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リザルト ポイント
第3戦 ポルトガル 第3戦 ポルトガルview

マッケンジーがレース1で4位

2008年4月27日(日)
決勝
開催地:アグエダ
天候:快晴
気温:24℃
観客:1万8130人

2008年モトクロス世界選手権第3戦が4月27日にポルトガルのアグエダで行われ、CAS Hondaのビリー・マッケンジーがレース1で4位に入った。

先週行われたスペインGPが悪コンディションのもとで行われたのに対して、今回のポルトガルGPは晴天と高気温に恵まれた。

コンディションが改善したのと同時に、CAS Hondaのマッケンジーとマイク・ブラウン、Martin Hondaのマルク・ド・ルーバーの成績も上がってきた。今回は3人とも総合10位以内に入っている。Martin Hondaのジュリアン・ビルは、指を痛めたことにより、レース2でリタイアした。

ポルトガルGPで総合優勝を果たしたのはセバスチャン・ポールセル(カワサキ)。レース1で2位、レース2で優勝したポールセルは土曜日に行われた計時予選でトップタイムをマークしている。しかし、30分間の計時予選はポールセルの独壇場とはならなかった。ド・ルーバーとマッケンジーの2人が、一時は最速タイムをマーク。最後の最後にポールセルにポールポジションを奪われてしまったが、マッケンジーは2番手、ド・ルーバーは5番手で計時予選を終えた。

レース1でホールショットを決めたのはジョナサン・バラガン(KTM)。すぐにマッケンジーがリードを奪ったが、腕上がりのトラブルに悩まされたマッケンジーは小さなミスをいくつか犯した。マッケンジーは最終的に4位でレース1を終え、コンスタントな走りを見せたド・ルーバーは7位に入った。ブラウンは9位、ビルは11位に入っている。

レース2ではド・ルーバーとブラウンが好スタートを切った。しかし、1周目をトップで終えたのは現モトクロス世界チャンピオンのスティーブ・ラモン(スズキ)だった。スタート直後から好位置につけていたマッケンジーは2位に上がり、そのままラモンを抜いてトップに躍り出た。

一時はラモンに5秒差をつけてトップを独走していたマッケンジーだが、14周目に転倒。再スタートを切ったときには4番手だった。マッケンジーのチームメート、ブラウンは8番手から6番手に順位を上げ、さらに5番手に落ちていたマッケンジーも抜き去った。その結果、ブラウンは5位、マッケンジー6位でレース2を終えた。

ド・ルーバーは、途中まで6番手を走行していたが8位でフィニッシュ。ビルは指の痛みがひどくなったためリタイアした。

3戦を終えてランキングトップにつけているのはデビッド・フィリッパーツ(ヤマハ、102ポイント)。Honda勢ではマッケンジー(79ポイント)が4位につけている。ブラウン(42ポイント)はランキング12位、ド・ルーバー(40ポイント)は14位だ。

第4戦は5月11日にブルガリアのセブリエボで行われる。

コメント

ビリー・マッケンジー(4位/6位 総合6位)

「フリー走行、計時予選と好調だった。予選2番手には満足していたし、決勝レース用にエネルギーを温存していたんだ。今回は天気がよくて気温が高かったので、体力勝負になると思っていたからね。レース1のスタートはあまりよくなかったけれど、1周目に大勢のライダーを抜いた。その後、一時トップに立ったけれど、腕が上がってしまい小さなミスを繰り返して4位に終わった。レース2ではスタートもよくて早々にトップに立てた。2番手のラモンに2秒差をつけていたときに『もっと攻めろ!』というピットサインが出た。ハードに攻めてラモンとの差も5秒に広がった。ラスト10分に備えてエネルギーを温存しておこうと思ったときにバランスを崩してフロントから滑ってしまった。再スタートを切ったときには4番手だったけれど、さらに2人に抜かれて6位に終わってしまった」

マイク・ブラウン(9位/5位 総合7位)

「去年もポルトガルGPから調子を上げることができた。今年はレースの最後の方でどんどん順位を上げていくことができたので、自信がついた。これからの数戦が楽しみだ。レース2では最高のスタートを切ることができた。1コーナーに入ったときはトップだったけれど、コーナーの途中で2人のライダーに抜かれた。僕の欠点はレースの序盤のスピードが足りないことだ。レースの終盤になるとスピードも上がってくる。スタミナではほかのライダーに負けない。次のレースまでの間に、もっとスピードを上げることができるように練習するつもりだ」

マルク・ド・ルーバー(7位/8位 総合8位)

「土曜日の計時予選では一時トップタイムだったのでびっくりした。予選5番手でも十分満足できたんだ。レース1ではスタートで失敗したけれど、そのあと、すぐに何人ものライダーを抜いた。暑かったのでコンスタントなラップタイムを出すことに専念し、7位に入った。レース2のスタートは抜群だった。マッケンジーに抜かれたときにバランスを崩していくつか順位を落とした。ラスト4周までは順調だったが、そこから体力が落ちてしまった。フルレースを2回走ったのは今年に入って今回が初めてだし、今日はとても暑かった。でも、もっと体力をつけなくてはいけない」

ジュリアン・ビル(11位/27位 総合15位)

「今日は暑くて大変だった。レース1ではスタートもよく、これまでの2戦よりもいい走りができて11位に入った。レース2ではスタートに失敗した。その後、トゲが刺さっている指が痛んできた。ハンドルバーを握っていられなくなったのでリタイアした」

決勝リザルト

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
119D.フィリッパーツヤマハ38:56.063-
290S.ポールセルカワサキ39:00.350+0:04.287
37J.バラガンKTM39:08.431+0:12.368
4211ビリー・マッケンジーHonda39:12.202+0:16.139
56J.コピンズヤマハ39:13.232+0:17.169
611S.ラモンスズキ39:30.611+0:34.548
714マルク・ド・ルーバーHonda39:36.370+0:40.307
9 3 マイク・ブラウン Honda 39:40.292 +0:44.229
11 15 ジュリアン・ビル Honda 39:59.905 +1:03.842
26 35 P.ゴンサルベス Honda 40:45.673 +1:49.610

MX1(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
190 S.ポールセルカワサキ39:42.975-
219D.フィリッパーツヤマハ39:51.448+0:08.473
36J.コピンズヤマハ39:54.335+0:11.360
411S.ラモンスズキ39:54.749+0:11.774
53マイク・ブラウンHonda39:59.212+0:16.237
6211ビリー・マッケンジーHonda40:05.672+0:22.697
814マルク・ド・ルーバーHonda40:18.151+0:35.176
17 35 P.ゴンサルベス Honda 41:21.117 +1:38.142
2715ジュリアン・ビルHonda12:01.260+15Laps

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリヤマハ40:22.503-
22T.サールKTM40:29.412+0:06.909
34T.ラトレーKTM40:32.894+0:10.391
47S.ソードカワサキ41:06.286+0:43.783
539D.ガルネリヤマハ41:08.874+0:46.371
610R.ゴンサルベスKTM41:10.409+0:47.906
1269W.エイビスHonda41:55.915+1:33.412
14 25 Ma.マスクイム Honda 42:01.641 +1:39.138
30 18 D.ディルクスHonda 8:42.624 +18Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
1222A.カイローリヤマハ39:45.757-
24T.ラトレーKTM39:58.624+0:12.867
32T.サールKTM40:03.749+0:17.992
4131N.オービンヤマハ40:19.286+0:33.529
57S.ソードカワサキ40:29.892+0:44.135
610R.ゴンサルベスKTM40:36.294+0:50.537
2425Ma.マスクイムHonda33:56.302+5Laps
25 18 D.ディルクス Honda 41:55.320 +6Laps
28 69 W.エイビス Honda 1:40.680 +20Laps

ポイントスタンディング

ライダー:MX1

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 D.フィリッパーツ ヤマハ 102
2 S.ラモン スズキ 96
3 J.コピンズ ヤマハ 83
4 ビリー・マッケンジー Honda 79
5 K.ド・ディッカー スズキ 77
6 M.ナグル KTM 58
12 マイク・ブラウン Honda 42
14 マルク・ド・ルーバー Honda 40
25 ジュリアン・ビル Honda 10
29 P.ゴンサルベス Honda 4

マニュファクチャラー:MX1

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 スズキ 108
2 ヤマハ 102
3 カワサキ 92
4 KTM 85
5 Honda 82
6 TM 13
7 アプリリア 0

ライダー:MX2

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.カイローリ ヤマハ 126
2 T.ラトレー KTM 121
3 T.サール KTM 102
4 D.ガルネリ ヤマハ 86
5 R.ゴンサルベス KTM 81
6 S.ソード カワサキ 80
18 Ma.マスクイム Honda 23
24 W.エイビス Honda 12
37 Mi.マスクイム Honda 1
39 D.ディルクス Honda 0

マニュファクチャラー:MX2

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ヤマハ 141
2 KTM 137
3 カワサキ 86
4 スズキ 81
5 Honda 40

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