マッケンジーがレース1で3位
2008年8月31日(日)
決勝 |
天候:曇り時々晴れ
気温:20℃
観客:1万6000人(週末通算) |
2008年モトクロス世界選手権第13戦が8月31日(日)にアイルランドのダブリン郊外に位置するフェアリーハウスで行われ、CRF450Rに乗るビリー・マッケンジー(CAS Honda)が総合5位に入った。
フェアリーハウスはアイルランドの権威ある競馬大会「アイリッシュグランドナショナル」の本拠地として知られている。ここでモトクロスが行われたのは今回が初めてのことだ。今回のコースは人工サーキットで、ほぼ平坦な路面はウッドチップで覆われている。
コースは比較的スムーズだが、大勢のライダーは今回のコースを難しいととらえていた。それはウッドチップの量がラップごとに変化して、トラクションが安定しなかったからだ。
3週間前のチェコGPでジャンプの着地で転倒し、背中と横腹を負傷したマッケンジーだったが、負傷もよくなり、土曜日の計時予選ではポールシッターのケン・ド・ディッカー(スズキ)と0.9秒差で3番手のタイムをマークした。
Martin Hondaのジュリアン・ビルとマルク・ド・ルーバーは予選13位と14位に入った。
レース1ではマッケンジーが好スタートを切り、ホールショットを獲得。マッケンジーが通過した直後に1コーナーで多重クラッシュが発生し、マッケンジーのライバルの多くが巻き込まれた。
チェコGPでの負傷により、2週間前の英国GPに出場することができなかったマッケンジーは、中盤、3番手に順位を落としたが、最終的にそのポジションをキープしてレース1を終え、開幕戦オランダGP以来の表彰台獲得となった。
一方のド・ルーバーは苦戦して13位でレース1を終えた。ビルはスタート時の多重クラッシュに巻き込まれ、ヒジを負傷した。
レース2でもマッケンジーはホールショットを獲得。ファステストラップをマークしながら、最初の6周はトップを走行した。その後、マッケンジーはトリッキーなセクションでミスを犯して転倒。そのときにゴーグルを破損してしまい、ゴーグルを捨てざるをえなくなった。レースの残りの時間、ゴーグルなしでの走行を余儀なくされたマッケンジーは、5位でフィニッシュするのが精一杯だった。
レース2でもビルは1コーナーの多重クラッシュに巻き込まれそうになったが、5番手で1コーナーを通過。しかし、レース1で痛めたヒジの痛みはかなりひどく、10位でのフィニッシュにとどまった。ド・ルーバーはポイント圏外を走行していたが、13周目にリタイアした。
13戦を終えてランキングトップはデビッド・フィリッパーツ(ヤマハ、441ポイント)。Honda勢トップはランキング9位のマッケンジー(293ポイント)だ。ド・ルーバー(232ポイント)は同11位、ビル(159ポイント)は13位につけている。
第14戦は9月7日にベネルクスGPとしてオランダのリーロップで行われる。
|