モータースポーツ > モトクロス世界選手権 > 第2戦 スペイン 決勝
リザルト ポイント
第2戦 スペイン 第2戦 スペインview

マッケンジーがレース1で8位

2008年4月20日(日)
決勝
開催地:ベルプーチ
天候:豪雨
気温:12℃
観客:1万5324人

08年モトクロス世界選手権第2戦が4月20日にスペインのベルプーチで行われた。悪コンディションのもとで行われたレース1で、CRF450Rに乗るビリー・マッケンジー(CAS Honda)が8位に入った。

予選が行われた土曜日のコースコンディションはほぼパーフェクトに近かったのに対して、日曜日のコンディションは世界選手権史上最悪といえるほどだった。土曜日の深夜から日曜日の早朝にかけて降り続いた豪雨により、コースは泥沼と化していたのである。

レース1では、マッケンジーとマルク・ド・ルーバー(Martin Honda)の2人がスタート時に健闘を見せた。しかしその後、2人とも転倒して20番手以下で1周目を終えた。ジュリアン・ビル(Martin Honda)とマイク・ブラウン(CAS Honda)の2人も悪コンディションのもとで苦戦を強いられていた。

その後、マッケンジーが徐々に順位を上げていったのに対して、ド・ルーバーにはスタート時にスターティングゲートの外側を通ってしまったという理由でブラックフラッグが振られた。抗議を出す機会も与えられず、ド・ルーバーは失格となってしまった。

マッケンジーは5番手まで順位を上げたが、ざらざらの泥によってブレーキパッドがだめになってしまったため、それ以上、ポジションアップを図れなかった。さらに最終ラップに周回遅れのライダーをかわそうとして転倒し、8位でチェッカーフラッグを受けた。

ビルは、深いわだちに泣かされ、21位となった。アメリカ人選手のブラウンは、序盤にゴーグルをなくしてしまい、さらに深い泥のコンディションで苦戦して24位でレース1を終えた。

併催されたMX2のレース2では、何人ものライダーが転倒してコースがふさがれ、赤旗・レース中止となった。このためMX1のライダーたちが集まって協議した結果、MX1のレース2はキャンセルになった。

2戦を終え、ランキングトップには70ポイントを獲得しているケン・ド・ディッカー(スズキ)がつけている。Honda勢トップはランキング5位のマッケンジー(46ポイント)だ。

第3戦は4月27日にポルトガルのアグエダで行われる。

コメント

ビリー・マッケンジー(8位)

「スタート自体はよくなかったけれど、1コーナーでは4番手ぐらいにつけていた。そのあと、さらに攻めていたときにわだちにひっかかってエンジンをストールさせてしまった。再スタートを切ったときには最後尾だったけれど、そこからすばらしい走りができた。1周のうちに何人ものライダーを抜いて5番手まで上がったところでブレーキがだめになってしまった。さらに最終ラップには周回遅れのライダーを抜こうとして転倒した。結局ゴールしたときには8位だったんだ」

ジュリアン・ビル(21位)

「スタートはよかったし、1周目は順調だった。でも、そのあと深いわだちにバイクがはまってしまい、抜け出すのに4-5分かかってしまった。今回のコースほどひどいコースは見たことがない。いったいどうやって走ったらよいのだろうと悩んでしまった。完走できたけれど、21位でポイント圏外に終わってしまったのは残念だ」

マイク・ブラウン(24位)

「天気のせいで今日は僕にとってあまりいい一日ではなかった。全員が同じコースを走行するのだから、条件は同じだったのだけどね。スタートに失敗して、そのあとは散々だった。ゴーグルをなくしてしまい、目に泥が入って何度もクラッシュした。レース2のキャンセルは正しい判断だ。コースは危険だったからね」

マルク・ド・ルーバー(失格)

「スタートのときにイン側のラインを通れば1コーナーにうまく入れるだろうと思った。でも目の前にあるわだちが深そうだったので、そのわだちの外側を回ったけれど、それでもゲートの外側を通ったわけではない。一度ピットに入ってゴーグルを交換した。そのあとピットボードに“失格”と出たので何があったのだろう……と考えたけれど、黒旗が出ていなかったのでそのまま走り続けていたら、メカニックに止められてしまった。ビデオを何度も見たけれど、僕のスタートは違反ではない。ちゃんとゲートを越えていたし、ゲートの外側にはストローバリアーが積まれていて、通れる状態ではなかった。でもオーガナイザーは僕の抗議を聞き入れてくれなかった。レース2でレース1の埋め合わせをしようと考えていたのだけれど、レース中止になってしまった。でも、コースコンディションが危険だったので、中止は正しい判断だったと思う」

決勝リザルト

MX1(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
111S.ラモンスズキ40:49.290-
219D.フィリッパーツヤマハ41:24.751+0:35.461
39K.ド・ディッカースズキ41:38.825+0:49.535
46J.コピンズヤマハ42:11.431+1:22.141
58T.レオクカワサキ42:52.820+2:03.530
6161K.ストリボスカワサキ43:14.404+2:25.114
8211ビリー・マッケンジーHonda43:30.066+2:40.776
2115ジュリアン・ビルHonda41:41.318+2Laps
243マイク・ブラウンHonda32:28.086+5Laps
3014マルク・ド・ルーバーHonda21:04.197+8Laps
※MX1のレース2は悪天候により中止となった

MX2(レース1)

順位 No. ライダー マシン タイム
14T.ラトレーKTM41:43.976-
2222A.カイローリヤマハ42:47.948+1:03.972
339 D.ガルネリヤマハ42:55.960+1:11.984
47S.ソードカワサキ43:00.952+1:16.976
581 J.タルーKTM43:10.578+1:26.602
613 M.モンニヤマハ43:26.076+1:42.100
825Ma.マスクイムHonda43:52.480+2:08.504
2085Mi.マスクイムHonda44:30.174+1Lap
2269W.エイビスHonda43:34.187+2Laps

MX2(レース2)

順位 No. ライダー マシン タイム
139 D.ガルネリヤマハ31:35.087-
213 M.モンニヤマハ34:07.782+2:32.695
311 G.ポーリンカワサキ34:16.381+2:41.294
410R.ゴンサルベスKTM35:15.782+3:40.695
534 J.ローランツKTM29:50.830+1Lap
641 A.ペレグリーニKTM30:05.685+1Lap
1825Ma.マスクイムHonda17:13.046+5Laps
2685Mi.マスクイムHonda18:46.064+8Laps
2769W.エイビスHonda3:21.620+9Laps

ポイントスタンディング

ライダー:MX1

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 K.ド・ディッカー スズキ 70
2 S.ラモン スズキ 63
3 D.フィリッパーツ ヤマハ 55
4 J.コピンズ ヤマハ 47
5 ビリー・マッケンジー Honda 46
6 M.ナグル KTM 40
17 マイク・ブラウン Honda 14
18 マルク・ド・ルーバー Honda 13
28 ジュリアン・ビル Honda 0

マニュファクチャラー:MX1

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 スズキ 75
2 ヤマハ 55
3 KTM 51
4 Honda 48
5 カワサキ 45
6 TM 11
7 アプリリア 0

ライダー:MX2

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.ラトレー KTM 79
2 A.カイローリ ヤマハ 76
3 D.ガルネリ ヤマハ 61
4 T.サール KTM 60
5 R.ゴンサルベス KTM 51
6 M.モンニ ヤマハ 48
18 Ma.マスクイム Honda 16
30 W.エイビス Honda 3
34 Mi.マスクイム Honda 1

マニュファクチャラー:MX2

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 KTM 93
2 ヤマハ 91
3 スズキ 57
4 カワサキ 52
5 Honda 19

フォトギャラリー

  • 第2戦 スペイン
  • 第2戦 スペイン
  • 第2戦 スペイン
  • 第2戦 スペイン
  • 第2戦 スペイン
  • 第2戦 スペイン