World Motocross Honda Racing
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2006.07.16 Rd.10 南アフリカ
スケジュール
Rd. Date
01 4/2
フランダース
02 4/16
スペイン
03 4/23
ポルトガル
04 5/7
ドイツ
05 5/21
日本(SUGO)
06 6/4
ブルガリア
07 6/11
イタリア
08 6/18
イギリス
09 7/2
スウェーデン
10 7/16
南アフリカ
11 7/30
チェコ
12 8/6
ベルギー
13 8/27
アイルランド
14 9/3
オランダ
15 9/17
フランス
第10戦 南アフリカ
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コピンズが総合2位で3戦連続表彰台
決勝日:2006年7月16日(日)
開催地:サンシティー 天候:晴れ 気温:24℃ 観客数:2万5300人(週末通算)
リザルト&ポイント


  '06年FIMモトクロス世界選手権第10戦が7月16日に南アフリカのサンシティーで行われた。

第10戦 南アフリカ
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 ジョシュア・コピンズ選手(CAS Honda)は、サンシティーで行われた南アGPで過去2年間表彰台に上がっており、しかも昨年は優勝している。今年はシーズン開幕直前に負傷したため、まだ3戦しか出場していないコピンズ選手だが、今回も両ヒートでステファン・エバーツ選手(ヤマハ)に続いて2位となり、総合2位に入って表彰台に上がった。

 今年もサンシティーの運営体制は抜群だった。ヨハネスブルグから180kmのところにあるリゾート地、サンシティーは標高1500mのところにある。サンシティーでモトクロス・グランプリが開催されるのはこれで3年目だが、来年から南アGPの開催地はダーバンに移る。

 粘土質の路面は、土の混合と排水が改良されたことにより以前よりもはるかに柔らかくなっていた。これによって場所によっては何本ものラインができていたのである。

 南半球にあるため現在真冬のサンシティーで、2万5300人の観客は冬の陽光を楽しんでいた。コースには滑りやすい部分もあり、さらにライダーたちは午後の強い日差しとも戦わなくてはいけなかった。

 レース1でCRF450Rに乗るコピンズ選手はホールショットを決め、1周トップを走行した。しかし、すぐにエバーツ選手に抜かれ、6-7秒の差が生じた。それでもコピンズ選手は、3番手のスティーブ・ラモン選手(スズキ)との差を保ってゴールすることができたのだった。

 レース2でもエバーツ選手が独走したが、今回もコピンズ選手は終盤猛然と追い上げてきたラモン選手を抑え切って2位に入った。

 コピンズ選手のチームメイト、ケン・ド・ディッカー選手(CAS Honda)はレース1でスタートに失敗。スタート直後は10番手前後だったが、その後追い上げ、一時は4番手につけていた。しかし、後方から追い上げるのにパワーを使いすぎてしまったド・ディッカー選手は終盤タネル・レオク選手(カワサキ)に抜かれて5位に終わった。

 ド・ディッカー選手はレース2でもスタートに失敗し、20番手から必死で追い上げ、7位に入った。その結果、ド・ディッカー選手総合5位になった。

 Martin Hondaのフランシスコ・ガルシア・ビコ選手にとってサンシティーは初めてのコースだった。過去2年間負傷のため南アGPに出場できなかったからである。今回、トップテン入りを狙っていたビコ選手は、レース1で8位につけていたが、最終ラップにバックマーカーを避けようとして転倒し、頭を強打した。右腕も強打していたビコ選手は、レース2には出場せず、病院へ検査を受けに行くことになった。

 もうひとりのMartin Hondaのライダー、ブライアン・ヨルゲンセン選手は、依然として背中の痛みがひどいため、南アまでの長距離移動に耐えられないことから欠場となった。

 Wulfsport Hondaのゴードン・クロッカード選手は、予選で過去3年来最高位の8番手となったが、本番ではそのスピードを示すことができなかった。レース1で15位、レース2で11位に入ったクロッカード選手は、総合では13位となっている。

 Multitek Hondaのパスカル・ルーレ選手は、足の負傷がようやく治り普通に走れるようになっていた。ルーレ選手は7位と8位に入り、総合7位となった。

 10戦を終えてランキング首位はエバーツ選手(492ポイント)。Honda勢トップは5位のド・ディッカー選手(322ポイント)。ルーレ選手(186ポイント)が7位に、ビコ選手(172ポイント)が9位につけている。コピンズ選手はまだ3戦しか出場していないが、現在ランキング16位だ。

 第11戦は2週間後の7月30日チェコのロケット・サーキットで行われる。

第10戦 南アフリカ
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コメント

ジョシュア・コピンズ選手(2位/2位 総合2位)
「今年表彰台に上がるのは3回目だが、今回も容易なことではなかった。体力がまだ完全ではないからだ。レース1は問題なかったけど、レース2はスタートラインについた時から疲れていた。今日はスタートも良く、1周目からいい走りができたけど、もう少しリラックスしていかなくてはいけない。復帰後3戦連続で表彰台に上がるというのは誇るべきことかもしれない。でも、僕にとってはまだ3戦目だけど、皆は10戦目なので、マシンにも慣れて快調に飛ばしている。まだまだ僕の走りは固いけど、今日、レース1で1分55秒台を出したのが僕とステファン(エバーツ選手)だけだと知って、僕の走りもそんなに悪くないんじゃないかと思った」

ケン・ド・ディッカー選手(5位/7位 総合5位)
「レース1のスタートは悪くなかったけど、その直後にいくつかミスをしたので11位から4位まで追い上げることになった。中盤、ペースを維持するのに疲れ始めてきた時、レオク選手に抜かれた。5位という結果はまずまずだったと思う。レース2ではスタートを完全に失敗し、ほとんど最後尾から追い上げることになった。おまけに沈んできた太陽の光がまぶしくて走りにくかった。それでも前回のスウエーデンGPの時より良い結果を出すことができた。状況は少しずつ良くなってきていると思う」

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決勝リザルト&ポイントランキング
【MX1:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 39:49.835 -
2 2 ジョシュア・コピンズ Honda 39:55.390 +5.555
3 11 S.ラモン スズキ 40:01.544 +11.709
4 12 T.レオク カワサキ 40:09.380 +19.545
5 9 ケン・ド・ディッカー Honda 40:11.548 +21.713
6 4 C.メロッテ ヤマハ 40:43.141 +53.306
7 6 P.ルーレ Honda 40:52.171 +1:02.336
14 27 フランシスコ・ガルシア・ビコ Honda 38:51.977 +1Lap
15 13 G.クロッカード Honda 39:56.320 +1Lap
19 81 D.ケラミダス Honda 41:54.763 +3Laps
24 10 J.ノーブル Honda 30:44.742 +5Laps
26 83 R.ウェストハイゼン Honda 0:43.205 +20Laps
【MX1:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 72 S.エバーツ ヤマハ 40:19.139 -
2 2 ジョシュア・コピンズ Honda 40:23.730 +4.591
3 11 S.ラモン スズキ 40:28.354 +9.215
4 12 T.レオク カワサキ 40:56.690 +37.551
5 24 K.ストリボス スズキ 40:59.869 +40.730
6 7 J.バラガン KTM 41:44.862 +1:25.723
7 9 ケン・ド・ディッカー Honda 41:52.066 +1:32.927
8 6 P.ルーレ Honda 41:56.439 +1:37.300
11 13 G.クロッカード Honda 42:00.148 +1:41.009
15 10 J.ノーブル Honda 41:18.423 +1Lap
17 83 R.ウェストハイゼン Honda 40:33.138 +2Laps
24 81 D.ケラミダス Honda 8:23.654 +17Laps
【MX2:ヒート1】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 19 D.フィリッパーツ KTM 39:58.600 -
2 16 T.ラトレー KTM 39:59.852 +1.252
3 1 A.カイローリ ヤマハ 40:25.932 +27.332
4 21 G.スワニプール カワサキ 40:31.269 +32.669
5 8 C.ナン KTM 40:33.081 +34.481
6 101 T.シール カワサキ 40:37.129 +38.529
14 46 J.ドゥーガン Honda 41:59.711 +2:01.111
25 108 A.Scribante Honda 41:23.890 +2Laps
【MX2:ヒート2】
順位 No. ライダー マシン タイム
1 A.カイローリ ヤマハ 40:44.327 -
2 16 T.ラトレー KTM 40:49.137
+4.810
3 8 C.ナン KTM 40:50.577 +6.250
4 377 C.ポールセル カワサキ 41:05.919 +21.592
5 20 M.モンニ KTM 41:07.800 +23.473
6 10 R.ゴンサルベス KTM 41:10.658 +26.331
14 46 J.ドゥーガン Honda 41:21.545 +1Lap
24 108 A.Scribante Honda 41:45.752 +3Laps

【ライダー:MX1】 【マニュファクチャラー:MX1】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 S.エバーツ ヤマハ 492
2 K.ストリボス スズキ 356
3 S.ラモン スズキ 334
4 T.レオク カワサキ 330
5 ケン・ド・ディッカー Honda 322
6 J.バラガン KTM 235
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合
ポイント
1 ヤマハ 492
2 スズキ 409
3 Honda 361
4 カワサキ 334
5 KTM 291
6 TM 128
ポイント一覧
【ライダー:MX2】 【マニュファクチャラー:MX2】
順位 ライダー マシン 総合
ポイント
1 C.ポールセル カワサキ 379
2 A.カイローリ ヤマハ 347
3 D.フィリッパーツ KTM 329
4 T.ラトレー KTM 305
5 M.ドルーバー KTM 284
6 C.ナン KTM 241
ポイント一覧
順位 マニュファクチャラー 総合
ポイント
1 KTM 459
2 ヤマハ 433
3 カワサキ 403
4 Honda 153
5 スズキ 16
ポイント一覧
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