round 13

August 22 2010
FIM Motocross World Championship Brazil
第13戦 ブラジル

LS Motors Hondaのガルネリが総合6位

HondaがスポンサーとなったブラジルGPは、晴天の下、熱く活気に満ちた大会となった。FIMモトクロス世界選手権のMX1クラスでは、アントニオ・カイローリ(KTM)が2010年チャンピオンに決定。カンポ・グランデにおけるCRF450R勢の最高位は、LS Motors Honda所属のダビデ・ガルネリの総合6位だった。

ブラジル西部、パラグアイとの国境近くにあるこの新しいサーキットは、タイトでジャンプの多い赤土のコースで、硬質の路面は非常に滑りやすいコンディションとなっていた。Honda勢最高位のガルネリは、35分プラス2周で競われるヒート1の前半、砂じんと汗まみれになりながらトップ3位内をキープ。その後順位を落としたものの、彼自身の今季ベストリザルトに並ぶ5位に入った。イタリア出身のガルネリは、続くヒート2では、後半になって荒れてきたコースコンディションと気温の影響を受け、8位でフィニッシュした。

チームメートのタネル・レオクは、総合8位に入った。エストニア出身、カタルニアGPウイナーのレオクは、風邪をひいてしまい、断続的な咳によって体力を消耗していた。8位/10位という成績は、MX1ランキングでHonda勢首位を守る上で、ダメージを最小限にとどめる健闘だったといえる。

  • D.ガルネリD.ガルネリ
  • D.ガルネリD.ガルネリ
  • T.レオクT.レオク
  • T.レオクT.レオク
  • J.アルバートソンJ.アルバートソン

Honda Racing Martinのジミー・アルバートソンは、Honda勢の中で3番手となる総合10位だった。アメリカ人のアルバートソンは、ヒート1の第1コーナーで数台を巻き込むクラッシュの犠牲になったが、集中を切らさずに追い上げて10位に入った。ヒート2では9位でフィニッシュし、MX1グランプリ初年度で2番目の成績となる高得点を獲得した。

CAS Honda Teamのエフゲニー・ボブリシェフは、プラクティス中に、テーブルトップの着地地点に誤って置かれたヘイベールにクラッシュして肋骨を数本折ってしまったため、残念ながらレースには出走できなかった。ロシア出身のボブリシェフは、すぐにヨーロッパへ戻ることが難しい状況にあり、“マクシス”イギリス選手権のタイトル獲得は、翌週行われるラスト2戦を前に難しくなった。なお、チームメートのガレス・スワニプールは、今回のブラジルGPには帯同していない。

Equipe Honda Brasilにサポートされた地元のライダーの中では、ジョアン・パウリーノがMX1総合12位、CRF250Rを駆るスウィアン・ザノーニがMX2総合15位に入った。

タネル・レオクはMX1ランキング6位に浮上した。彼はトップ10内にいる3台のCRF450Rの最上位であり、7位のケン・ド・ディッカーに5ポイント差をつけている。ボブリシェフは9位、ガルネリは10位を維持している。

FIM世界選手権シリーズのラスト2連戦の初戦を飾る第14戦ベネルクスGPは、深いサンドで知られるオランダのリーロップで2週間後に行われる。最終戦イタリアGPは、その翌週にフェルモで開催される。

コメント

ダビデ・ガルネリ(5位/8位)「Honda勢でトップになれたのはよかったが、速く走れたという実感からすると、レース結果はやっぱり不本意なものだった。ヒート1は11周目まで3番手をキープできたけれど、カイローリとクレメント・デサール(スズキ)が速すぎた。ヒート2にもいいリズムを持ち込めたが、終盤になって暑さで参ってしまったラップがあり、フィニッシュまで少しスローダウンしなければならなかった。来シーズンに向けてフィジカルコンディションの向上が課題だ。スピードには自信がある」

タネル・レオク(8位/10位)「木曜日に体調を崩し、喉が痛くなった。薬を飲んだけれど、今日は身体に力が入らなかった。いいレースではなかったが、少しでもポイントを稼げたことが不幸中の幸いだ。コースは難しかったし、攻める体力がなかった。今シーズンは運のアップダウンが激しい」

ジミー・アルバートソン(10位/9位)「1コーナーでザビエル・ブーグ(カワサキ)と絡んで転倒し、エンジンを再スタートするのにずいぶん時間を費やしてしまった。走り出してからはすごく乗れていたし、最終ラップではもう少しで8位をゲットできるところだった。ヒート1で10位までばん回するのに体力を注ぎすぎてしまい、それがヒート2で明らかになった。7番手あたりでスタートしながら、中盤で11番手まで後退したが、レオクとジョシュア・コピンズ(アプリリア)にアタックを開始した。疲れが出てきたけれど、リズムを保とうと必死だった。トータルでは満足できるGPだった。散水しすぎた感があったけれど、悪いコースではなかった」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
119D.フィリッパーツヤマハ41:20.839-
2222A.カイローリKTM41:30.630+09.791
325C.デサールスズキ41:33.951+13.112
42M.ナグルKTM41:41.703+20.864
539D.ガルネリHonda42:07.748+46.909
622R.ゴンサルベスKTM42:15.655+54.816
 
840T.レオクHonda42:42.328+1:21.489
10702J.アルバートソンHonda42:45.971+1:25.132
13 411 J.パウリーノ Honda42:01.672 +1lap
14931R.ゼンニHonda42:25.997+1Lap
22114L.シルバHonda23:09.057+9Laps
23227W.ガルシアHonda14:35.194+13Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM41:15.746-
219D.フィリッパーツヤマハ41:24.024+08.278
32M.ナグルKTM41:32.521+16.775
411S.ラモンスズキ41:45.612+29.866
522R.ゴンサルベスKTM41:59.628+43.882
6121X.ブーグカワサキ42:14.226+58.480
 
839D.ガルネリHonda42:24.063+1:08.317
9702J.アルバートソンHonda42:25.641+1:09.895
1040T.レオクHonda43:18.951+2:03.205
12 411 J.パウリーノ Honda 41:48.451 +1lap
14227W.ガルシアHonda42:38.473+1Lap
15931R.ゼンニHonda42:42.227+1Lap
24114L.シルバHonda4:52.815+17Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
194K.ロクセンスズキ39:52.656-
21M.ムスキャンKTM40:16.353+23.697
323A.トヌススズキ40:46.608+53.952
4338Z.オズボーンヤマハ40:54.371+1:01.715
5151H.クラッスヤマハ40:58.892+1:06.236
689J.バン・ホービークカワサキ41:03.428+1:10.772
 
19112S.ザノーニHonda28:08.356+6Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
194K.ロクセンスズキ41:22.126-
21M.ムスキャンKTM41:40.142+18.016
389J.バン・ホービークカワサキ41:47.501+25.375
421G.ポーリンヤマハ41:54.658+32.532
5183S.フロサールカワサキ41:58.556+36.430
623A.トヌススズキ42:00.374+38.248
 
13112S.ザノーニHonda41:51.580+1Lap
ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1A.カイローリKTM578
2C.デサールスズキ471
3D.フィリッパーツヤマハ441
4M.ナグルKTM420
5S.ラモンスズキ408
6T.レオクHonda314
 
9E.ボブリシェフHonda270
10D.ガルネリHonda242
14G.スワニプールHonda182
16J.アルバートソンHonda113
26B.タウンリーHonda25
34 J.パウリーニョ Honda 17
41R.ゼンニ Honda 13
45D.フェリスHonda7
46W.ガルシア Honda 7
51B.アンダーソンHonda 5
55R.ヒューズHonda4
56M.ポティセクHonda4
60D.パーシンHonda2

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM607
2スズキ535
3ヤマハ495
4Honda428
5カワサキ357
6アプリリア218
7TM145
8CCM25
9ハスクバーナ4

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.ムスキャンKTM571
2K.ロクセンスズキ499
3S.フロサールカワサキ430
4J.ハーリングスKTM391
5Z.オズボーンヤマハ343
6J.バン・ホービークカワサキ337
 
18N.ラーセンHonda80
36S.ザノーニ Honda 10
46P.ペトロフHonda7
48J.デコティスHonda6
51F.ノレンHonda4
55A.バティッグHonda3
56R.ニイェガードHonda2
60A.ジュストHonda2
62D.ウルリッヒ Honda 1

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM620
2スズキ523
3カワサキ459
4ヤマハ450
5Honda107
6TM34