World Motocross Honda Racing
モータースポーツ > モトクロス世界選手権 > 第15戦 フランス 決勝
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2006.09.17 Rd.15 フランス
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
フランダース
02 4/16
スペイン
03 4/23
ポルトガル
04 5/7
ドイツ
05 5/21
日本(SUGO)
06 6/4
ブルガリア
07 6/11
イタリア
08 6/18
イギリス
09 7/2
スウェーデン
10 7/16
南アフリカ
11 7/30
チェコ
12 8/6
ベルギー
13 8/27
アイルランド
14 9/3
オランダ
15 9/17
フランス
第15戦 フランス
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レース2でコピンズが2位。ド・ディッカーが総合4位でシーズンを終える
決勝日:2006年9月17日(日)
開催地:エルニー 天候:晴れ 気温:19℃ 観客数:1万6533人(週末通算)
リザルト&ポイント

 '06年FIMモトクロス世界選手権第15戦(最終戦)が9月17日にフランスのエルニーで行われた。

第15戦 フランス
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第15戦 フランス
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 CRF450Rに乗るCAS Hondaのジョシュア・コピンズ選手がレース1で6位に、レース2で2位に入った。チームメイトのケン・ド・ディッカー選手は5位と8位に入っている。その結果、ド・ディッカー選手はランキング4位でシーズンを終えた。

 エルニーのコースは路面が柔らかいが、2日前に豪雨があったため深いわだちができていた。コース状況を少しでもよく保つため、土曜日のプラクティスと予選は時間を短縮して行われた。エルニーのコースは谷の片側に設けられており、ファンは谷の反対側からコース全体を見ることができるようになっている。日曜日になると天気も快晴となり、路面は乾いてきた。逆に乾いて荒れる部分も出てきた。

 レース1では、し烈な5位争いを5名のHondaライダーが繰り広げた。ド・ディッカー選手、コピンズ選手、フランシスコ・ガルシア・ビコ選手(Martin Honda)、ジェームス・ノーブル選手(RWJ)、パスカル・ルーレ選手(Multitek Honda)の5人である。結局、この中ではド・ディッカー選手が5位とHonda勢最上位に入った。

 コピンズ選手にとってレース1は今シーズン最下位の結果となった。1コーナーの出口でミカエル・ピション選手(KTM)と接触し、その後2回転倒したため、6位に終わっている。

 レース2でド・ディッカー選手はスタートに失敗し、21番手から8位まで追い上げるのが精いっぱいだった。5位と8位に入ったド・ディッカー選手は総合7位で最終戦を終えた。

 レース2でコピンズ選手は、すでにワールドチャンピオンを決定しているステファン・エバーツ選手(ヤマハ)を最初の10分間追いかけていたが、終盤、2回ミスしたため単独2位でレースを終えた。コピンズ選手はレース1の6位と合わせて総合5位でフランスGPを終えた。

 今シーズン限りで引退を表明しているMartin Hondaのブライアン・ヨルゲンセン選手は、レース1では8位に入ったが、レース2では2回転倒したためピットに入ってレースを終えた。ビコ選手は、レース1ではブレーキトラブルに見舞われて16位に終わり、レース2では痛めていた足首の痛みがひどくなったためリタイアした。

 開幕前の負傷により、6月からシーズンを戦っているコピンズ選手は330ポイントを獲得してランキング7位でシーズンを終えた。また、コピンズ選手は今シーズン、エバーツ選手を破った唯一のライダーとなっている。

 ド・ディッカー選手は自己最高位となるランキング4位となった。不調もあり、また身体の調子が悪かったこともあったが、菅生と北アイルランドのデザート・マーチンで3位に入ったド・ディッカー選手にとって、今シーズンは納得のいく結果となっている。

 そのほかのHonda勢では、ランキングのトップ10にルーレ選手(9位)とノーブル選手(10位)が入っている。

 ビコ選手は負傷と移動の問題のため3戦欠場したが、それでもランキング12位でシーズンを終えた。最高位はイタリアのモンテバラキでの5位だった。

 ヨルゲンセン選手も負傷に泣き、ノーポイントに終わった大会が6戦あった。しかし、ブルガリアのセブリエボでは初のポールポジションを獲得し、レースでも総合4位に入っている。ヨルゲンセン選手は最後のシーズンをランキング17位で終えた。

 この後、コピンズ選手、ヨルゲンセン選手、ビコ選手は、9月24日にイギリスのマテルリー・ベイシンで行われる第60回モトクロス・デ・ナシオンに出場する。

第15戦 フランス
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コメント

ジョシュア・コピンズ選手(6位/2位 総合5位)
「レース1のスタートでは、バラガン(ジョナサン・バラガン選手 KTM)がワイドにはらんできて、僕にぶつかりそうになった。そこにピションが出てきて接触した。さらに別のライダーにもぶつかってしまった。それでも6位だったから悪くないと思っている。レース2では2回ミスを犯してしまい、その間にステファン(エバーツ選手)に逃げられてしまった。最終戦はもっといい順位で終えたかった。過去数年、ずっと僕のことを支えてくれたCAS Hondaには感謝している。チームの全員が100%僕のためにがんばってくれた。すばらしいチームで、いつも家族的な雰囲気を与えてくれた。本当に感謝している」

ケン・ド・ディッカー選手(5位/8位 総合7位)
「今回のグランプリは大変だった。両レースともスタートがよくなかったんだ。5位と8位という結果は、必死でがんばって手に入れたものだ。今年の結果には満足している。世界選手権で4位だし、英国選手権でチャンピオンを取れたのだからね。この結果をもとにして来年はさらにがんばっていきたい」

ブライアン・ヨルゲンセン選手(8位/DNF 総合13位)
「モーターサイクルでトレーニングする時間が不足していたので、今回は大変だった。自転車でトレーニングしても、実際にモーターサイクルでコースを走るのとは訳が違う。レース1の結果には満足している。でも、レース2では苦戦した。数回軽く転倒したあと、腕に力が入らなくなった。途中で止めたくなかったが、もう一度、激しく転倒したあとにリタイアを決意した。最後のグランプリで最後尾を走っていたライダーとして覚えていて欲しくないからね。ここまで僕をサポートしてくれたチーム関係者全員に感謝したい。最後のグランプリも楽しむことができた。来週のモトクロス・デ・ナシオンが僕にとって最後のレースとなる」

フランシスコ・ガルシア・ビコ選手(16位/DNF 総合20位)
「今回はうまくいかなかった。2週間トレーニングをやっていなかったので、体力的にも辛かった。レース1では11位につけていたが、リアブレーキが効かなくなって後退した。レース2では7番手につけているときに、一つのコーナーで痛めている足首を打ち付けてしまった。痛みがあまりにもひどいのでリタイアした。明日医者に行き、手術が必要かどうか判断してもらう。今シーズンはいい結果を残せたときもあるが、トラブルも多かった。Hondaのサポートには感謝している」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【MX1:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 39:47.108 -
2 7 J.バラガン KTM 39:51.102 +0:03.994
3 24 K.ストリボス スズキ 40:07.412 +0:20.304
4 12 T.レオク カワサキ 40:19.092 +0:31.984
5 9 ケン・ド・ディッカー Honda 40:21.300 +0:34.192
6 2 ジョシュア・コピンズ Honda 40:24.067 +0:36.959
8 8 ブライアン・ヨルゲンセン Honda 40:39.115 +0:52.007
9 10 J.ノーブル Honda 40:42.359 +0:55.251
10 6 P.ルーレ Honda 40:44.357 +0:57.249
12 13 G.クロッカード Honda 40:53.446 +1:06.338
13 47 M.ジョーンズ Honda 41:04.710 +1:17.602
16 27 フランシスコ・ガルシア・ビコ Honda 41:09.644 +1:22.536
20 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:26.541 +1:39.433
23 150 C.ベッジ Honda 39:53.737 +1Lap
29 23 M.コバライネン Honda 15:48.207 +13Laps
【MX1:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 39:50.449 -
2 2 ジョシュア・コピンズ Honda 39:58.905 +0:08.456
3 12 T.レオク カワサキ 40:09.011 +0:18.562
4 24 K.ストリボス スズキ 40:18.803 +0:28.354
5 7 J.バラガン KTM 40:21.388 +0:30.939
6 11 S.ラモン スズキ 40:23.135 +0:32.686
8 9 ケン・ド・ディッカー Honda 40:49.130 +0:58.681
9 10 J.ノーブル Honda 40:52.217 +1:01.768
10 13 G.クロッカード Honda 40:57.143 +1:06.694
12 6 P.ルーレ Honda 41:07.341 +1:16.892
13 75 M.ヴァン・ダエル Honda 41:21.796 +1:31.347
15 47 M.ジョーンズ Honda 41:32.179 +1:41.730
23 23 M.コバライネン Honda 26:26.885 +8Laps
25 27 フランシスコ・ガルシア・ビコ Honda 16:50.329 +12Laps
26 8 ブライアン・ヨルゲンセン Honda 17:19.511 +12Laps
29 150 C.ベッジ Honda 7:00.225 +17Laps
【MX2:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 1 A.カイローリ ヤマハ 39:30.406 -
2 377 C.ポールセル カワサキ 39:45.939 +0:15.533
3 19 D.フィリッパーツ KTM 40:01.381 +0:30.975
4 8 C.ナン KTM 40:25.090 +0:54.684
5 4 P.キャップス Honda 40:27.071 +0:56.665
6 28 N.オービン KTM 40:27.871 +0:57.465
16 23 M.セイストラ Honda 41:27.318 +1:56.912
18 24 P.ルネ Honda 41:30.761 +2:00.355
【MX2:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 1 A.カイローリ ヤマハ 40:00.081 -
2 14 M.ドルーバー KTM 40:10.001 +0:09.920
3 19 D.フィリッパーツ KTM 40:14.920 +0:14.839
4 377 C.ポールセル カワサキ 40:15.923 +0:15.842
5 8 C.ナン KTM 40:20.914 +0:20.833
6 16 T.ラトレー KTM 40:24.102 +0:24.021
9 24 P.ルネ Honda 41:12.175 +1:12.094
17 23 M.セイストラ Honda 41:42.168 +1:42.087
23 4 P.キャップス Honda 36:04.980 +3Laps

【ライダー:MX1】 【マニュファクチャラー:MX1】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 739
2 K.ストリボス スズキ 529
3 S.ラモン スズキ 483
4 ケン・ド・ディッカー Honda 463
5 T.レオク カワサキ 443
6 J.バラガン KTM 376
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合
ポイント
1 ヤマハ 739
2 スズキ 599
3 Honda 576
4 カワサキ 458
5 KTM 454
6 TM 168
ポイント一覧
【ライダー:MX2】 【マニュファクチャラー:MX2】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 C.ポールセル カワサキ 581
2 A.カイローリ ヤマハ 563
3 D.フィリッパーツ KTM 480
4 T.ラトレー KTM 475
5 M.ドルーバー KTM 408
6 C.ナン KTM 377
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合
ポイント
1 KTM 682
2 ヤマハ 657
3 カワサキ 606
4 Honda 262
5 スズキ 16
ポイント一覧
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