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リザルト ポイント
第4戦 ブルガリア 第4戦 ブルガリアview

ド・ルーバーがレース1で3位に入賞

2008年5月11日(日)
決勝
開催:セブリエボ
天候:晴れのち雨のち曇り
気温:15℃
観客:2万7146人(週末通算)

2008年モトクロス世界選手権第4戦が5月11日にブルガリアのセブリエボで行われ、CRF450Rに乗るMartin Hondaのマルク・ド・ルーバーがレース1で3位、レース2で5位に入った。

セブリエボは丘陵を利用した超高速サーキットだ。今回は2回のレースがまったく異なったコンディションのもとで行われた。レース1のときには太陽が照りつけ、コースは完全なドライだったが、レース2の方は休み時間の間に豪雨が降ったため、コースはどろどろになっていた。

土曜日に行われた計時予選ではセバスチャン・ポールセル(カワサキ)がポールポジションを獲得。ビリー・マッケンジー(CAS Honda)が5位、ド・ルーバーが10位、ジュリアン・ビル(Martin Honda)が12位、マイク・ブラウン(CAS Honda)が22位となった。

快晴のもとで行われたレース1では、マッケンジーと現在ランキングトップにつけるデビッド・フィリッパーツ(ヤマハ、102ポイント)の2人がサイド・バイ・サイドで1コーナーに飛び込んでいった。

2コーナーまでの間にリードを奪ったのはフィリッパーツ。マッケンジーは2番手に控え、トップに立つ隙をうかがっていたが、背後から追い上げてきたド・ルーバーに抜かれて3番手に後退。その後、マッケンジーは腕上がりのトラブルに悩まされ、15位まで順位を落としてレースを終えた。

マッケンジーをパスしたあと2番手のポジションを保っていたド・ルーバーだったが、中盤、ジョナサン・バラガン(KTM)に抜かれて3番手になった。ド・ルーバーはそのままのポジションをキープして3位に入賞。今季初の表彰台に上がった。

今シーズン、まだいい成績を残していないビルは、一時、9位争いをしていたが、その後に順位を上げて6位でフィニッシュ。今季のベストリザルトをマークした。ブラウンはチームメートのマッケンジー同様腕上がりの問題を抱えていたが、12位でレース1を終えた。

レース1とレース2の間に30分間豪雨が降ったため、コースコンディションは一変した。レース2ではバラガンがスタートから最終ラップまでトップを走行していたが、最終ラップに転倒。ポルーセルが優勝を果たした。

レース2では、ド・ルーバーが5位、マッケンジーが6位、ビルが8位、ブラウンが10位に入っている。

今回総合優勝したのは1位と2位に入ったフィリッパーツ。フィリッパーツはポイントランキングでも149ポイントで単独トップに立っている。Honda勢トップはランキング4位のマッケンジー(100ポイント)。ド・ルーバー(76ポイント)が同9位、ブラウン(62ポイント)が11位、ビル(38ポイント)が16位につけている。

第5戦は5月18日にイタリアのマントバで行われる。

コメント

マルク・ド・ルーバー(3位/5位 総合5位)

「このサーキットではよいスタートを切るのが重要だと分かっていた。実際に2レースともよいスタートが切れて、序盤はアグレッシブに攻めることができた。両レースとも中盤、リズムが崩れて後退したが、終盤は調子を戻した。ポルトガルGP(4月27日)以降、僕は調子を上げている。先週イタリアでサスペンションのテストをしたので、マシンもよくなってきている。僕もどんどん自信を取り戻しているんだ」

ジュリアン・ビル(6位/8位 総合7位)

「レース1では、スタートは中団だったけれど、12位から6位まで順位を上げることができた。スピードも出ていたし、体調もよかった。レース2はコースコンディションがまったく変わってしまい、コースは荒れていた。でも、最後の5周でコピンズ(ヤマハ)に追いついていたので悪くはなかったと思う。ポイントランキングでも順位を上げることができたのでよかった。このあとの数戦は堅い路面のサーキットが続くので、僕にとっては有利だ。常にトップ8には入っていたいし、表彰台にも上がりたい。上位のライダーは本当に速くて、タフなライダーばかりだから簡単ではないと思うけれど、トライし続けるよ」

ビリー・マッケンジー(15位/6位 総合9位)

「レース1は忘れてしまいたいくらいひどかった。ほとんどホールショットに近かったし、最初の10分間はとてもよい走りができた。トップを走行するフィリッパーツにプレッシャーをかけようとしていたんだ。ド・ルーバーに抜かれたあと、リズムを崩してすべてのコーナーでミスしてしまった。そのあとは今までで最悪といえるぐらいひどい腕上がりに見舞われた。15位に終わってしまったことに、とてもがっかりしていたんだ。レース2ではバラガンとフィリッパーツが抜け出していった。2人に追いついていきたかったけれど、できなかった。そのあと再び腕が上がりそうだったので無理をしないことにした。前にいるド・ルーバーに追いつきたかったけれど、僕の方が速い部分と彼の方が速い部分の両方があって、追いつかなかった。レース2でトップ6に入れて本当によかった。そうでもなければ、最悪の気分で家に帰らなくてはいけなかったからね」

マイク・ブラウン(12位/10位 総合12位)

「レース1では、序盤ハードに攻めすぎて腕が上がり、クラッチも満足に使えなかった。最後の15分、リラックスして走ることにしたら腕もよくなって、12位でフィニッシュすることができた。レース2ではスタートが決まり、序盤4位につけていた。その後、転倒し、再スタートを切るのに苦労した。そこから追い上げるのは大変だった。今回の結果はあまりよくないけれど、自分の走りには満足している」

決勝リザルト

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1 19 D.フィリッパーツ ヤマハ 40:07.606 -
2 7 J.バラガン KTM 40:13.222 +0:05.616
3 14 マルク・ド・ルーバー Honda 40:14.256 +0:06.650
4 6 J.コピンズ ヤマハ 40:15.690 +0:08.084
5 11 S.ラモン スズキ 40:21.957 +0:14.351
6 15 ジュリアン・ビル Honda 40:37.502 +0:29.896
12 3 マイク・ブラウン Honda 40:56.282 +0:48.676
15 211 ビリー・マッケンジー Honda 41:17.335 +1:09.729

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1 90 S.ポールセル カワサキ 39:28.719 -
2 19 D.フィリッパーツ ヤマハ 39:35.632 +0:06.913
3 11 S.ラモン スズキ 39:36.787 +0:08.068
4 7 J.バラガン KTM 39:50.205 +0:21.486
5 14 マルク・ド・ルーバー Honda 39:55.952 +0:27.233
6 211 ビリー・マッケンジー Honda 40:03.096 +0:34.377
8 15 ジュリアン・ビル Honda 40:12.996 +0:44.277
10 3 マイク・ブラウン Honda 40:17.153 +0:48.434

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1 222 A.カイローリ ヤマハ 39:03.953 -
2 2 T.サール KTM 39:06.896 +0:02.943
3 4 T.ラトレー KTM 39:07.672 +0:03.719
4 7 S.ソード カワサキ 39:22.372 +0:18.419
5 11 G.ポーリン カワサキ 39:24.339 +0:20.386
6 25 Ma.マスクイム Honda 39:28.790 +0:24.837
22 8 M.セイストラ Honda 40:32.431 +1:28.478
28 69 W.エイビス Honda 19:36.739 +11Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1 2 T.サール KTM 39:48.824 -
2 24 S.シンプソン KTM 39:49.254 +0:00.430
3 131 N.オービン ヤマハ 39:51.635 +0:02.811
4 121 X.ブーグ スズキ 40:05.054 +0:16.230
5 4 T.ラトレー KTM 40:11.713 +0:22.889
6 22 A..ボワシエール KTM 40:14.297 +0:25.473
12 25 Ma.マスクイム Honda 41:24.574 +1:35.750
18 69 W.エイビス Honda 41:53.440 +2:04.616
26 85 Mi.マスクイム Honda 29:50.116 +6Laps
29 8 M.セイストラ Honda 4:35.127 +17Laps

ポイントスタンディング

ライダー:MX1

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 D.フィリッパーツ ヤマハ 149
2 S.ラモン スズキ 132
3 J.コピンズ ヤマハ 115
4 ビリー・マッケンジー Honda 100
5 K.ド・ディッカー スズキ 98
6 J.バラガン KTM 94
9 マルク・ド・ルーバー Honda 76
11 マイク・ブラウン Honda 62
16 ジュリアン・ビル Honda 38
29 P.ゴンサルベス Honda 4

マニュファクチャラー:MX1

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 149
2 スズキ 144
3 カワサキ 131
4 KTM 125
5 Honda 118
6 TM 19
7 アプリリア 0

ライダー:MX2

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.ラトレー KTM 157
2 A.カイローリ ヤマハ 153
3 T.サール KTM 149
4 N.オービン ヤマハ 106
5 R.ゴンサルベス KTM 106
6 S.ソード カワサキ 98
15 Ma.マスクイム Honda 47
25 W.エイビス Honda 15
39 Mi.マスクイム Honda 1
41 D.ディルクス Honda 0

マニュファクチャラー:MX2

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 186
2 KTM 184
3 カワサキ 116
4 スズキ 113
5 Honda 64

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