2006年FIMモトクロス世界選手権第8戦が6月18日にイギリスのマテルリー・ベイシンで行われた。
開幕戦の直前に肩を脱臼して以来、欠場の続いていたジョシュア・コピンズ選手(CAS Honda)は、復帰戦となる今大会で、レース1で3位、レース2で5位に入り、総合3位に入った。
延長されたマテルリー・ベイシンのコースに関しては、パドック内でも賛否両論があった。スピードが出すぎて、テクニカルではないという批判的意見を言う者もあれば、コースの波打った路面やジャンプが楽しいというライダーもいた。
CAS Hondaにとっては地元となる英国GPで、コピンズ選手の復帰は嬉しいニュースだった。レース1ではそのコピンズ選手とチームメイトのケン・ド・ディッカー選手(CAS Honda)が激しいバトルを展開した。最終ラップの最終コーナーでド・ディッカー選手がコピンズ選手を抑え込んで2位に入り、コピンズ選手は3位となった。
レース2ではコピンズ選手の方が優勢だった。しかし、そのコピンズ選手も序盤にゴーグルが破損してしまったため、5位で満足せざるを得なかった。ド・ディッカー選手の方は2回ミスを犯し、そのうちの1回では転倒を喫した。最後尾から追い上げたド・ディッカー選手は7位に入るのが精一杯だった。
その結果、コピンズ選手とド・ディッカー選手はポイントで同点となったが、レース2で上位だったコピンズ選手が総合3位となり、表彰台に上がった。
Martin Hondaのフランシスコ・ガルシア・ビコ選手はレース1で8位、レース2で10位に入って総合9位となった。しかし、チームメイトのブライアン・ヨルゲンセン選手(Martin Honda)は背中に強い痛みを感じたため、決勝レースには欠場した。レントゲン撮影では何も異常は発見されなかったが、尾骨を傷めているようである。デンマーク人のヨルゲンセン選手は、2週間後にスウェーデンで行われる準母国大会には復帰したいと望んでいる。
8戦を終えた段階でランキングトップにつけるのは、今回も両レースを制したステファン・エバーツ選手(ヤマハ)で392ポイント。ド・ディッカー選手は267ポイントでランキング4位につけている。今回が初戦のコピンズ選手は36ポイントを獲得して23位だ。
第9戦は7月2日にスウェーデンで行われる。
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