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リザルト ポイント
第7戦 フランス 第7戦 フランスview

ジュリアン・ビルが総合6位に

2008年6月15日(日)
決勝
会場:サン・ジャン・ダンジェリー

2008年モトクロス世界選手権第7戦が6月15日にフランスのサン・ジャン・ダンジェリーで行われ、CRF450Rに乗るジュリアン・ビル(Martin Honda)が10位と7位に入って総合6位となった。

サン・ジャン・ダンジェリーのコースは路面が固く、スピードの出るコースだ。それでも若干のバンプやテクニカルセクションがあるおかげで、ライダーの腕の差が出るようになっている。

オーガナイザーは岩の混じった土を耕し、ラインができるようにして、さらに乾いた土に散水した。しかし、コースはすぐに乾いてしまい、再び高速コースに戻ってしまっていた。

土曜日の計時予選ではビルがHonda勢最上位の5番手のタイムをマークした。5番手といってもポールポジションのスティーブ・ラモン(スズキ)に0.578秒差と僅差であった。ビルのチームメート、マルク・ド・ルーバーは7番手で計時予選を終えた。

CAS Hondaのビリー・マッケンジーは計時予選の序盤にクラッシュし、予選を通過することができなかった。マッケンジーは右肩を負傷し、さらに軽い脳震とうも起こしていた。マッケンジーのチームメート、マイク・ブラウンは24番手で予選を通過した。

レース1でビルは好スタートを切った。一時4番手を走行していたビルはジョナサン・バラガン(KTM)に抜かれて5番手に順位を落としたが、その後、5番手をキープしていた。しかし後半、マシンをストールさせ8番手に後退。さらに2つ順位を落として10位でレース1を終えた。

レース2でビルは、スタート直後は9番手だったが、2人のライダーを抜いて7番手に上がり、そのままの順位でゴールした。総合順位ではケン・ド・ディッカー(スズキ)と同じになったが、レース2でビルの方が順位が上だったので、ビルが総合6位に入った。

ド・ルーバーはレース1では、着地時に岩でリアブレーキローターを破損してしまったため、リタイアした。このコースは自分のライディングスタイルには合っていない、と語っていたド・ルーバーだが、レース2ではジョシュア・コピンズ(ヤマハ)やラモンを追い回した結果、4位に入った。残念ながらコピンズとラモンを抜くことはできなかったのである。

ブラウンはレース1で12位、レース2で10位に入って総合11位に入った。マッケンジーは今回出走できなかったため、ランキングを5位から8位に落とした。

今回は地元のセバスチャン・ポールセル(カワサキ)が両レースで優勝している。

第7戦を終えて、ポイントトップはデビッド・フィリッパーツ(ヤマハ)の231ポイント。Honda勢でトップはランキング8位のマッケンジー(159ポイント)。ド・ルーバー(156ポイント)は9位、ブラウン(107ポイント)が12位、ビル(76 ポイント)が15位につけている。

第8戦は6月29日にドイツのトイチェンタールで行われる。

コメント

ジュリアン・ビル(10位/7位 総合6位)

「今日はとても満足している。コースは超高速で岩が混じっていたからちょっと危険だった。それでもよいラップタイムを出すことができた。フリープラクティスでは僕が最速だったセッションもある。計時予選では5位で、今朝のウオームアップでは最速だった。レース1では抜群のスタートが切れた。ウープセクションの手前でマシンをストールさせるまでは調子がよかった。再スタート後はリズムを崩していたけど、それでも10位に入れた。レース2ではスタートはあまりよくなかったけれど、7位に入った。次はぜひ表彰台に上がりたい」

マイク・ブラウン(12位/10位 総合11位)

「レース1のスタートはまあまあよかった。一時は5番手まで上がり、ビルの後ろにつけていた。その後、腕が上がってしまい、苦戦した。走りも窮屈になってしまったんだ。レース2でもスタートはよかった。何人かに抜かれたけれど、自分のレースをすることができた。全体的には悪くなかった。ここ数週間のレースの中ではよくなってきている。マシンに乗った感触もよくなってきており、自信も取り戻している」

マルク・ド・ルーバー(DNF/4位 総合13位)

「レース1ではスタートが悪かったけど6番手まで上がっていた。5番手になろうとして攻めていたときに、大きな下り坂でいつもより遠くまでジャンプした。着地したときに岩に当たり、リアブレーキのローターが破損してしまった。それ以降、ブレーキが正常に作動しなくなったので、危険だからリタイアした。レース2ではよいスタートが切れて、コピンズ、ラモン、ポールセルの後ろにつけていた。僕らはみんな、同じようなペースだったけれど、その中からポールセルが抜け出していった。僕はコピンズとラモンを抜こうと必死でトライしたけれど、抜けなかった。でも今日はトップグループで走れたから満足だ。次のトイチェンタールでは過去に優勝したことがある。昨年ももう少しで優勝できるところだったので、今年は絶対に勝ちたい」

ビリー・マッケンジー(DNS)

「2回のフリープラクティスでは快調だった。計時予選が始まって、最初のタイムアタックをしているときに、ジャンプの着地で少し早く、しかも横にずれて着地してしまった。そこから先はよく覚えていない。ハイサイドして、かなり強く頭を打ってしまったようだ。コースサイドまではって行き、身体が大丈夫か確認した。肩がすごく痛かったけど、ピットに戻って再スタートした。チームが言うには、残り時間が12分あったのに、僕はまるでクルージングしているような走りをしていたそうだ。かなり頭を強く打っていたのだろう。自分では精いっぱい攻めているつもりだった。結果は35位だった。クラッシュ後のことはあまりよく覚えていない。病院で肩を診てもらったら骨折はしていなかった。筋や筋肉を痛めたのだろう。これから地元スコットランドに戻って主治医に徹底的に検査してもらう」

決勝リザルト

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
190S.ポールセルカワサキ40:09.573-
26J.コピンズヤマハ40:11.425+0:01.852
37J.バラガンKTM40:22.131+0:12.558
48T.レオクカワサキ40:34.260+0:24.687
512M.ナグルKTM40:39.740+0:30.167
69K.ド・ディッカースズキ40:46.494+0:36.921
1015ジュリアン・ビルHonda40:52.538+0:42.965
123マイク・ブラウンHonda41:15.831+1:06.258
2314マルク・ド・ルーバーHonda24:16.530+9Laps

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
190S.ポールセルカワサキ40:04.650-
26J.コピンズヤマハ40:06.458+0:01.808
311S.ラモンスズキ40:07.763+0:03.113
414マルク・ド・ルーバーHonda40:09.723+0:05.073
5141S.ボニファスヤマハ40:30.334+0:25.684
67J.バラガンKTM40:36.724+0:32.074
715ジュリアン・ビルHonda40:40.975+0:36.325
103マイク・ブラウンHonda40:54.886+0:50.236

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
12T.サールKTM39:12.650-
281J.タルーKTM39:18.009+0:05.359
322A.ボアシエールKTM39:20.147+0:07.497
4121X.ブーグスズキ39:22.272+0:09.622
5131N.オービンヤマハ39:25.602+0:12.952
64T.ラトレーKTM39:37.637+0:24.987
825Ma.マスクイムHonda39:51.519+0:38.869
2185Mi.マスクイムHonda40:47.024+1:34.374
2869W.エイビスHonda6:36.333+17Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
12T.サールKTM40:03.228-
24T.ラトレーKTM40:03.863+0:00.635
3222A.カイローリヤマハ40:17.462+0:14.234
424S.シンプソンKTM40:57.772+0:54.544
5183S.フロサールカワサキ40:59.015+0:55.787
622A.ボアシエールKTM41:29.972+1:26.744
925Ma.マスクイムHonda41:38.334+1:35.106
1569W.エイビスHonda40:27.062+1Lap
2785Mi.マスクイムHonda14:56.297+14Laps

ポイントスタンディング

ライダー:MX1

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1D.フィリッパーツヤマハ231
2S.ラモンスズキ225
3J.コピンズヤマハ212
4S.ポールセルカワサキ201
5K.ド・ディッカースズキ200
6J.バラガンKTM185
8ビリー・マッケンジーHonda159
9マルク・ド・ルーバーHonda156
12マイク・ブラウンHonda107
15ジュリアン・ビルHonda76
36P.ゴンサルベスHonda4
37J.ローズHonda3

マニュファクチャラー:MX1

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ヤマハ269
2カワサキ257
3スズキ256
4KTM241
5Honda217
6TM31
7アプリリア1

ライダー:MX2

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1T.サールKTM283
2T.ラトレーKTM279
3A.カイローリヤマハ263
4N.オービンヤマハ185
5S.シンプソンKTM178
6R.ゴンサルベスKTM163
12Ma.マスクイムHonda99
22W.エイビスHonda32
30A.ペレグリーニHonda15
37M.セイストラHonda7
41N.ブラッドショウHonda2
45 Mi.マスクイム Honda1
48R.ニイェガードHonda0
51D.ディルクスHonda0

マニュファクチャラー:MX2

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1KTM325
2ヤマハ319
3カワサキ212
4スズキ192
5Honda125

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