デサールがスウェーデンGPで総合5位入賞

2009年7月5日(日)
決勝
開催地:スウェーデン・ウッデバラ
天候:曇り
気温:19℃
観客:2万2000人(週末通算)

2009年FIM世界選手権モトクロス全15戦の第11戦スウェーデンGPがウッデバラで行われ、LS Motors Hondaのクレメント・デサールが総合5位に入賞した。曇り空の下、2万2000人が見守った今大会、MX1クラスではマックス・ナグル(KTM)が総合優勝し、CRF450Rを駆るベルギーのデサールは、3位/5位というヒートリザルトを残した。

ウッデバラの緩い土質は荒れて滑りやすい路面を作り出したが、ライダーにとって歓迎すべき点は、土曜の暑さとは対照的に日曜が涼しかったことだった。

デサールは前日の予選レースで、アイガー・レオク(TM)の転倒に巻き込まれ、ゲートポジションが21番目と不利な状況だったが、20歳のデサールはこのハンディをものともせずに、ヒート1の1周目から3位につけた。彼はその後、アントニオ・カイローリ(ヤマハ)からプレッシャーを受けたがこれを乗りきり、21レース中8度目のトップ3入賞を果たした。ヒート2でも同じような状況から上位に進出したデサールは、ケン・ド・ディッカー(スズキ)と激しい4位争いを繰り広げた後、単独5位となりレースを完走した。

CAS Honda Teamのブライアン・マッケンジーは、10位/14位と両ヒートで18ポイントを獲得した結果、自身のベストリザルトとなる総合10位を得た。チームに加わって5戦目となるスコットランド人のマッケンジーは、CRF450Rをヒート2のスタートで上位に食い込ませた。

Martin Racing Teamには、今回、イタリア選手権に参戦中のスウェーデン人ライダー、ヨナタン・ダールグレンが招集された。両ヒートともポイントを獲得することはできなかったが、ヒート2では、最終的にコースアウトを喫したものの、一時トップ6を走り、地元ファンを熱狂させた。

治療のため欠場しているMartin Racing Teamのケビン・ストライボスは、先週ライディングを始めたが、医師の診断は負傷した手首からボルトを抜かないようにというものだった。少々の痛みと違和感があるものの、ストライボスは4週間後に地元で開催されるベルギーGPに備えるため、リハビリを続けている。チームメートのマーク・ド・ルーバーは、今度の木曜日に骨盤と腰椎のスキャンを受け、レースに早期復帰できるかどうか医師の診断を受けることになっている。

CAS Honda Teamのビリー・マッケンジーは先週、右手の親指のじん帯を再生する手術をしたが、復帰日程については未定だ。

デサールは現在MX1ランキング4位におり、トップ3から18ポイントしか離れていない。

次戦、第12戦ベルギーGPは、4週間の夏休みを挟んで、8月2日にベルギーのロンメルで開催される。その後、グランプリは、チェコ、オランダ、ブラジルと転戦する。

コメント

クレメント・デサール(3位/5位 総合5位)

「昨日はアイガー・レオクが自分の前で転倒した。ハンドルが曲がったままで再スタートしたけれど、スタートゲート順位は21位までしかばん回できなかった。こんなハンディがあったけれど、スタートがうまく決まったのでとても満足している。ヒート1では3位につけて、そこから自分の走りができた。ヒート2のスタートもよく、5位につけたけれど、トップ5のバトルはとても激しかった。ド・ディッカーと競り合って何度か迫ったけれども、自分のミスによって逃してしまい、ド・ディッカーとフィリッパーツ(ヤマハ)の後方に落ち着いた。終盤の単独走行は、まるで練習のようだった。土曜の始まりはよくなかったが、トータルでは悪くない週末だった」

ブライアン・マッケンジー(10位/14位 総合10位)

「2度の好スタートに助けられ、いつもとは全く違いうまくいった。ヒート1では毎周バトルを続けた結果、10位にとどまることができた。ヒート2ではもっといいスタートを切れたけれど、ナグルに割って入られた。最初のダウンヒルで6位あたりだったと思う。前半15分はリズムをつかめなくて苦しんだけれども、後半は集中していいペースが出せるようになった。前を走るライダーに追いつき、パスしようと詰めたけれど、攻めすぎて前輪を滑らせてしまった。この転倒でポジションを失うことはなかったけれど、さらに上位に入るチャンスを逃してしまった。目標は少しでも上達することだったから、その点ではあるレベルまで達成していると思う。こんなにグランプリの連戦を経験したことはない。普通は年に1回だった。今は毎週だから勢いが持続するし、ペース配分なども含めた作戦も学んでいるところだ」

ヨナタン・ダールグレン(24位/22位 総合25位)

「グランプリ出場は自分のレースキャリアの中でも重要な経験で、とても光栄なことだと思っている。勉強になったしフルファクトリーマシンに乗せてもらえたことをチームに感謝したい。レースではとてもナーバスになったし、ヒート1では25分ぐらいでスタミナを使い果たしてしまった。ヒート2はトップ6を走っていたのに、ジェイソン・ドゥーガンにコーナーで弾かれて脱落してしまったのがちょっと恥ずかしい。レース後半はタフだった。初ポイントをゲットすることができなかったけれども、総合的にはとてもいい経験をさせてもらったと思う」

決勝リザルト

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
15M.ナグルKTM39:02.962-
29K.ド・ディッカースズキ39:21.535+0:18.573
325C.デサールHonda39:25.370+0:22.408
4222A.カイローリヤマハ39:28.459+0:25.497
519D.フィリッパーツヤマハ39:49.380+0:46.418
66J.コピンズヤマハ39:53.671+0:50.709
10121Br.マッケンジーHonda40:33.207+1:30.245
2374I.スタインバーグスHonda40:19.950+1Lap
24210 J.ダールグレンHonda41:09.598+1Lap
2523F.ケンペリスHonda40:53.357+2Laps
2749 M.オーケーブロムHonda8:53.744+18Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリヤマハ39:39.929-
25M.ナグルKTM39:42.923+0:02.994
319D.フィリッパーツヤマハ39:46.437+0:06.508
49K.ド・ディッカースズキ39:54.032+0:14.103
525C.デサールHonda40:06.123+0:26.194
68T.レオクヤマハ40:19.014+0:39.085
14121Br.マッケンジーHonda41:23.415+1:43.486
1974I.スタインバーグスHonda40:18.824+1Lap
2123F.ケンペリスHonda40:42.401+2Laps
22210 J.ダールグレンHonda41:01.506+2Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
194K.ロクセンスズキ39:13.731-
25R.ゴンサルベスKTM39:20.089+0:06.358
3183S.フロサールカワサキ39:28.617+0:14.886
413M.モンニヤマハ39:29.468+0:15.737
534J.ローランツKTM39:31.059+0:17.328
639D.ガルネリヤマハ39:31.692+0:17.961
11335D.バーブルッゲンHonda40:09.645+0:55.914
1833C.ソーベイラスHonda40:30.584+1:16.853
2117J.クレアモントHonda41:00.123+1:46.392
27260 R.ニイェガードHonda39:52.981+1Lap
2873 R.サンドバーグHonda39:56.786+1Lap

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
15R.ゴンサルベスKTM39:58.707-
221G.ポーリンカワサキ40:05.490+0:06.783
339D.ガルネリヤマハ40:06.998+0:08.291
434J.ローランツKTM40:22.012+0:23.305
513M.モンニヤマハ40:24.963+0:26.256
656 E.ボブリシェフヤマハ40:31.479+0:32.772
11335D.バーブルッゲンHonda40:47.258+0:48.551
1933C.ソーベイラスHonda41:09.609+1:10.902
2773 R.サンドバーグHonda40:38.778+1Lap
3017J.クレアモントHonda35:54.685+3Laps
33260 R.ニイェガードHonda16:29.676+14Laps

ポイントスタンディング

ライダー | MX1

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリヤマハ428
2M.ナグルKTM375
3D.フィリッパーツヤマハ363
4C.デサールHonda345
5J.コピンズヤマハ343
6K.ド・ディッカースズキ338
14ビリー・マッケンジーHonda103
17ケビン・ストリボスHonda82
18M.ピションHonda81
25マーク・ド・ルーバーHonda45
27 Br.マッケンジー Honda33
30B.アンダーソンHonda24
33I.スタインバーグスHonda18
38セドリック・メルロットHonda10
41K.ワウツHonda8
46J.ローズHonda3
49F.ケンペリスHonda2
50 R.ボードウィンHonda1
54 J.ダールグレンHonda0
55 J.サルフランHonda0
58 V.ブカスHonda0
64 M.オーケーブロムHonda0
69A.ティベッドゥHonda0

マニュファクチャラー | MX1

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ヤマハ489
2KTM435
3Honda380
4スズキ353
5カワサキ223
6TM167
7アプリリア162
8CCM114
9フサベル0
10ハスクバーナ0

ライダー | MX2

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1M.ムスキャンKTM371
2G.ポーリンカワサキ358
3R.ゴンサルベスKTM348
4D.ガルネリヤマハ331
5S.フロサールカワサキ284
6K.ロクセンスズキ239
16D.バーブルッゲンHonda107
24K.ボングサナHonda60
29C.ソーベイラスHonda31
31P.ルーレHonda27
35W.エイビスHonda19
40H.ブラッケHonda7
45N.ブラッドショウHonda2
46J.クレアモントHonda1
50S.エルダーフィールドHonda0
51 T.マキュクスHonda0
56 R.サンドバーグHonda0
57 R.ニイェガードHonda0

マニュファクチャラー | MX2

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM467
2カワサキ427
3ヤマハ382
4スズキ345
5Honda277
6TM9