.デサールスズキ39:21.139-
2183S.フロサールヤマハ39:22.361+01.222
37J.バラガンカワサキ39:34.491+13.352
4777E.バブリシェフ Honda39:41.094+19.955
5999R.ゴンカルベス Honda39:43.493+22.354
62M.ナグルKTM39:44.742+23.603
 
1624S.シンプソンHonda40:26.672+1:05.533
179K.ド・ディッカーHonda40:57.340+1:36.201
1849G.シュミディンガーHonda41:00.630+1:39.491
22 73D.パーシンHonda39:56.949+1Lap
23 95 J.オーガスト Honda 40:00.545 +1Lap

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
194K.ロクセンKTM39:24.881-
2100T.サールカワサキ39:39.548+14.667
321G.ポーリンヤマハ39:44.853+19.972
47A.トヌスヤマハ39:46.136+21.255
584J.ハーリングスKTM39:50.468+25.587
689J.バン・ホービークKTM40:04.182+39.301
 
1291M.カロHonda40:54.608+1:29.727
24 128 I.モンティチェッリ Honda 40:17.895 +1Lap
29 195 R.ジャスト Honda 41:00.427 +1Lap
31 611 M.コチ Honda 41:09.381 +1Lap
33550 S.ミッチェルHonda40:46.978+2Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
194K.ロクセンKTM39:35.555-
2100T.サールカワサキ39:57.023+21.468
384J.ハーリングスKTM40:06.176+30.621
4 338 Z.オズボーン ヤマハ 40:10.930 +35.375
589J.バン・ホービークKTM40:14.537+38.982
699 M.アンスティカワサキ40:18.899+43.344
 
1591M.カロHonda39:56.784+1Lap
29 611 M.コチ Honda 40:44.769 +2Laps
30550 S.ミッチェルHonda40:53.828+3Laps
34 128 I.モンティチェッリ Honda 26:37.568 +8Laps
36 195 R.ジャスト Honda 12:48.488 +15Laps
ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1C.デサールスズキ47
2S.フロサール ヤマハ47
3J.バラガンカワサキ35
4M.ナグルKTM35
5R.ゴンサルベスHonda 29
6E.ボブリシェフHonda27
 
14 S.シンプソン Honda 13

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1スズキ47
2ヤマハ47
3カワサキ36
4KTM35
5Honda31
6TM12

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1K.ロクセン KTM50
2T.サール カワサキ44
3J.ハーリングスKTM36
4G.ポーリンヤマハ34
5 Z.オズボーン ヤマハ 32
6A.トヌスヤマハ31
 
13 M.カロ Honda 15

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM50
2カワサキ44
3ヤマハ38
4Honda15
5ハスクバーナ11