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マッケンジーが総合6位

2008年6月1日(日)
決勝
会場:マロリーパーク・サーキット

2008年モトクロス世界選手権第6戦が6月1日にイギリスのマロリーパーク・サーキットで行われ、CRF450Rに乗るビリー・マッケンジー(CAS Honda)が総合6位に入った。

マロリーパーク・サーキットに造られたモトクロス専用のコースは、多種類のコーナー、ジャンプなどを持つ、非常にテクニカルなコースだ。

土曜日に行われた計時予選ではマルク・ド・ルーバー(Martin Honda)が2番手、ジュリアン・ビル(Martin Honda)が5番手のタイムをたたき出した。マッケンジーのタイムは13番手だったが、それでもポールタイムをマークしたセバスチャン・ポールセル(カワサキ)のタイムと1.679秒しか違わなかった。マッケンジーのチームメート、マイク・ブラウンは予選で17番手となった。

レース1ではマッケンジー、ビル、ド・ルーバーの3人が好スタートを切った。しかし、2コーナーで多重クラッシュが発生し、その中にド・ルーバーも含まれてしまう。ド・ルーバーは最後尾から再スタートを切ることになった。

多重クラッシュに巻き込まれなかったマッケンジーは、ジョナサン・バラガン(KTM)に続いて2番手につけていた。しかし、地元で優勝するというマッケンジーの夢は3周目に転倒したときに霧散した。この時点でHonda勢のトップは4位のビルだけとなったのだった。

必死に追い上げていたド・ルーバーは中盤マッケンジーに追いつき、2人は最終的に9位と10位でレースを終えた。ビルはテクニカルサーキットを得意としていたが、13周目にブレーキペダルの下に石がはまってリアブレーキが利かなくなったことによりピットイン。再スタートを切ったが21位に終わった。

ブラウンは終盤11位につけていたが、腕が上がってしまったため16位でチェッカーフラッグを受けた。

レース2ではド・ルーバー、ビル、マッケンジーの3人が再びいいスタートを切った。ド・ルーバーは5周にわたってトップを走行したが、上り坂のジャンプで痛恨のミスを犯した。コースアウトしたド・ルーバーのマシンが、コースサイドのネットフェンスに絡まってしまったのだった。13位で再スタートを切ったド・ルーバーは、11位まで追い上げるのが精一杯だった。

ド・ルーバーがコースアウトしたあと、ビルが一時2位を走行していたが、高速右コーナーでわだちに乗りあげてしまって転倒。7位で再スタートを切ったが、ゴール間際に1つ順位を落として8位でフィニッシュした。

ファステストタイムをマークしたマッケンジーは、ポイントリーダーのデビッド・フィリッパーツ(ヤマハ)とタネル・レオク(カワサキ)と3位争いを繰り広げていた。その結果、マッケンジーは4位に入り、総合6位となった。

レース1のあとにサスペンションセッティングを変更したマイク・ブラウンは、レース2では9位に入っている。

今回レース1で優勝したのはケン・ド・ディッカー(スズキ)。レース2ではバラガンが勝っている。

第6戦を終えて、ポイントトップはフィリッパーツ(223ポイント)。Honda勢でトップはランキング5位のマッケンジー(159ポイント)。ド・ルーバー(138ポイント)は8位、ブラウン(87ポイント)が12位、ビル(51ポイント)が17位につけている。

第7戦は6月15日にフランスのサン・ジャン・ダンジェリーで行われる。

コメント

ビリー・マッケンジー(10位/4位 総合6位)

「今日はいいこと悪いことの両方があった。レース1では抜群のスタートが切れ、2番手につけていた。最初のうちは無理をしないでいこうと思っていたのだけれど、途中からもっと攻めようと考えた。でもこれが裏目に出て転倒し、再スタートを切ったあとも腕が上がって順位をばん回できなかった。レース2の始まる前に、コースをじっくり見て、ラインの研究をした。そのおかげでずっと安定した走りをすることができた。マシンの調子もよかったし、ライディングも悪くなかった」

マルク・ド・ルーバー(9位/11位 総合8位)

「レース1ではいいスタートが切れ、3番手で2コーナーに入っていった。最初にフィリッパーツと僕がぶつかり、フィリッパーツのマシンが僕のマシンに乗り上げた。ド・ディッカーとポールセルもこのクラッシュに加わった。それでも最後尾から再スタートを切って、9位でフィニッシュできたのだから悪くはなかった。レース2ではホールショットを決めた。しばらくトップを走行し、このままいけば優勝できるのではないかと考えていたら、ジャンプでコースアウトしてネットフェンスにぶつかった。フェンスに絡まってしまい、抜け出すのに時間がかかったので、11位で終わってしまった」

マイク・ブラウン(16位/9位 総合14位)

「レース1ではスタートがあまりよくなかったのが最後まで尾を引いてしまった。16位でポイントが獲得できなかったのは残念だった。昼休みにサスペンションのセッティングを変えた。レース1のときより軟らかいセッティングにしたんだ。レース2ではまずまずのスタートが切れた。サスペンションのセッティングを変えたおかげで腕も上がらず、スムーズな走りができた。これからも、もっとサスペンションのテストをしていかなくてはいけない。今後の数戦に関しては今回よりいい順位に入れると思う」

ジュリアン・ビル(21位/8位 総合16位)

「レース1ではスタートはよかったが、リズムに乗れなかった。そのうち、石がリアブレーキペダルに挟まってしまい、ブレーキできなくなったのでピットに入って修理した。再スタートしたけれど21位に終わってしまった。レース2でもいいスタートが切れ、2番手を走行していたのだけれど、サンドセクションで転倒してハンドルバーが曲がってしまった。それでも8位に入れたのだから悪くないだろう。マシンの調子はすごくよくて、エンジンもサスペンションも最高だった。これまで僕が乗った中で最高のマシンだよ」

決勝リザルト

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
19K.ド・ディッカースズキ39:43.553-
211S.ラモンスズキ39:45.329+0:01.776
37J.バラガンKTM39:50.245+0:06.692
412M.ナグルKTM40:11.675+0:28.122
519D.フィリッパーツヤマハ40:18.827+0:35.274
68T.レオクカワサキ40:20.187+0:36.634
914マルク・ド・ルーバーHonda40:29.177+0:45.624
10211ビリー・マッケンジーHonda40:30.066+0:46.513
163マイク・ブラウンHonda41:22.773+1:39.220
2115ジュリアン・ビルHonda41:31.757+1:48.204
2340J.ローズHonda40:01.454+1Lap

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
17J.バラガンKTM40:29.703-
290S.ポールセルカワサキ40:35.270+0:05.567
319D.フィリッパーツヤマハ40:36.205+0:06.502
4211ビリー・マッケンジーHonda40:37.231+0:07.528
58T.レオクカワサキ40:38.546+0:08.843
69K.ド・ディッカースズキ41:03.942+0:34.239
815ジュリアン・ビルHonda41:13.558+0:43.855
93マイク・ブラウンHonda41:17.451+0:47.748
1114マルク・ド・ルーバーHonda41:38.906+1:09.203
1840J.ローズHonda42:16.504+1:46.801

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
14T.ラトレーKTM39:19.887-
2222A.カイローリヤマハ39:20.445+0:00.558
32T.サールKTM40:01.788+0:41.901
424S.シンプソンKTM40:13.768+0:53.881
522 A.ボアシエールKTM40:18.549+0:58.662
67S.ソードカワサキ40:24.065+1:04.178
1169W.エイビスHonda40:46.824+1:26.937
1325Ma.マスクイムHonda40:50.421+1:30.534
2274N.ブラッドショウHonda39:41.966+1Lap
2585Mi.マスクイムHonda40:17.087+1Lap
308M.セイストラHonda7:12.498+17Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリヤマハ40:04.833-
22T.サールKTM40:10.442+0:05.609
3183S.フロサールカワサキ40:42.707+0:37.874
44T.ラトレーKTM40:55.639+0:50.806
57S.ソードカワサキ40:56.865+0:52.032
6121 X.ブーグ スズキ41:05.238+1:00.405
1025Ma.マスクイムHonda41:18.647+1:13.814
1974N.ブラッドショウHonda42:00.632+1:55.799
2069W.エイビスHonda40:15.255+1Lap
2141A.ペレグリーニHonda40:39.228+1Lap
238M.セイストラHonda41:02.339+1Lap
2985Mi.マスクイムHonda17:05.304+13Laps

ポイントスタンディング

ライダー:MX1

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1D.フィリッパーツヤマハ223
2S.ラモンスズキ195
3K.ド・ディッカースズキ175
4J.コピンズヤマハ168
5ビリー・マッケンジーHonda159
6S.ポールセルカワサキ151
8マルク・ド・ルーバーHonda138
12マイク・ブラウンHonda87
17ジュリアン・ビルHonda51
32P.ゴンサルベスHonda4
33J.ローズHonda3

マニュファクチャラー:MX1

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ヤマハ225
2スズキ221
3カワサキ207
4KTM206
5Honda188
6TM27
7アプリリア1

ライダー:MX2

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1A.カイローリヤマハ243
2T.ラトレーKTM242
3T.サールKTM233
4N.オービンヤマハ158
5S.シンプソンKTM156
6R.ゴンサルベスKTM148
15Ma.マスクイムHonda74
22W.エイビスHonda26
28A.ペレグリーニHonda15
34M.セイストラHonda7
38N.ブラッドショウHonda2
42 Mi.マスクイム Honda1
43R.ニイェガードHonda0
46D.ディルクスHonda0

マニュファクチャラー:MX2

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ヤマハ283
2KTM275
3カワサキ182
4スズキ160
5Honda100

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