round 09

June 27 2010
FIM Motocross World Championship Latvia
第9戦 ラトビア

ボブリシェフがラトビアGPで大躍進の4位

FIMモトクロス世界選手権全15戦の第9戦ラトビアGPが、ケグムス・サーキットで行われた。クレメント・デサール(スズキ)が今季2勝目を挙げた一方、Honda勢は元気なエフゲニー・ボブリシェフ(CAS Honda Team)がMX1クラスのベストリザルトを獲得した。CRF450Rを駆るボブリシェフは総合4位に入賞したが、獲得ポイントは3位入賞者と同点だった。

今週末、ケグムスには合計1万7000人の観衆が詰めかけた。好天に恵まれた日曜日、砂の路面でギャップが多いハイスピードコースでは、35分プラス2周のレースが2回行われた。CAS Honda Teamのボブリシェフは、今季2度目、そして彼自身のGPキャリアでも2度目となるトップ走行を披露した。ヒート1の開始からラスト3周まで集団の先頭を走り、レースのリーダーを務めた。最後にはデサールに抜かれたが、彼にとって初のトップ3フィニッシュとなる2位入賞を果たした。

ヒート2ではそれほどの好スタートはできなかったが、追い上げて4位でフィニッシュ。総合では、両ヒートで3位に入ったスティーブ・ラモン(スズキ)と同点となったが、ヒート2優先ルールによって、総合3位の表彰台は逃した。

タネル・レオク(LS Motors Honda)は、隣国エストニアから訪れた熱狂的な地元応援団の前で、総合8位に入った。カタルニアGPウイナーのレオクは、両ヒートともスタートに失敗したが、着実に追い上げ9位/8位を獲得。チームメートのダビデ・ガルネリは不得意なコースに苦戦したものの、MX1クラス総合9位(8位/10位)に入った。

  • E.ボブリシェフE.ボブリシェフ
  • E.ボブリシェフE.ボブリシェフ
  • D.ガルネリD.ガルネリ
  • T.レオクT.レオク
  • T.レオクT.レオク
  • J.アルバートソンJ.アルバートソン
  • G.スワニプールG.スワニプール

ボブリシェフのチームメート、ガレス・スワニプールは、ヒート1のスタート失敗から15位までばん回。ヒート2では終盤にエンジンをストールさせるミスもあったが12位に入り、総合13位となった。Honda Racing Martinのジミー・アルバートソンは、ヒート2でリタイアを喫するなど総合15位にとどまった。アルバートソンはヒート1で絶好のスタートを切り、序盤は3番手をキープしたが、負傷欠場から復帰したばかりの22歳には、レースを走りきるスタミナがまだ戻っておらず、ヒート1では12位。ヒート2ではマシントラブルでリタイアとなった。

年間ランキングでは、8位のレオクが、同点の9位ボブリシェフと10位ガルネリに18点差をつけている。スワニプールは13位、アルバートソンは3戦欠場したものの17位につけている。

第10戦スウェーデンGPは、次週ウッデバラで開催される。スウェーデンGPの後には3週間の夏休みが控えている。

コメント

エフゲニー・ボブリシェフ(MX1 2位/4位)「昨日、今日とすばらしい日が続き、トータルでも文句なしの週末だった。ヒート2ではあまりうまくスタートが切れなかった上に、コースコンディションが荒れてきたので、攻めるのが難しかった。もうちょっとのところで表彰台を逃したが、それでもハッピーだ。ヒート1でずっとトップを走れたのもよかった。トップにいると全く汚れず、ゴーグルを拭う必要すらなかった。いつも自分自身に対し、こういう成績を残せると言い聞かせてきた。今まで足りなかったのは、好スタートとコース上における正しい判断力だった。サンドコースでは、ギャップが増えるにつれてスピードが落ちるものだが、このコースでは、スピードがそのままでギャップが尖ってくるので難しかった。何度かとり乱した瞬間があり、その度にハンドルに力が入ったりスタミナを消耗したりした。これからもトレーニングを続けて、表彰台を目指したい」

タネル・レオク(MX1 9位/8位)「今日のレースはまあまあだった。土曜日のタイムと予選レースの結果でゲート位置がよくなかったので、そこからばん回するのが大変だった。自分の走りとレース展開はよかったので、その点では満足している。両ヒートとも序盤は大勢を抜いて上がるのに苦労したが、最後まであきらめずにチャージできたので、今大会についてはリザルトがそれほどよくなかった割には好印象を持っている」

ダビデ・ガルネリ(MX1 8位/10位)「とてもきついコースなので、難しいGPになることは予想していた。結果的にボブリシェフがとても乗れていて、ポイントをずいぶん稼いでいたので、自分のランキングとしては困るけれども、何はともあれハッピーだ。思ったほどチャージできなかったけれど、自分のスピードは悪くなかった。シーズン開幕当初の目標はトップ12以内に入ることだったけれど、今のランキングは10位だ。どんなことでも起こり得るし、9位も8位もすぐそこに見えている」

ガレス・スワニプール(MX1 15位/12位)「ヒート1ではスタートに失敗し、そこからばん回するのが大変だった。15位まではがんばったが、走りも結果もよいものではなかった。ヒート2はスタートも含めてずいぶんよくなった。以前よりも周囲のペースについていけるようになったし、すべてがうまく運んだ。10位を確保していたのに残り2周でエンジンをストールさせたのは、ヒート1よりも乗れていただけに残念だった」

ジミー・アルバートソン(MX1 12位/32位)「ヒート1ではスタートもよかったし、トップグループに食らいついていけたので、この結果にはちょっとがっかりしている。とはいえ、トップライダーのペースについていける体調には程遠いことが分かっていたので、その後ポジションを下げてしまったことにも納得している。ヒート2は悪くなかったが、マシントラブルがあった。今大会では、自分が目指すレベルまで復活しつつあることを実感した。ヒート1で上位を走れたことはよかったし、それが自信につながった」

決勝

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
125C.デサールスズキ38:54.633-
2777E.ボブリシェフHonda39:07.084+12.451
311S.ラモンスズキ39:18.764+24.131
4222A.カイローリKTM39:28.147+33.514
519D.フィリッパーツヤマハ39:33.704+39.071
6121X.ブーグカワサキ39:39.254+44.621
 
839D.ガルネリHonda39:43.606+48.973
940T.レオクHonda39:45.077+50.444
12702J.アルバートソンHonda40:00.227+1:05.594
158G.スワニプールHonda40:30.062+1:35.429
2174I.スタインバーグスHonda39:23.914+1Lap
22156L.フライベルクスHonda39:26.061+1Lap
2373D.パーシンHonda40:10.617+1Lap
24171T.マキュクスHonda40:14.467+1Lap
27198V.ブカスHonda40:58.763+1Lap
28133N.アプフェルバウムHonda39:11.059+2Laps
2933鈴木友也Honda40:11.611+3Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリKTM39:44.581-
225C.デサールスズキ39:57.991+13.410
311S.ラモンスズキ40:09.699+25.118
4777E.ボブリシェフHonda40:16.621+32.040
5121X.ブーグカワサキ40:21.985+37.404
619D.フィリッパーツヤマハ40:25.960+41.379
 
840T.レオクHonda40:28.800+44.219
1039D.ガルネリHonda40:54.192+1:09.611
128G.スワニプールHonda41:01.098+1:16.517
1973D.パーシンHonda40:01.987+1Lap
2174I.スタインバーグスHonda40:27.936+1Lap
22156L.フライベルクスHonda40:48.609+1Lap
26133N.アプフェルバウムHonda39:57.588+2Laps
27198V.ブカスHonda40:25.271+2Laps
28171T.マキュクスHonda37:46.603+3Laps
2933鈴木友也Honda41:35.120+3Laps
32702J.アルバートソンHonda15:44.025+13Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
11M.ムスキャンKTM40:02.269-
294K.ロクセンスズキ40:02.970+00.701
3111J.ハーリングスKTM40:12.618+10.349
4183S.フロサールカワサキ40:34.724+32.455
534J.ローランツKTM40:55.780+53.511
6151H.クラッスヤマハ41:11.235+1:08.966
 
1635N.ラーセンHonda40:40.779+1Lap
20152P.ペトロフHonda41:28.077+1Lap
2895A.ジュストHonda7:20.013+18Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1111J.ハーリングスKTM39:22.107-
2183S.フロサールカワサキ39:25.105+02.998
394K.ロクセンスズキ39:27.331+05.224
421G.ポーリンヤマハ40:01.413+39.306
5338Z.オズボーンヤマハ40:10.980+48.873
634J.ローランツKTM40:12.247+50.140
 
19152P.ペトロフHonda40:30.107+1Lap
2435N.ラーセンHonda25:24.948+8Laps
2695A.ジュストHonda16:21.377+13Laps
ポイントスタンディング

ライダー(MX1)

順位 ライダー マシン ポイント
1A.カイローリKTM384
2C.デサールスズキ323
3D.フィリッパーツヤマハ298
4S.ラモンスズキ277
5M.ナグルKTM276
6K.ド・ディッカーヤマハ269
 
8T.レオクHonda207
9E.ボブリシェフHonda189
10D.ガルネリHonda189
13G.スワニプールHonda126
17J.アルバートソンHonda82
26B.タウンリーHonda25
36D.フェリスHonda7
41R.ヒューズHonda4
42M.ポティセクHonda4
44D.パーシンHonda2

マニュファクチャラー(MX1)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM413
2スズキ373
3ヤマハ351
4Honda289
5カワサキ275
6TM134

ライダー(MX2)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.ムスキャンKTM404
2K.ロクセンスズキ330
3S.フロサールカワサキ308
4J.ハーリングスKTM286
5Z.オズボーンヤマハ249
6S.シンプソンKTM246
 
18N.ラーセンHonda58
37J.デコティスHonda6
40P.ペトロフHonda3
44A.ジュストHonda2
47A.バティッグHonda1

マニュファクチャラー(MX2)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1KTM442
2スズキ347
3カワサキ316
4ヤマハ310
5Honda72
6TM18